本記事は、アーカイブに保存されている過去の記事です。最新の情報は、公益社団法人日本印刷技術協会(JAGAT)サイトをご確認ください。

見て理解するCIMの姿、MISの効果

「MIS/CIM ZONE」は、CIP3の創設メンバー企業3社がJDFワークフローに集中した展示をMISベンダーと一同に会した場で行う日本で最初の展示が行われます。
次の時代の生産システム、経営管理システム、そしてそれらを統合化したCIM・EDIによる明日の印刷物生産と管理の姿を目で見て理解、デモンストレーションで実感ていただけます。同時に、その方向に向いつつ実利的な成果を得られる生産、管理システム製品の効果を確かめていただけます。

本ZONEでは、以下のような要望、疑問をお持ちの方に、具体的な回答を提供します。

作業や管理業務を合理化、ミス、ロスも低減したい

● 校正業務を効率化したい
● 指示ミスをなくしたい
● リアルタイムで進捗状態を知りたい
● 工程管理をもっと合理化したい
● 製本作業をもっと合理化したい

こんなソフトが欲しい

● カスタマズがしやすい管理ソフトが欲しい
● 小規模向けの工程管理ソフトが欲しい
● 今ある管理ソフトにつなげられる見積もりソフトが欲しい
● 変化に柔軟に対応できる統合管理システムが欲しい
●Webをうまく使える管理ソフトが欲しい
→製品展示とともに、無料セミナーでの解説もお聞きいただけます
(無料セミナーは全32テーマで行いますが、上記に関連するテーマとしては7本の無料セミナーが開催されます)

もっと良く知りたい

● JDFって何?
● JOBチケットって何?
●CIMって印刷業にも必要なの、本当にできるの?
→展示を見て理解しデモンストレーションでその効果を実感していただけます。  さらに、これらについて解説した小冊子(B6 ,24ページ)を無料で配布いたします。
(部数限定ですので、残部が無くなった場合にはご容赦下さい)

●JDF・ワークフローコーナー

大日本印刷株式会社

先行導入の結果,校正業務のコストを4割削減した実績を持つリモート校正のソリューションが紹介される。

校正業務の内容を細かく分析すると,実は校正作業そのものの時間は全体の3割ほどで,回覧・回収や状況確認などの付随業務に多くの時間と手間がかかっている。またデザイン開発段階では、企画部門と社外のクリエイティブスタッフとのやり取りに動きまわったりデータの管理が混乱するという問題がある。
こうした課題に対しIT技術を活用した二つのソリューションを提供する。一つは「DNP COLLACO 協働サーバシステム」である。これは,デザイン開発段階から,顧客企業,代理店,印刷会社,外部のクリエイティブスタッフの間で,情報共有するためのデータベースサーバシステムである。デザインデータを共有サーバで一元的に管理し,確認作業やデータの受け渡し作業を効率化する。
もう一つは「ネットワークシステム DNP校正してネット」である。これは,WebブラウザとPDFファイルというオープンな技術を利用して,多人数で同時にデジタル校正を行うというもの。校正状況確認,修正指示確認管理をより確実に,より効率化する。これらのソリューションにより,業務コスト低減,リードタイム短縮,リスク管理向上が図れる。 PAGE2003CIM・MISゾーンでは,両システムに加えて,超高精細ディスプレイIBM T221 9503-DG1(Windows)とADTX-MD22292C2(Macintosh版)を展示。ICCプロファイル埋め込み済みPDFを用いて,2者間の表示色調をマッチングさせ,印刷会社と顧客企業間の擬似的なソフトプルーフ(モニタ校正)環境を再現する。

ディック・マンローランド株式会社

今現在、日本の印刷会社においても既に大きな成果を上げているCIP3/CIP4に対応した「MAN‐RolandのPECOM(Process Electronic Control,Organization and Management)」ネットワークが紹介される。

PECOMは、CIP3/CIP4に対応したオープンシステムで,「OPTIMUS」などのMIS(管理情報システム)との連携によって印刷会社の全体効率を格段に向上させるものである。
システムはプリプレスからCIP3のPPFデータを受け取る「PECOM PrepressLink 」、印刷機の遠隔機械プリセットと監視をする「PECOM JobPilot」、印刷機の遠隔モニタリングを可能にする「PEOCM Press Monitor」、複数の印刷機を群管理するネットワークのサーバー「PECOM ServerNet」,そしてCIMを実現する生産部門と管理部門のデータリンクのための「PECOM ManagementLink」からなる。
2002年春の時点で、全世界で800社以上での導入実績がある。日本でも、中規模印刷会社で、各種自動化装置を搭載したRoland700とPECOMシステムの導入により,高品質,高生産性を実現しており、システムが生み出す効果は実証済みである。

日本アグファゲバルト株式会社

「Apogeeシリーズ3」と「Apogee X」の出展とともに、日本未発表の工程管理ソフトのデモンストレーションが行われる。

「Apogee」は1997年に業界でいち早くPDFを内部フォーマットに採用したワークフロー製品であり,PAGE2003では,第3世代バージョンの「Apogeeシリーズ3」を出展する。 「Apogeeシリーズ3」は,CTPシステムの効率的な運用の核となるとともに,JDFデータの取り込みにも対応している。
また「Apogeeシリーズ3」の発展形となる「Apogee X」を出展する。「Apogee X」は,内部フォーマットとしてJDFを採用。オープンフォーマットの最新動向に対応するとともに,処理工程の自動化と工程管理機能の強化が図られている。JDFのJob Ticketの利用により印刷発注者/管理部門/生産現場間のスムーズにデータ交換が可能となる。
さらに,製版システム内の進捗管理にとどまらない包括的な工程管理を行う日本未発表の工程管理ソフトのデモンストレーションを行う。これはデータの共有やファイル形式の標準化を図ることにより、生産部門の諸データを一括管理し、これをWebブラウザーで閲覧可能にするもの。

株式会社ホリゾン

印刷業界がこれから実現していくシステム化がどのようなものかを実感できる展示が見られる。

CIP3のPPFファイル受け取って製本機器を制御するワークフロー「i2iシステム」が紹介される。「i2iシステム」とは,CIP3/CIP4の考え方をベースに上流工程で発生した情報をもとに製本機器の自動制御を目指すネットワークフローシステムである。
「i2iシステム」では、版下作成時に作成された情報(紙サイズ、折り型、綴じ位置、断裁位置等)をi2iの管理サーバで受信し,不足するデータを補ってJobデータを作成する。このときJOB毎にJOB Ticket(JobのIDが入った用紙)を発行し印刷物に貼り付ける。製本現場では,JOB TicketのIDをシステムに入力すると,管理サーバから機器の設定パラメータが呼び出され,機器の設定が自動で行われ,段取り時間を大幅に短縮できる。製本機器の稼動状況は、離れた場所にある生産管理室から、10秒単位で逐一確認することができる。
同社は、展示場3階に各種製本機を展示するが、MIS/CIM ZONEにi2iシステムの管理サーバーの画面を設置、3階で稼動中の紙折り機AFC-544AKTの稼動状況をリアルタイムに確認するデモを行う。

ハイデルベルグ・ジャパン株式会社

ハイデルベルグのPrinect(プリネクト)ワークフローは,プリプレスからプレス、ポストプレスへと流れるプロダクション・ワークフローと印刷会社全体のマネジメント・ワークフローを統合するCIP4/JDFベースのソリューションである。拡張性と柔軟性に富んだCIP4/JDFをベースに、生産業務と管理業務をシームレスに統合。ワークフロー全体の透明性と信頼性を一段と高めて、生産性と品質のさらなる向上を実現する。今回のPAGE展では、このハイデルベルグのPrinectワークフローを、パネルによってわかりやすく紹介する。

●MIS・管理ソフトコーナー

NECネクサソリューションズ株式会社

印刷業向け業務管理システム「SP-MULTI/S」を出展する。「SP-MULTI/S」は,WindowsNTベースのクライアント/サーバシステムで,受注管理,進行管理,買掛管理,売掛管理,原価管理まで印刷企業の管理業務をトータルにカバーし,さまざまな業態を持つ印刷業界に対応できるようにカスタマイズ型のパッケージソフトとなっている。
PAGE2003では大日本商事との合同展示により,印刷予定割付ソフトや印刷機稼働記録計「プロレコ-3」と連携した配台作業の効率化や機械実績管理のデモンストレーションを行う。

大日本商事株式会社

印刷機稼働記録計「プロレコ-3」を出展する。「プロレコ-3」は,印刷機の稼働信号と作業者のタッチ入力により正確な作業記録が把握できる。展示では,生産現場の稼働履歴を帯状のマークで表示し,簡単なタッチ操作で後から情報入力が行える様子が見られる。
また,工務の作業負荷軽減と情報共有化による全体作業効率改善を図る印刷予定組ソフトを出展する。事務所側でのマウス操作による予定の配台作業と収集された記録情報のモニタリング機能が見られる。さらに,上位基幹系システムと連携し,Jobデータを受け取り,稼働記録データを返すという一貫システムのデモンストレーションを行う。

株式会社トーク

実績のある見積計算ソフト「ミツモザウルスST」を出展する。定評のある印刷物見積額の最適化計算機能に加えて,テンプレート(サンプル)化できる機能の追加により,積算時間の著しい短縮を実現する。
また,印刷業務支援ソフト「ぷぷり」と連動したSQL Server対応版「ミツモザウルスPro版」と(株)ローヤル企画と共同開発したWebブラウザ版「ミツモザウルスWeb(仮称)」を参考出展する。
「ぷぷり」以外の他社製管理システム「SP-MULTI」「プリンティングナビ」「アントマーム」「山口工組開発管理ソフト」にも見積データを転用可能で,システム間の連携を強化している。

内藤電誠工業株式会社

印刷業における営業管理や業務管理,経営管理までをトータルに管理する「プリンティングナビ」の新バージョン「プリンティングナビ4」を出展する。受注・販売,工程,原価,発注・仕入,在庫を簡単,手軽に一元管理する従来の機能にバージョンアップにより在版管理と作業指示システムが新たに追加され,よりトータルに業務管理をサポート。
また新製品として,定評のある工程管理システムを小規模企業向けに改良したスタンドアローンタイプの廉価版を出展する。

渕上印刷株式会社

Web型情報管理システム「リゾーム」を出展する。急激なデジタル化とネットワーク化により,デザイン,プリプレス工程が融合しボーダーレス化が一気に進展したため,既存の工程管理システムや、部門別損益システム、その他の生産管理システムを十分機能させがたい状況になっているという印刷会社の問題意識から生まれたシステム。
空間的,時間的制約を受けないユビキタス性,工程,設備,組織などの変更に対応できるフレキシブル性,受注情報、仕様情報の追加変更への柔軟な対応。社員全員が参加できる情報共有化,かつインタラクティブであること,そして,受注・生産管理・実績管理(管理会計)が真に統合された一体型システムであること,さらには外部システム(資材、外注、顧客)やCIM (CIP4,JDF)との連携が可能な外部拡張性をもつという基本構想をもとに構築されている。

株式会社遊文舎

知りたい情報がWebで一発検索できる統合情報管理システム「ぷぷり2.1」を出展する。印刷会社である同社がユーザの立場から,経営管理システムとコミュニケーションシステム,工程管理システムを三位一体化したシステムを自社開発したもの。
イントラネット(WEB)を活用して、最新の作業情報を全社的に共有し、リアルタイム工程管理を実現する。営業がすべての作業指示情報を入力するのではなく,仕事が流れていく中で各工程の担当者が必要に応じて仕様を入力できる点や進行遅れが生じると直ちにアラームが発生するなどシンプルなシステムながら,現場の視点での実用的なシステムとなっている。
また,(株)トークと(株)ローヤル企画との業務提携により開発中の「ぷぷり一気通貫パック」の参考展示を行う。「ミツモザウルスPro」及び「ミツモザウルスWeb」で作成した見積データを取り込み,見積の管理,見積データから印刷指示書へのコンバート,作業原価と見積の比較ができるようになる。

三谷産業株式会社

三谷産業は,Web対応により得意先や協力企業と情報共有できる総合情報システム「PRease」を出展する。「PRease」は,見積/受注管理,手配管理,作業実績管理,配送出荷管理,売上/入金管理,原価管理といった幅広い基幹業務をカバー。得意先には納期情報や配送実績情報を協力企業には作業予定情報や発注情報をWebブラウザにより公開することができる。
また,同社のグループウェアソフト「POWER EGG」との連携により,各営業マンのデスクトップ上に「行わなければならないこと」や「期日遅れ」になっていること等を警告表示させることができる。これにより債権回収の厳密な管理などが可能。
また,テンプレート型システムにより基幹業務システムを構築する。これはオフコンの時代から印刷業向けシステムを開発・提供してきた豊富な経験をもとに,基幹業務を機能別に分解,それぞれの推奨テンプレートを用意し,細かい仕様は印刷会社ごとにカスタマイズするというもの。これにより低コスト短期間で自社に最適化されたシステムを立ち上げることができる。

株式会社メディアフロンティア

メディアフロンティアはITをツールとして、印刷会社のビジネスを支援する事業を目指している。印刷会社の様々な業務を電子化し、効率化だけではなく、業務拡大に結び付けて頂くお手伝いをしていきたいと考えている。
会員制で、会員がIDとパスワードでメディアフロンティアのサイトに入ってサービスを利用する。例えば「MF-Mall」の中では、様々なテーマを扱う研究会がインターネット上で開催されている。特徴ある製品や具体的な成功企画などをご紹介する場もある。
「MF-Commerce」はインターネットを介した電子データ交換の仕組みで、電子商取引の入口となる。他にも会員の方のニーズに応えインターネットを介した新しいサービスの提供をしていく。

2003/01/27 00:00:00


公益社団法人日本印刷技術協会