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各地の声(2008年6月)

用紙価格の値上がりは印刷会社の利益を圧迫するのはもちろんだが、受注競争に伴う価格低下、顧客への価格転嫁の難航、見積もり引き合いの減少すら訴える声も上がり始めた。ガソリン代などの営業に伴うコストも上昇しており、コスト高、受注減、転嫁難といった三重苦の様相を呈している。




東京:出版
月を追うごとに、少しずつ営業成績が下降し始めてきています。営業車などに使うガソリン代が上がって負担になり始めてきたので、いくぶん遠くなりますが、少しでも安くなるよう会社指定のガソリンスタンドを変更しました。ささやかながら経費節減です。

石川:総合
用紙価格の15%値上げは非常に厳しい状況です。諸物価、特にガソリン値上げは営業活動にインパクトがあるので苦慮しています。

愛知:商業
原材料高騰の影響がじわじわ押し寄せてきています。売上高が伸びない中、経費負担が経営を圧迫しており、先行きが不安です。

大阪:商業
原材料価格の上昇にもかかわらず、価格転嫁は必ずしも順調に進捗していないことに加え、激しい受注競争による価格下落が依然として継続しています。

大阪:紙器
7月に入ってから急激に受注金額が低調に推移し始めたので憂慮しています。景気減速の影響は長期化するのでしょうか? 用紙価格がもう一段の値上げになる状況ですし、願わくは、一時的な現象であってほしい。

広島:商業
石油価格高騰に起因する用紙価格値上げなどの影響を受け、印刷市場は動きが止まった状態です。見積もりの引き合い件数も極端に減ってしまいました。クロスメディア営業に軸足を移しながら営業を続けていますが、印刷製品の減少を補える状況ではありません。

山口:商業
2008年4〜6月は受注件数、受注金額とも多少増加しました。しかし、用紙価格は値上がりしているのに、逆に受注単価は安くなっています。


(「2008年6月度 印刷業毎月観測アンケート」より)

2008/08/27 00:00:00


公益社団法人日本印刷技術協会