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イノベーティブな人材と異業種連携との関係

働く人の低賃金や人材の非流動性を解消し、事業の再構築や新事業の展開、DXの促進を図るため、国や自治体においても人材の育成・確保に関わるさまざまな支援事業が行われている。印刷業界でもイノベーティブな価値を生み出す創注人材が求められる中、人材育成のための異業種との連携や越境学習について考える。
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印刷業のキャラクターグッズとライセンスビジネスのアウトライン

page2024セミナーのゲストスピーカーに三輪 直之氏(シンクイノベーション株式会社 代表取締役)

ウォルトディズニーにみるキャラクタービジネスの展開

世界的にも競争力の高い日本のキャラクターは、さまざまなコンテンツやグッズ、イベントなどで活用されている。そんなキャラクターの知的財産(IP)のライセンスを扱うのがキャラクターライセンスビジネスだ。昨今は、漫画やアニメ、ゲームに携わる企業の業績が軒並み好調である。作品のキャラクターや世界観などIP(知的財産)を用いたエンタメ、コンテンツ領域での事業の拡大や企業のプロモーション活動におけるIPの活用によるキャラクタービジネスに注力している。東洋経済オンライン(2022年01月29日)によれば、そのビジネスモデルはアメリカのウォルトディズニーにも似ているという。ウォルトディズニーの事業は大きく分けて2つあるとされる。一つ目は、テレビ放送や動画配信サービスによる「映像系」作品の事業。二つ目は、作品をベースにしてテーマパークを軸にしたリアルエンタメを提供する「体験系」だという。加えてそれら作品のストーリー性やリアルエンタメの世界観体験の副産物としての製品パッケージなどの企業プロモーションでのコラボや様々な製品、グッズなどでのキャラクタービジネスでの大きな収益がある。特にキャラクタービジネスは、商品企画や在庫におけるコストがかからないため高採算なビジネスが多いともいわれている。日本のゲームや漫画IPは、もともと高い競争力を持っている。世界的な動画サービスの普及を受けて派生したコンテンツは、グローバルに拡大し、ゲームIPは、スマホやPCの普及により世界的に急速に広がっている。競争が厳しい事業でもある。コンテンツやキャラクターなどのIP力で成否が分かれるからだ。ゲーム会社や出版社といったコンテンツを生み出す企業がキャラクター市場で勝ち抜く上では、コンテンツの競争力維持に加え総合力が求められているという。多角的な展開やキャラクター活用による提案力がいっそう必要になっている。

キャラクターライセンスビジネスの展開とシンクイノベーション株式会社

魅力的なコンテンツIPを持つ会社は、キャラクタービジネスを展開するための魅力的なパートナー企業を求めている。ライセンスビジネスプレーヤーは主に4つある。「ライセンサー」「ライセンシー」「ライセンスエージェント」「小売業者(流通のプラットホーム)」で、互いの強みを発揮することで双方の利益を図ることができる。

  • 【ライセンサー(実施許諾者)】ブランドやキャラクターなどの特許ライセンスを所有する団体や個人
  • 【ライセンシー(実施権者)】ブランドやキャラクターなどのIP(知的財産)の使用権をライセンサーから承諾を得ることで、IPを使用した商品やサービスを開発し、販売することが可能な事業者
  • 【ライセンスエージェント】ライセンサー(実施許諾者)と契約を結ぶことで、キャラクターやブランドなどのIPの営業代行やマーケティングを行う団体や個人。
  • 【小売業者】ライセンシーが開発したライセンス製品を購入することで、インターネットや小売店などを通して販売する事業者。

また、キャラクターグッズに携わる事業者には、ライセンサー(版権元)から版権を借りてグッズ化し販売する事業者「ライセンシー」と企業や同人、個人から委託されるOEMがある。

page2024セミナーでは、ゲストスピーカーに三輪 直之氏(シンクイノベーション株式会社 代表取締役)に登壇頂く。ライセンスグッズの企画・製造・販売を手がける同社は、概ね3つ事業がある。一つ目は、オリジナルでバッチやスマホケースなどの企画・製造・販売するBtoC事業。二つ目は、雑貨店などの商品を依頼受けて製造するOEM事業。加えて、三つ目にMD事業(ライセンス事業)がある。例えば、アニメの「進撃の巨人」や「ハイキュー!!」のキャラクターライセンスを取得して自社商品としてキャラクターライセンスビジネスを展開している。印刷業界での話題では、株式会社ミマキエンジニアリングのUVインクジェットプリンタをはじめとする印刷機械設備65台。従業員数100名で社内生産をしていることも特徴でpage2024セミナーでは解説やコメントを頂戴する予定だ。

(CS部 古谷芸文)

【S4】キャラクタービジネスと印刷業の可能性

【S1】営業初心者をあっという間に戦力化する 「チームマネジメント」

【S2】新時代突入! 生成AIでデザイン業務はどう変わるのか

【S3】未来を見据えた異業種共創と新事業開発

【S5】生成AIで変わる動画ビジネス

印刷業、キャラクタービジネス巨大市場の狙い方

キャラクタービジネスは、中小印刷会社の参入よる市場開拓の可能性が高い。2.6兆円を超える大きな市場に対して印刷業のビジネスチャンスを探った。

中小印刷会社の参入よる市場開拓の可能性が高い

従来のコンテンツを発信するプラットフォームと言えば、テレビ・ラジオ・書店・実店舗などに限られていたが、デジタル化とインターネットの台頭によって、低コストでコンテンツを制作・販売できるようになった。中小企業や個人事業主でもキャラクタービジネスが始めやすい環境になっている。成長著しいゲームやメタバース、アニメなどで注目されるコンテンツの主役はキャラクターだ。(株)矢野経済研究所が1日発表した「キャラクタービジネスに関する調査」の結果によると、2023年度のキャラクタービジネス市場は前年度比1.4%増の2兆6508億円に拡大すると予測された。22年度のキャラクタービジネス市場は、同1.1%増の2兆6136億円。メディアミックス「ウマ娘プリティーダービー」、アニメ化された「SPY×FAMILY」「チェンソーマン」、特撮「ウルトラマン」、映画が公開された「ONE PIECE FILM RED」などにより、市場は堅調に推移したとされる。キャラクタービジネス市場は商品化権と版権とで構成される。

印刷会社の狙いどころ、様々なコンテンツやグッズの2次利用ビジネス

印刷会社のビジネスチャンスのひとつにキャラクターを活かした様々なコンテンツやグッズなどのビジネスがある。様々な印刷製品の価値は、キャラクターによって左右される。売れるキャラクターかどうかということだ。そもそも「キャラクタービジネス」とは特定のキャラクターを活用し、企業や商品などのブランド、あるいはキャラクターそのものの好意形成や認知拡大、さらにそこから得られる利益を狙っていくビジネスだ。具体的にはオリジナルキャラクターを作り出し、そのキャラクター自体を商品化することやキャラクターを使用するライセンス(権利)を売ることで収益を上げる。その他に社外のライセンスで製品をつくるOEMなどがある。価値あるキャラクターは、単なるお絵描きとは違う。キャラクターは、「創る」と「育てる」ことにより価値が高まる。

「創る」は、マーケティングやクリエイティブで生み出す

「育てる」は、コミュケーションにより ファンの拡大を行う 。様々なプラットフォームでの配信、2次利用などでのビジネス

「つくる」「育てる」そしてルールを決める「ライセンス」

キャラクターは、様々な人物やモノなどのイメージで抽象的なものだ。ブランドのような価値イメージにも近い。価値あるものをつくるには、単なるお絵描きだけではいけない。 マーケティングをベースにしたコンセプトに沿ってクリエイターがキャラクターつくるのだ。そして、特に育てることが重要だ。キャラクターを商品に採用するだけではユーザーに覚えてもらうことはできない。知名度や認知度を上げる施策を行う必要がある。ユーザーに対してPRやイベント等を行い、積極的に露出させ強い印象を残すことが必要になる。手間がかかるのだ。結果を急がないことも重要だ。すぐに成果が出るような施策ではないことも多く、粘り強く取り組むことも覚悟しなければならい。

キャラクターの知名度が上がると、キャラクターそのものに価値が生まれる。特定の商品に同じキャラクターを使うことで企業イメージの伝達、ブランディングにも効果期待できる。商品には興味がないユーザーがキャラクターに惹かれ、購買行動につながることも周知の通りだ。更に、ビジネス的に価値を高めるためには、起用に関するルールを策定しておくことが肝心だ。使用料の決定方法、マーケティング計画、宣材使用のルールなどを決めておくことでより効果的なビジネスが展開できる。外部とのライセンス契約を結ぶ際にも起用に関するルールの提示が必要なる。育てたキャラクターを守る施策がビジネスのポイントだ。ライセンスビジネスとしての展開にチャンスがある。著作物や商標の権利を持つライセンサー(権利を持つ側)になることで利益を出すことができる。 先に述べたように中小印刷業でも始めやすい環境になっている。ややもすれば、缶バッチ、キーホルダーなどのグッズやコンテンツなどの作り物に目が行きがちであるが、向かう指標のひとつには「キャラクターライセンスビジネス」という成長分野があることを認識するが肝心なところだろう。過去の成功体験にとらわれず、トレンドを見極め、新しいものも取り入れながら変化・成長していくことがこれからも求められる。

CS部 古谷芸文

【S4】キャラクタービジネスと印刷業の可能性

【S1】営業初心者をあっという間に戦力化する 「チームマネジメント」

【S2】新時代突入! 生成AIでデザイン業務はどう変わるのか

【S3】未来を見据えた異業種共創と新事業開発

【S5】生成AIで変わる動画ビジネス

”成果を出す”展示会の出展施策とは

準備に膨大な時間とコストがかかる展示会では、出展した暁には“成果を出す”ことが求められる。では展示会で成果を出すにはどうすれば良いか?

展示会に出展する目的とは何か?

そもそも、何のために展示会に出展するのか? 最終目的としては「売上向上」にはなるのであろうが、 特にBtoB展示会の場合は、展示会場内での活動が即日売上に繋がることは難しい。また、競合他社が出展するからとか、業界内でのプレゼンス維持という、いわゆる「お付き合い」の要素もあるかとは思うが、展示会出展の最大の目的は「リード(見込顧客)の獲得」ではないだろうか。
展示会は、購入意思のある人の名刺情報を、短期間で多く獲得するのに適したメディアである。しかもその展示会が、業界に特化していればいるほど、自社製品・サービスの購入見込の高い人が来場する確率が上がってくる。費用と準備に膨大な時間をかけてでも、展示会に出展するメリットがここにある。

展示会に来場する人の目的は何か?

マンションや車のショールームに来場する人は、ある程度購入を前提に来場するが、BtoBにおいてはそういうケースは少ない。出展企業からの招待を受け、スケジュールを調整して、展示会への来場を検討することになる。昨今、展示会の来場者は、各社の展示内容を情報収集し、訪問する出展ブースを絞ってから来場するケースが多い。したがって出展企業は、展示会場で来場者を自社ブースに呼び込むだけでなく、来場者に 「この出展ブースに行ってみたい」と思ってもらい、100社以上ある出展企業ブースの中から、訪問する企業として選んでもらう事が必要になる。展示会出展企業の「リード獲得」は、展示会開催前から始まっているのだ。

展示会の来場者に自社ブースを選んでもらうために

展示会の来場者に、数ある出展企業ブースの中から、自社を選択してもらうためには、Webサイトでの自社紹介ページをインパクトのあるものにしなければならない。それと同時に、出展内容を出し過ぎないことも重要だ。来場する前にWebで全て分かってしまっては、来場する動機にならない。短い尺の動画などで来場者の期待感を煽ることが重要になる。また展示会への来場のきっかけが、ある出展企業からの招待や、展示会と同時に開催されるセミナーへの参加だとしても、それだけですぐ帰る人は少なく、ついでに他の出展ブースも見て回ることになる。 そういう来場者を、自社出展ブースに呼び込み、リードとして獲得できるような施策も重要となる。さらには獲得したリードを 展示会後に しっかりとフォローし、購入確率を高める施策も忘れてはならない。展示会への来場目的が単なる情報収集にとどまっている来場者をいかに呼び込み、購入にまで結び付けられるかが、展示会における成果であり、その為には工夫が必要だ。

特別セミナーを開催します

今回のpage2024(2024年2月14日~16日@東京・池袋サンシャインシティ)では、展示会の出展効果を高めるためのオプションサービスをして、いくつかのプランを追加した。このプランに加え、page2024の出展メリットを解説する特別セミナーを9月8日(金)14時より、オンラインで開催する。【参加費無料】
この説明会では、「page2024」の概要と特徴、そして「展示会の出展効果を最大化する施策」について特別講師による解説をいただく。参加費は無料となるので、新規出展を検討する企業様も、すでに出展実績のある企業様もご参加いただける内容なので、ぜひご参加いただきたい。

特別セミナータイトル

「”成果を出す”展示会の出展施策とは」

開催日時

2023年9月8日(金) 14:00-17:00

開催方式

Zoomウェビナー【参加費無料】

お申込み

こちらに必要事項をご記入いただき、FAXもしくはメールにてお送りください。(9月7日(木)締切)

お申込み後の流れ(詳細)

(1)お申込み後、2営業日以内に受付メールが届くので必ずご確認ください(※)。
(2)Zoomの受講URLは、開催前日までにメールで届きます。

※メールが届かない場合は、まず迷惑メールフォルダをご確認ください。
※もし、迷惑メールフォルダにない場合は、下記に問合せください。
研究会のZoom参加方法のご案内

(日本印刷技術協会  page事務局)

page2024出展募集は8月1日から開始

2024年2月14日~16日の3日間、東京・池袋サンシャインシティで開催する「page2024」は8月1日(火)より出展募集を開始する。そしてpage2024のテーマも決定した。

「創注」を生み出す「連携」を

前回page2023のテーマ「創注」を受けて page2024のテーマは「連携」とした。 注文を創り出すためには、様々な連携が不可欠であることから、それをシンプルにストレートに表現した。

経済産業省の掲げる中小企業支援の施策の一つに「新連携支援」というものがある。「新連携」とは、「複数の中小企業が連携体を組み、技術・ノウハウの綿密な『摺り合わせ』を通じて、柔軟にお互いの強みを相互補完しながら高付加価値の製品・サービス等を創出すること」と定義されている(経済産業省HPより)。 そして、互いに強みを持ち寄ることで、1社ではできなかった製品・サービスの開発・販売 を実現することを目的としている。例えば大企業とスタートアップが連携することで、スタートアップによる新たな事業アイデアを、大企業が豊富な資金力でサポートし、事業に育て上げるようなことである。page2024のテーマ「連携」も「お互いの強みの相互補完による新たな事業の創出」が重要であり、そういった意味で、6年前の「page2018」のテーマ「アライアンスNEXT」とは少し意味合いが異なる。アライアンスはあくまで対等な立場同士が協力する(連盟、連合)ことでメリットを生み出すことが目的であり、異業種まで含めた協力体制の結果、新たなビジネスを生み出すことではないからだ。(コロナ前後で状況が一変したことも考慮し、広い心でご理解をいただきたい。)

「連携」を体現する「印刷パートナーゾーン」

pageイベントでは、印刷会社の出展ゾーンである「印刷パートナーゾーン」を page2017から設けている。印刷パートナーゾーンは、オリジナリティあふれる印刷会社の魅力を最大限にPRし、来場者とのビジネスマッチング、コラボレーションを実現をサポートする。まさにpage2024のテーマ「連携」を体現したゾーンと言える。自社ならではの高い技術を持つ印刷会社や、「印刷」を軸にして、他事業にビジネスを広げている印刷会社、当ゾーンでさらなるビジネスを創出していただきたい。もちろん印刷会社をターゲットにする企業も大歓迎である。結果として、ビジネスが創出されれば、プラットフォーム提供側としてはこれほどうれしいことは無い。

前回の記事でお知らせした主催者企画も着々と準備しており、盛り上がること間違いない。page2024への出展を心からお待ちしております。

(page2024事務局)

page2024準備始動

コロナは落ち着き、東京ビッグサイトで春先に開催されたイベントは活況を呈していた。来年2月開催の「page2024」も有意義なイベントにするべく、例年よりも早く準備を開始した。


page出展企業を80社以上訪問して分かった成果の出る企業とは

今年3月からpage2023の出展企業の皆様に page2023の開催報告を兼ねて、ご挨拶に伺った。コロナ禍の3年間は、イベント終了後のご挨拶はオンラインでの実施がほとんどだったが、今回は出来る限り対面でのご挨拶をお願いし、アポイントを取ったところ、延べ80社以上の企業に訪問することが出来た。イベントの担当者様だけでなく、多くの経営者・役員の方々とも様々なお話をする中で、出展企業の特徴が見えてきた。


成果の出るイベント出展企業の特徴

  • 展示会の実績を感覚ではなく数値で把握している
    • お伺いすると「わが社のブースは、リード獲得数が○○件で、その中から○件、成約も出ました。」という言葉がスラスラと出てくる企業が大半だった。一昔前であれば「お客さんが多かったね(少なかったね)。」で終わっていたケースが多かったが、しっかりとKPIを設定していることがうかがえた。
  • アイデアが豊富
    • 今回の出展企業の訪問に際しては極力、出展企業からの様々な意見を吸い上げたいと思っていたが、こちらの想像以上に今後のpageイベントにおける建設的な意見を多数伺うことが出来た。前述したKPIの設定とも関連するが、いわゆる「お付き合い」での出展ではなく、展示会に対して非常に前向きに取り組んでいる結果、イベントに求めるものも多いと推測された。
  • 業績が良い
    • まず展示会に出展している時点で、それだけのコストをかけられる余裕があることは明白だが、業績がコロナによるマイナスを乗り越えてのV字回復ではなく、過去最高を達成したというお話を複数伺った。これらの企業の多くはコロナに関係なく、あるいはコロナ禍でも業績が変わらない、もしくは業績を伸ばせる独自の施策が構築されており、出展ブースにも多くの来場者が詰めかけていた。余談だが、ある日の訪問で、午前と午後で訪問した企業がいずれも過去最高実績を記録したと伺い、「『このご時世にすごいですね。』と1日に2回言うとは思いませんでした。」と言ってしまったほどである。

イベントの来場者を増やすべく主催者企画を実施

コロナは落ち着き、展示会に対する風向きは変わった。これまでの3年間は、展示会を開催出来るかどうかが懸案事項であったが、もうそのフェーズは過ぎた。一方で、イベントの規模や盛り上がりがコロナ前に戻るとは考えにくい。
page2022から2023にかけて来場者は2倍以上増加したが、コロナ前の水準にはまだ戻っておらず、page2024で完全に回復することは難しいだろう。 2020年までのpageイベントは、来場者を誤解を恐れずに言えば「放っといてもお客さんは来る」展示会であった。しかし残念ながらそうではなくなったと言わざるを得ない。したがって来場者を呼び込む施策を積極的に講じていかなければならない。今回の出展企業への訪問で、その為のアイデアはいくつか得ることが出来た。またJAGAT内でもすでにpage2024に向けての企画会議を実施しており、早い段階でお知らせすることが出来るであろう。

展示会の成果を最大化するサポートも

来場者を呼び込む施策を主催者主導で実施していくことに加え、出展社にとってもメリットを得られるサポートプランを追加する予定である。
出展企業を訪問する中で、自社製品の紹介をいただくケースが数多くあった。その中から得たヒントを活用し、出展企業の展示会における成果を最大化する施策を提案したいと考えている。イベント主催者が出展社に対して出来るサポートは、まずイベント全体の来場者を増やすことである。これは主催者主導の企画とPRによって実施するが、加えて今回のサポートプランを実施することで、その企業の出展ブースに来場者が立ち寄ってもらう施策を提案したいと考えている。

「行ってみたい」と思えるイベントに

pageイベントの出展企業は、総じて業績が好調で、イベントに対して前向きに取り組んでいる。つまり展示会場には(目には見えないが)明るい前向きな空気が流れている(コロナ禍では、この「空気」が暗かった…)。この雰囲気をいかにPRして、来場者に「行ってみたいイベント」と思ってもらえるよう検討したい。
コロナ禍の3年間は、出展企業の募集と運営(ひいては、トラブルなく終わらせる事)に注力せざるを得なかった。今回は来場者を呼び込み、各社の出展ブースで有益な情報交換が出来る舞台を作りたいと思う。

(CS部 堀雄亮)

page2023 開催報告

page2023の報告書をまとめましたので、こちらにご報告いたします。また次回page2024についてもお知らせいたします。


<開催概要>
名称  :page2023
主催  :公益社団法人 日本印刷技術協会
後援  :経済産業省ほか
会期  :2023年1月31日(火)~2月10日(金)
 基調講演             :1月31日(火)
 リアル展示会           :2月1日(水)~3日(金)
 オンラインカンファレンス・セミナー:2月6日(月)~10日(金)

会場:サンシャインシティ展示ホールB/C/D
テーマ  :「創注」
入場料  :無料(来場事前登録制)


<オンラインカンファレンス・セミナー>
実施セッション数             :11本
基調講演                 :1月31日(火)14:00~16:00
オンラインカンファレンス・セミナー(10本):2月6日(月)~10日(金)


<リアル展示会>
出展規模:122社423小間
来場者数:17,070名(来場者受付通過人数)
 2月2日(水):4,298名
 2月3日(木):5,470名
 2月4日(金):7,302名


<来場者属性>
このpage2023来場者データは、来場登録の際に実施する属性確認を基に、データの収集を行っているものである。

①業種

印刷業の方の割合が半数を超え、印刷関連メーカー・ベンダーを合わせるとおよそ7割となる。


②職種

営業の来場が大幅に増加した。


③役職

役職者層の来場が5割を超えた。


④都道府県別

「東京都」の来場者が2/3、1都3県で8割だが、全国からの来場が戻る。

次回page2024について


日程:2024年2月14日(水)~16日(金)
場所:サンシャインシティ

次回page2024は、例年に比べて開催時期が少し遅くなります。皆様のご来場を心よりお待ちしております。

(CS部 堀雄亮)