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印刷界OUTLOOK2008(2)

2008年4月1日 印刷界OUTLOOK2008 一覧

●引き続き減少する印刷業の従業員数

経済産業省の「平成18年工業統計表」(概要版)によれば、2006年の従業員数4人以上の印刷業では、従業員数は26万8151人で、前年の27万5835人と比較して7684人の減少(2.8%減)となりました。10年前の1996年と比較すると6万1258人の減少(18.6%減)です。
製造業全体(従業員4人以上)では822万5442人で前年比0.8%の増加ですから、全体に比べ印刷業の減少率は高い状況です。製造業全般の労働市場回復局面が印刷業の労働市場にまでは及んでいないようです。

従業員数の推移

印刷関連全体(従業員4人以上)では、2006年32万9830人で前年比3.2%の減少となっており、印刷関連産業自体では印刷業だけに比べて縮小傾向がより大きなものになっています。
製版会社(従業員4人以上)の従業員数は2006年2万8119人、前年比8.2%の減少となっています。10年前の96年の5万994人と比較して44.9%減で、2万2875人も大幅に減少しました。大幅減少に歯止めが掛からない状況です。
製本業(従業員4人以上)は2006年に2万86人で前年比1.7%の減少、10年前の96年2万4528人と比較すると4442人の減少(18.1%減)です。
印刷物加工業(従業員4人以上)は、2006年は1万1680人で前年比4.3%の減少、印刷関連サービス(従業員4人以上)は、2006年1794人で、前年比0.2%の減少です。

印刷産業の従業員数の業種別構成比

●部門別就業者数は「営業」がトップ

全印工連「平成19年度印刷業経営動向実態調査集計結果報告書」によると、回答企業434社の就業者数は1社平均64.2人です。このうち役員、パート・嘱託などを除いた従業員数は54.0人で、男性40.8人、女性13.2人となっています。

業態別に1社平均従業員数を比較すると、包装印刷が103.8人と最も高く、総合印刷76.6人、商業印刷71.8人、出版印刷69.6人と続きます。
部門別の就業者数では、営業が1社平均12.4人で割合は19.5%と最も多く、次いで平版印刷9.2人、製本加工7.3人、デジタルオペレータ6.8人などとなっています。職種に地域的な特徴が見られるのはデジタルデザイナーで、平均で東京は0.9人に対して、地方では3〜4人となっており、自社内に確保する傾向が見られます。

月間プリンターズサークル2008年4月号より


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2008/04/30 00:00:00


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