広告業界は変革の大きな渦のなかにある。近年、ＩＴ（情報技術）の進歩に伴ってインターネットなど新しいメディアが登場し、消費者はかつて考えられなかったような情報洪水にさらされている。消費者が同時に複数のメディアに接触したり、自ら情報発信したりすることも当たり前になりつつある。

　広告会社は「コンタクトポイント」「タッチポイント」といった言葉を連発し、広告主企業に消費者の１日の情報行動を見据えた広告出稿を呼びかけている。

　このようななかで、従来主力だった新聞、雑誌、テレビ、ラジオのマスコミ４媒体広告費は伸び悩み傾向が鮮明になり、代わってインターネット広告やフリーペーパー・マガジン、ＯＯＨ（out of home）広告などが台頭している。

　広告業界の枠組みが大きく変わりつつあるとも言え、経済産業省は業界の国勢調査とも言われる「特定サービス産業実態調査」の対象企業を従来の２倍強に拡大したし、電通も「日本の広告費」の見直し作業を進めている。従来の手法では広告市場をとらえきれなくなったとも言える象徴的な出来事だ。

　日経広告研究所が今夏刊行した「広告白書2007」は、第１章に「広がる市場、変わる業界」を掲げ、これら広告業界の新しい動きを解説している。特に先端的な企業の活動は、具体的な社名をあげながら、具体的に紹介している。

　今回のセミナーはこの「広告白書2007」をテキストに、同書の読み方・活用法を交えながら、広告業界の最新動向を解説する。

●15:00-17:00　広告最新事情
　　　　　　　　　　−「広告白書2007」から広告業界を読む−

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