JAGAT Japan Association of Graphic arts Technology


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標準資料を活用した次世代MISとは

掲載日: 2009年01月22日

「標準原価」、「標準工数」そして「標準手順」の3つの標準資料をベースにした次世代MISの姿については、PAGEコンファレンスの場で継続的に議論してきました。

●PAGE2006 「工務業務」の自動化に向けてのシミュレーション
●PAGE2008 現実味を増す自動スケジューリング
●PAGE2009工程管理/生産計画の自動化に向けて

PAGE2006のセッションでは以下のような問題提起を行いました。

  1. これからの印刷業の製造業としての大きなテーマはCIM(生産の自動化)の実現である
  2. JDFが最適な工程設計をしてくれるわけではない。誰かが決めた「作業指示」を伝えるだけ
  3. CIMを実現するには、人間が行っている「判断」をシステム化する必要がある
  4. 現在、製造現場の司令塔は「工務」が担っている
  5. まずは「工務」が普段の仕事でどんな判断をしているのか、その内容を洗い出す
    =個人のノウハウから会社全体のナレッジへ
  6. この整備をすることが環境が整ったときに勝者となる条件ではないか

そしてコストシミュレーションによる自社の「標準製造手順」の設定と、製品仕様情報に基づく製造設計の自動化が可能かどうかを議論しました。
製造設計の自動判断の大まかな考え方は以下のようなものである。

  1. 基本的な製品仕様(部数/サイズ/色数)ごとの自社の標準製造手順(印刷工程以降)を明確にする。
  2. 標準的な製造手順が取れない場合の制約条件を明らかにする。
  3. 制約条件が製品仕様のなかで表現できるかどうかを検討し、製品仕様から読み取れる場合は、それを標準製造手順にフィードバックする。

このときに想定された自動化ロジックとシステムイメージは以下のようなものです。

制約条件とコストシミュレーションの参照関係イメージ図

※図をクリックするとPDFファイルが開きます。

【参考記事】
・「工務業務」の自動化に向けてのシミュレーション」 (PAGE2006報告記事)
・「現実味を増す自動スケジューリング」 (PAGE2008報告記事)

PAGE2006から3年経ち、まさに環境は着々と整いつつあり、PAGE2009では以下の二つの製品を掘り下げました。
ハイデルベルグ社がPAGE2009で発表した「プリネクト2008」では、ポストプレス機器との連携や生産計画システムの機能が追加され、JDFをコアとした全生産工程の統合管理が実現されています。
Press-sense社のERPシステム「Omnium」は、受注した仕事の仕様を登録するだけで、保有する設備の機能および稼働状況から自動的に最適な生産計画を作成するという画期的な機能を持っています。
「Omnium」については、PAGE2006で議論した概念やイメージが非常に近い形で具現化されています。
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