通信販売市場が着実に拡大している。日本通信販売協会の推計によれば、2006年度の市場規模は前年度より9.5%増の3兆6,800億円で、調査開始以来の最高額を更新した。インターネットが普及し始めた1998年から8年連続の拡大である。通販各社はメディアの多様化に対応し、消費者ニーズに応える形でマルチチャネル化を進めてきた。

　いまや消費者は、テレビで商品の存在を知り、紙のカタログで選び、パソコンの動画で確認し、屋外にいても欲しいときにケータイで注文することができる。通販会社と消費者とのチャネルは、様々なメディアがクロスする形で構築されて、消費者にとっての通販はより便利でより身近な購入手段になった。チャネルの中心をWebに置いた戦略が増えるとすれば、今後の紙メディアはどう変わっていくだろう。

　今回のセミナーでは、前半において通販市場のこれまでや推移、現状などを聞き、通販市場全体の動向に対する理解を深める。後半では千趣会の事例を交えながら、通販会社がマルチチャネルを志向する理由、それぞれのチャネルにおける取り組み、そしてチャネル間の補完性、Web特性を活かしたコンテンツ制作などについて、千趣会の通販コンサルティング会社の代表から具体的な解説をいただく。

■14:00-15:00 通販市場の現在と見通し

■15:00-16:00 千趣会におけるWeb中心のマルチチャネル戦略

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