投稿者「丹羽朋子」のアーカイブ

ビジネスに直結するサステナビリティ

サステナビリティ評価会社の台頭に象徴されるように、ビジネスとしてのサステナビリティを巡る姿勢はますます重要になっている。今後は日本でも、環境対応が取引先選定の優先事項となるだろう。旧来の認識を改め、印刷会社は低マイグレーションや脱墨への対応、印刷機のCO2排出量表示などに取り組みたい。

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page2025展示会場にて『マイスターBOOK』著者樋口泰行氏セミナー開催

page2025展示会場内にて、『DTPエキスパート・マイスターBOOK』編著者、DTPエキスパート問題作成委員である樋口泰行氏のセミナーを開催します。

デザイン制作に普遍的に活用できる手法を中心に、今後の印刷ビジネスの展開に必須となるデザイン制作コンセプトの立て方などを含め解説します。

デザイン制作者だけでなく、印刷発注者との接点となる企画職・営業職の方にもヒントとなるセミナーです。ぜひご参加ください。

『DTPエキスパート・マイスターBOOK』著者が語る! 
 普遍的デザインスキル

【開催日時】 2月20日(木) 16:30〜17:00
【会場】page2025展示会場 4階ホールB特設会場
【参加方法】page2025事前登録のうえ会場へお越しください。
【参加費】無料

会場では樋口氏インタビューを含む弊会会報誌抜き刷り冊子を配布予定です

外部不経済と情報メディア

社会環境や経済システムの変化により、国内外を問わず原材料・エネルギー・人材等、ビジネスに必須の各種リソースを安定的に確保することが困難な時代を迎えている。

プラットフォーム経済が浸透し消費動向にも国境の垣根を超えた広がりが見られるなど、生活者の購買行動も目まぐるしく変化する。

各種社会課題の中で、世界の動きとともに情報メディアの持続可能性について考察する。

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サステナビリティを巡る ステークホルダーの全体像

産業界でのサステナビリティの実現には、さまざまな立場からのアプローチが互いに関連しており、ステークホルダーの全体像を捉えて理解を深める必要がある。ここでは世界各国の動向を基に、主体(アクター)間に働く作用について考えてみたい。

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包装市場の世界的な動向を探る

世界包装機構(WPO)では2024 年5月14日、市場調査会社Smithers のアダム・ペイジ氏を招いて包装のグローバルトレンドに関するウェビナーを行った。

主な講演内容は、包装市場の概況や消費トレンドをはじめ持続可能性、e コマース、サプライチェーンの混乱、技術革新などを解説するとともに、今後の展望を語るものであった。以下では、講演の中から印刷に関連するトピックを挙げてみたい。

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制作魂をくすぐる『DTPあるあるカルタ』❸

そうしたニッチな領域での共感が、かるたゲームというかたちを介して醸成され、話題につながっているようだ。デザインフェスタのブースでは、読み札絵札を手に取りながらわいわいがやがやとまさに「あるある!」の歓声が上がる場面が何度もあったという。

「作ってみて感じたのは、思っていたよりもDTPに興味を持っている人は幅広いんだな、ということ。企画当初はデザイナーとDTP制作者のみを想定していたのですが、実際に発売してみると、Webデザイナーや同人誌の制作者、あとは編集者の方などにも刺さったようで、そういう方面でも需要があると感じました。」(武内さん)

印刷発注に携わる過程で「あるあるカルタ」に出てくるような場面を経験したことがあっても、用語を含め状況を正確には理解していないことも多い。こうした層にも響いたことが広がりを生んでいる。

「新人からベテランまで幅広い層の方に楽しんでいただけるように考えて制作しました。商品制作前のシミュレーションでは前職印刷会社のベテラン社員の方々にテストプレイをしてもらい意見を集めたのですが、制作後のテストプレイでは新人社員にやってもらったところ、楽しいというだけでなく、とても勉強になった、という反応があり、想定外の成果が得られました。

さっと見るだけでもじっくり読み直していただいても、じわじわと味わいが感じられるような、そんな楽しみ方をしてもらえればと思います。(武内さん)

ユーザー一番人気札!

作者一押し札はこれ!

人を巻き込み
多くのフィードバックを形にする

DTPエキスパート取得での学びを、DTP制作に留まらずご自身の強みであるコミュニケーション力や柔軟な発想力と結び付け、あらたなフェーズに展開されている。

今後は、『たのしいDTP』で実務に役立つアイディア商品を開発していきたいと考える傍ら、個人の活動として印刷業で得た紙に関する知識を活かして紙の雑貨類の商品開発も行いたい、とのビジョンを持つ。

様々な立場の方との関わりを大切にし、垣根を設けずに声を受け止める武内さんの姿勢は、新商品・サービスを開発する際に大きな意味を持つと実感した。

(JAGAT 丹羽 朋子)

『たのしいDTP』
ユニット名には、「DTP業務には辛い場面もたくさんあるけれど、楽しい面を捉える自負心を持ち続けたい」という意味が込められている。
https://madomadods.theshop.jp/

DTPエキスパート認証試験 詳細は ▶こちら

本記事のアイディアを授けてくださったDTPエキスパート問題作成委員 樋口泰行先生登壇のミニセミナーをpage2025会場で実施します。

page2025[DTPエキスパート・マイスターBOOK発刊記念セミナー]
開催日時:2月20日(木)16:30~17:00
参加無料 page2025事前登録のうえ会場へお越しください。

制作魂をくすぐる『DTPあるあるカルタ』❷

『DTPあるあるカルタ』誕生の背景にあるのは自らの仕事に対する自負と共感

 

さてDTP制作者の間で話題沸騰中ともいえる「DTPあるあるカルタ」であるが、商品化経緯とその魅力を実物で遊び方を含め指南していただきながら伺った。

「実をいうと商品化ありきで企画したわけではないんです。前職の印刷会社を退職するときに、上司や同僚の皆さんへこれまでの感謝の気持ちを表したいなと思っていました。以前から先輩方と雑談で『自分たちの仕事のあるあるカルタってあったらいいよね』と話していたこともあって、ではこれを会社の皆さんへのプレゼントにしようと思い立ち、試作版として制作したものが元となっています。」(武内さん)


『DTPあるあるカルタ』
Webショップで販売中
https://madomadods.theshop.jp/

その後元同僚と3名で『たのしいDTP』というコラボレーションユニットを組み、本格的に商品化した。DTP制作者やグラフィックデザイナーなど販売ターゲットが多く集まるデザインフェスタでの発売を目標に設定し、制作を開始。フェスタの1か月前から商品内容をWebやYouTubeで公開するなどして宣伝活動を展開した。アカウント設置後2カ月でフォロワーが500人を超え、デザインフェスタ会場では2日間で50個を売り上げたという。

読み札と絵札には、例えば『し:自分の机よりスウォッチと段落スタイルの片づけ優先』といったある種職業病ともいえるような制作者の日常を少しだけ自虐的に表現したものなど、言葉にしたくてもしえなかった制作者ならではの感覚を短いフレーズとほのぼのとしたイラストで表現している。DTPデザイン実務を長年経験しているベテランデザイナーをも、『おっとこれを言ってくれたか!』と思わせる心憎い演出が軽妙にちりばめられている。

『DTPあるあるカルタ』は楽しみ方満載!

DTP制作あるあるネタを読み札と絵札で表現したかるたゲームです。

【特徴❶】

    全46組の読み札絵札には、DTP制作者が誰しも一度は感じる「あるある」ネタを遊び心のあるイラストともに表現!

【特徴❷】

    読み札の裏面には「あるある」が生じる場面をワンポイント解説!

【特徴❸】

    一組ごとの頭文字には内容に応じてすべて異なる書体を使用!

その他、絵札の裏面が巨大パズルになっていたりと、楽しめる工夫が詰まっている。札ごとに異なる46種類の書体あてクイズはマニア白熱必至だ。

印刷を起点としたデザインスキルの広がり

 

印刷ビジネスの新事業展開や他産業との協業をけん引する人材には、ビジネスパートナーから印刷に関するあらゆる知識と経験が求められる。そのため、現在の職務範囲にとどまらない、一般的かつ体系的な知識習得の機会を得ることが望ましい。デザイン人材の活躍は社会的にも様々な場面で期待されている。

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