★関連情報は,「ポスタルフォーラム」のコンファレンスに盛りだくさん。ご期待ください!!
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ダイレクトマーケティングのアカデミー賞といわれる米国DMAの国際エコー賞。その受賞8作品を,ポスタルフォーラム2005(2月2日〜4日開催)展示会場で披露する。エコー賞受賞作品の一般公開は国内初。展示作品の中には,バリアブルでパーソナライズした作品が2つある。
米国プロバスケットボールチーム,シアトル・スーパーソニックスの回数券チケット販売キャンペーンとオーストラリアでの退職年金統合キャンペーンの事例である。
詳細は,会場で実際にご覧いただききたいが,プロバスケットボールの事例を一部紹介する。
シアトル・スーパーソニックスの回数券チケット販売キャンペーン
◇キャンペーン前
2003年,NBAシリーズに向けてシアトル・スーパーソニックスは回数券パックの販売を代理店に依頼していたが,通常の販売では全く売れなかった。原因は,前シーズンにこのチームが負け越したこと,主力メンバーが他チームへトレードされたり怪我で数ヶ月に渡って戦線離脱したこと,また当時試合会場外でNBAスター選手の素行の悪さが目立っていたことなどがあった。
◇分析
ファンへの直接インタビューやNBAの研究資料によると,リーグ全体でプレー内容にファンが失望していたこと,ファンは自分がチームの一員であるような気分を望んでいるにも関わらず,チケット販売というお金を請求する時にだけチームから連絡が来ることに対して大きな不満があることが判明。
◇対策
以下の三段階のキャンペーンを実施。
1.DMとして,外封筒に選手のものと全く同じように受け取り手の名前がデザインされたユニフォームの写真を印刷し,封筒の中に日頃の応援を感謝するメッセージ,特製Tシャツ特典,他チームの特徴と自チームの優れている点の紹介,回数券パックの内容・価格の説明,回数券パックの簡易申し込み書などを同封して送付。
2.このDMに対するレスポンスのない人にテレマーケティングを実施,チケットの購入がいかにチームや地域にとって大事であるかを訴求。
3.最後に感謝状を送付し,応援への感謝の意を込め特製Tシャツを送付する。
◇結果
5万から10万人を対象に上記キャンペーンを実施し,2ヶ月間のキャンペーンの間で回数券パックの更新率41%を実現(前年は12%)し,収入が大幅に増加,また費用対売り上げ率を平均の約半分まで減少させることができた。
このケースでは,成功のポイントはいくつかあるが,その1つに受け取り手の名前をユニフォームに記入して受け取り手がチームの重要な一員であることを伝えられた点にある。バリアブルプリントによるパーソナライゼーションがポイントであった。
バリアブルの大ロット対応が今後の方向性
このような重要技術であるバリアブルプリントであるが,標準化としてPPMLへの対応等,ここ2年くらいでプリントコントローラ側の対応が変化してきている。
また,従来バリアブルが大きな特徴であるデジタルプリントは,小ロット・短納期対応と長い間言われ続けてきた。
しかし,エコー賞受賞作品を見るにつけ,そろそろ日本国内でもバリアブルで大ロットに対応することを真剣に検討すべき状況になってきたと感じる。またこのように見直しを行わないと事業採算が合わない。さらにDMを考える場合,バリアブルプリントと封入封緘の関係についてしっかりと理解しておく必要もある。
★ポスタルフォーラム2005コンファレンスでは,バリアブルDMの最新情報をお届けします。
ご期待ください!!
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オススメコンファレンス
◆プリントコントローラ最新情報
2月2日 X1セッション『バリアブルプリントを実現するハード・ソフトの最新動向』
イー・エフ・アイ(株) 田中 和宏 氏
◆フルカラーバリアブルDM実践のポイント,大ロットDM事例について
2月2日 X2セッション『フルカラーバリアブルDM活用のポイント』
カワセコンピュータサプライ(株)篠原 光 氏
◆バリアブルプリントと封入封緘システムについて
2月2日 X3セッション『バリアブルプリントを支援する封入封緘システム』
(株)フロンテック 岩永 侑二 氏
◆欧米での最新DM活用事例
2月2日 Z1セッション『欧米DM市場動向・事例』
PODi VP Mr.Dave Erlandson (逐次通訳あり)
メディアの組み合わせがカギ
なお,DMは通常キャンペーンの1つのツールとして使用される。マスマーケティングに適したメディア,ダイレクトマーケティングに適したメディア等,それぞれの特徴を組み合わせ,告知〜刈り取りの目的に合わせて使うことが重要となる。
ポスタルフォーラムでは,実際のキャンペーンの中でどう組み合わせ・活用していくか,貴重なヒントが得られるセッションもご用意しています。
◆各メディアの特徴・機能とその限界について
2月3日 W4セッション『ダイレクトマーケティングビジネスにおけるメディアの機能と限界』
(株)大広 矢崎 哲郎 氏,森 賢司 氏
◆ターゲットに対して,360度でアプローチするための手法について
2月4日 X7セッション『マスマーケティングとダイレクトマーケティングの併用による効果的な市場開拓』
オグルヴィ・ワン・ジャパン(株) 弓削 八郎 氏
◆エコー賞受賞作品の上記紹介のようにメディアをミックスして活用するポイントについて
2月4日 Y8セッション『メディアミックス:DM,Web,E−MAIL等を組み合わせたダイレクトマーケティング』
オペラ(株)岡田 圭司 氏
このほかにも,貴重な機会となる内容を数多く企画しています。
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2005/01/16 00:00:00