これからの採用を考える

掲載日:2020年5月19日

コロナウィルスの影響を受け、インターンシップや会社説明会、面接などの実施方法やスケジュールの変更を余儀なくされ、困惑の声が広がっている。今後、採用活動をどのように進めていけばよいのだろうか。

 

新型コロナウィルス感染拡大ならびに政府の緊急事態宣言発令により、2021年卒の採用活動にどのような影響を及ぼしているのか。

「2021年卒マイナビ企業新卒採用予定調査」(株式会社マイナビ)によると、新型コロナウィルス感染拡大によって2021年卒採用予定数を変更するかという質問では、82.6%の企業が当初の予定通りと回答しているが、今後の状況次第では採用数が減る可能性もある。
また、採用担当者の在宅勤務が増え、採用活動の方法や時期に影響を及ぼしている。
「会社説明会、面接などについて感染防止環境づくりに苦慮している」
「学生へアピールできる機会がほとんどない」といった声があり、オンラインでの会社説明会や面接といった通常とは異なった方法を模索している企業もあるようだ。

 

■インターンシップが採用につながる

採用活動におけるインターンシップが注目されている。事業内容や職場の雰囲気、面白さを学生に伝える絶好の場であり、学生との関係も作りやすい。学生も参加企業へ愛着がわき、そのまま就社を希望するケースが増えているため、採用に直接結びつく重要なポイントとなっている。
インターンシップを長期間行うことができれば学生との関係構築や、企業ブランドは伝わりやすいが、導入のしやすさから1dayインターンシップを行う企業も多い。また、現在のような状況下では、リアルでの実施が難しいため、オンライン実施の検討をしていく必要もある。ただしリアルとは違い学生との関係性を深めるのは難易度が高い。事業や仕事内容について、リモートでも飽きないように、ゲーム性の高いものやオンラインでもできる課題を用意している企業もある。

 

■非リアルでも企業の魅力を伝える

企業の採用担当者にとっての成果は、優秀な人材を確保し、内定辞退を防ぎ入社まで無事にこぎつけることである。そのためには企業の魅力やありのままの姿を正確に学生に伝えていくことが必要だ。今までは、会社説明会や面接を通してリアルにコミュニケーションをとることができたが、これからは、企業の採用情報については学生とリアルに接触しなくても済む、WebサイトやSNS等のデジタルメディアで広く訴求し、実際に採用選考に進んだ方には、会社を深く知れる採用パンフレットを通して、自社の理解を促進することなどが求められる。

自社の強みを見据えたうえで、他企業とどう差別化していくのか。まずは考え方をしっかり組み立て、求めている人材を採用し続けられる仕組みづくりをする。そのためには、伝えるメッセージ、デザイン、ツール間の一貫性を保ち、価値観に共感した人を採用していかなければならない。印刷会社だからこそできる企業PRもあるのではないだろうか。印象に残る会社案内やパンフレットの作成など、徹底的に追及していくことで他社との差別化を図ることができる。印刷会社の強みを活かし、チラシやポスター、Webを組み合わせ、立体的にデザインして効果につなげたい。

 

コロナウィルスにより、学生と直接接することができない状況だからこそ、WebサイトやSNS、採用パンフレット等、デジタルと紙メディアを上手に活用しながら自社の魅力を訴求していくことがより求められている。

JAGAT 加治 寛子