経営環境変化に対応する、人づくり、人脈づくり

掲載日:2017年4月18日

少子化、価値の多様化など、経営環境の変化による後継者不在の問題は中小企業の大きな課題であり、後継者の確保と育成は重要になる。

企業が厳しい環境下で勝ち残るためには「人材」の強化が必要だ。特に、後継者やリーダーなど次世代の経営を担う人材の選定と教育は不可欠である。団塊世代の経営者が70代を迎える2017年、事業承継や後継者育成への対応が迫られている。
次世代のリーダーに求められることとして、「変化・変革」への適応力がある。変革を遂げた姿とは、一言で表すとメディア環境の変化に対応し新たな事業分野に挑戦するとともに、生産性向上を果たすということであろうか。言葉で表すのは簡単だが、実行・実現するのは容易いことではない。そこで求められるのが経営者のリーダーシップと“決断”である。市場での競争のみならず、自己の既成概念との戦いや、ときにはついてこない社員との葛藤もあるだろう。厳しい現実を受け止めつつも自ら未来を切り開いていく後継者の育成は、自社のみならず業界の発展のためにも大きな意味を持つ。

■後継者育成に必要な4つの視点「理論」「実践」「対話」「人脈」
現代の事業承継のポイントは「変化・変革へ」の対応である。先代の経営手法や人脈を受け継ぐだけで会社経営が上手くいくものでもない。後継者、自らが主体的に開拓して行かなければならない。そこには情熱と勇気が必要だ。だからと言って、闇雲に取り組んでも潰れてしまうこともある。そこで、後継者の主体的成長を支えてくれるのが、「理論」「実践」「対話」「人脈」である。
 理論は、発想を豊かにして希望が生まれる。実践は、理論から行動を起こし、自信になる。対話は、コミュニケーション能力の向上とともに、新たなノウハウと革新へのヒントに出会える。人脈は、変化対応のビジネスに欠かせないものである。そして、何より孤独な一面もある後継者、経営者の心の支えになるのではないだろうか。そんな視点での教育や人の出会いは大切なのではないだろうか。
JAGATの「印刷後継者・経営幹部ゼミナール」は、理論・実践・対話の3つを柱として、自社の事業計画の基盤づくりを学ぶ講座でもあるが、欠かせないのが受講者や講師との交流、人脈づくりである。
「印刷後継者・経営幹部ゼミナール第34期」は、5月12日(金)に開講する

(CS部 古谷芸文)
関連サイトは
 印刷後継者・経営幹部ゼミナール第34期