カンファレンス グラフィックス 場所:ワールドインポートマート5F

29日(Fri) 13:00〜15:00

【G4】事業承継

事業承継の問題は、長年印刷業界ではタブー視されてきた。本セッションではM&A会社が入って事業譲渡した「オカムラ印刷」と70年3代にわたって利根川家が経営してきた「TONEGAWA」を例に挙げ、事業承継の問題点を浮き彫りにする。 

 オカムラ印刷は昭和41年に江東区で創業した中堅の印刷会社だ。しかし、この規模の印刷会社が生き残るのは大変で、思い切って印刷部門を四国の広真印刷に事業譲渡して、電子書籍やIT関連を得意とした印刷会社に生まれ変わったのだ。
その事業譲渡にはM&A会社(M&Aキャピタルパートナーズ)がうまく関係して、結果的にWin-winの結果になったという好例である。しかし良いことばかりではなく、実際にはドロドロした事も少なくない(ハズだ)。そんな事例を本セッションではあぶり出して、事業承継の難しさ、しかし避けては通れないことを明示したい。オカムラ印刷の場合は、四国の広真印刷に事業譲渡したので、受け入れ側でも東京の拠点を得ることや生産設備の増設等ではプラス要因が大きかったはずだ。
問題点だけではない、メリットにも大きくフォーカスし、跡取りが居る場合でもM&A会社が入った方が、ビジネスライクに上手くいく事例、単なるメリットデメリットだけではない、面倒な手続きやしがらみ等についても明らかにしたい。
M&Aというと悪い方に考える人が多いかもしれないが、オカムラ印刷の場合には、上手く事が運び、その事例を出来る範囲ギリギリで紹介する。
M&A事例だけではなく、70年間利根川家で経営を維持している株式会社TONEGAWA(元利根川印刷)の利根川英二社長に御登壇いただき、これまで経験した失敗例、成功例、結果的に成功例になった話をしていただく。利根川社長とは、利根川家の例だけではなく、様々な事業承継例について議論していきたい。また老舗が、どのように変革し、新ビジネスを展開していったか?マーチングだけではない、酒類販売まで手を広げていることまで解説いただく。

関連セッション
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当日価格:17,000円

  • 森浩吾
    (もりひろあき)
    オカムラ印刷 ITコミュニケーション事業部 事業部長
    1966年大阪生まれ。物流、法務サービス、建設コンサルタント、ITコンサルタント会社での経験を経て2011年ストレチアを設立、同代表取締役として主として印刷業向け基幹システム開発や関連コンサルティングを事業展開。2013年よりオカムラ印刷と業務提携し、同社ITコミュニケーション事業部 事業部長としてo2oやIoTに関連する製品・サービスの開発を推進、関連特許を10件出願、7件取得。 2016年ライトハウスを設立、同代表取締役として、オカムラ印刷の保有特許の専用実施権を設定しIoT関連製品およびサービス開発・販売を事業展開中。 2017年オカムラ印刷の事業承継プロジェクトのプロジェクトリーダーとして同プロジェクトを牽引し、2017年6月に同社印刷事業を譲渡に関与。
  • 千田祐太郎
    (ちだゆうたろう)
    大手証券会社にて上場・未上場企業オーナー及び法人の資産運用に従事。M&Aキャピタルパートナーズ入社後、主に印刷業界におけるM&Aを手掛ける。
  • 利根川英二
    (とねがわえいじ)
    TONEGAWA 代表取締役社長
    1959年10月14日生まれ 東京都文京区湯島に生まれ育ち仕事場も湯島 1972年より私立玉川学園の全人教育を学び 1982年玉川大学工学部経営工学科卒業 1984年小堀グラフィックを経て利根川印刷に入社 2010年10月1日TONEGAWA 代表取締役社長に就任 一般社団法人マーチング委員会 理事 東京都印刷工業組合理事 文京支部支部長
  • 郡司秀明
    (ぐんじひであき)

    モデレーター
    JAGAT 専務理事/日本大学藝術学部講師/日本写真学会理事/電塾本部運営委員
    1979年千葉大学卒業後、大日本スクリーン製造株式会社入社。主として画像技術を担当し、デジタル技術の発展に注力する。 2006年9月、今まで言い続けたソリューションの実行を目指して独立、現在JAGAT専務理事として啓蒙活動に励む。 日本大学藝術学部講師、日本写真学会理事、電塾本部運営委員でもある。 「RGB&CMYKレタッチ大全」「図解カラーマネージメント実践ルールブック」はじめ著書多数。