グラフィックス

DTP やプリプレスの技術は標準化が進み、成熟段階に到達した。その結果、デザインや日本語組版、画像処理スキルによって差別化を図ることや付加価値を高めることが難しくなっている。
また、自動化によって徹底的にコスト競争力を強化することが要求されている。オンライン自動組版は、定型的な印刷物制作における自動化ツールとしての利用が進んでいる。

一方、生活パターンの変化に伴い、Web やモバイルメディアのための電子出版、3Dや動画編集など、新たなデジタルコンテンツ制作が必要とされている。
DTP やプリプレス技術は、価値の高いコンテンツを生み出す工程の基礎として、不可欠なものである。基礎となる知識や技術を活かし、新たなクリエイティブワークを習得することで、デジタルコンテンツ制作の応用範囲を広げていくことが望まれる。

(JAGAT 研究調査部 千葉弘幸)