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BtoCで注目を集めるクラスタリング技術

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「検索アプライアンス」とは何か(1)
「検索アプライアンス」とは何か(2)

Vivisimo製品の、「検索結果の自動分類機能」とは一体どういうものでしょう?
クロスメディア研究会では9月25日(木)に「導入事例から学ぶ検索アプライアンス」と題して拡大ミーティングを行います。講師のお一人、有限会社CMパンチ佐々木康彦氏のブログ「平凡でもフルーツでもなく、、、」の中で、検索結果の自動分類機能(=クラスタリング技術)について言及されていますのでご紹介します。

検索アプライアンスの名前はVivisimo社の「Velocity」という製品で、もともとは2000年にカーネギー・メロン大学からスピンオフして立ち上がった会社さんらしいのですが、その素晴らしさは以下のような機能で簡単に検索結果から必要と思われる情報を選別していくことが可能なんです。(中略)「honda accord」という検索語句で「Hybrid」などVelocityがクラスタリングしてカテゴリ分類をしてくれる例がご覧いただけます。34200件の情報から100件のヒットがあるようで、もし「Hybrid」に関する情報を見たいと思ったら、そのリンクをクリックするだけで、該当する22件の情報を一瞬に抽出できます。

元記事:http://blogs.itmedia.co.jp/yasusasaki/2008/02/velocity-60goog.html

まさに百聞は一見に如かず、ですが上記の元記事にあるリンクを辿ると、USASearch.gov内でクラスタリングによる検索結果を体験できます。この、自動的なカテゴリ抽出機能はこれまでの検索技術にとって全く新しいアプローチであることがおわかりいただけるのではないでしょうか。ユーザは自動的に分類された検索結果から欲しい情報を見つけやすくなります。

クラスタリング技術について、そして事例についても情報が集まりつつあります。

一般的なキーワードによる全文検索エンジンでは、検索窓にキーワードを入力すると、そのキーワードを含むドキュメントが、一定のアルゴリズムに従って順位付けされ、リスト化されて表示される。一方で、Vivisimoのクラスタリングエンジンでは、キーワードにヒットした膨大な数のドキュメントを、形態素解析によって抽出した新たなキーワードや、任意のメタデータを元にして整理した上で「カテゴリ」として分類表示することができる。ユーザーは、自動的に生成されたカテゴリの中から、自分の求める情報を能動的に選択することでフィルタリングを行い、目的としている情報をより見つけやすくなるわけだ。

元記事:http://japan.zdnet.com/sp/feature/06sp0100/story/0,2000058779,20356516-2,00.htm

この記事にもありますが、企業内検索におけるソリューションとしての検索アプライアンスですが、早くもBtoCでも注目されているということです。ユーザに新しい発見を提供するということにおいてはレコメンデーションとも比べられるところでしょうが、それぞれにメリットがありますのでご参考ください。

検索技術の動向、クラスタリング技術のメリットやビジネスの発展性を学ぶクロスメディア研究会拡大ミーティング「導入事例から学ぶ検索アプライアンス」は9月25日(木)開催です。(お申込み〆切りは9月24日)

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クロスメディア研究会

2008/09/18 00:00:00


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