ビジネスで大切になる人づくり

掲載日:2017年2月16日

自社ビジネスを成長させていく人材を育成するのは簡単なことではない。だからといって人材育成をおろそかにすれば、大企業に比べてリソースの少ない中小企業はますます苦しくなる。

page2017のセミナーでは、多彩なテーマでプログラムが組まれて多くの方々にご参加いただいたが、その実態は教育であり、人材育成につなげようというものである。セミナー受講によって学習し、知識を得たり、インスパイアされたりして自分たちのビジネスに生かしていくことになるだろう。ビジネスは必ず人が関わるもので、どのような業種だろうが最終的には人材がポイントになるといえる。だからこそ、設備投資に資本を割かなければならない製造業だろうが、ソフトウェア投資や人手がものをいうサービス業だろうが教育、人材育成を軽視できないわけである。

2017年10月にアブダビで開催される技能五輪国際大会の印刷職種・日本代表を送り出すのが、亜細亜印刷(長野市)である。ロンドン大会で金メダルに輝いた伊東真規子さんに続き、同社2人目の代表となったのが早瀬真夏さんだ。

技能五輪は参加資格が22歳以下と限られているために、わずかな期間で教育を行うことになる。同社の印刷オペレーターは、入社1年目から機長などのフォローの下、徹底的に実務をとおして教育される。実際にお客様に納品する印刷物を作るという緊張感の中で、その実力は鍛えられるのだろう。

では、同社がどのような方針で教育を行っているかというと、高品質という亜細亜印刷ブランドを担保するのが「本物の人間」、つまり“ものの本質”を理解した人間づくりにあると、同社の藤森英夫社長は語る。

伊東真規子さんを指導した当時の印刷部課長で、現・取締役工場長 印刷部部長の大塚成二氏は、教育を押し付けるのではなく社員が自発的に成長しようという環境、社内の雰囲気づくりが必要だと語る。そのためには上長が絶えず学ぶ姿勢を示し、社員とともに実践して見せることも大切であるとして、今も大塚氏は自ら新たな学びに取り組むことを心掛けているという。
JAGATinfo2月号では、亜細亜印刷の藤森社長に同社の経営姿勢と人材育成のポイントをお話しいただいた。

また、特集ではJAGATが創立50周年を迎えるのを機に、当協会専務理事の郡司秀明が「これからの印刷ビジネスを考える」ということで、印刷がビジネスとして勝ち残っていくためのポイントになるだろう項目を挙げて考察している。ご一読して、明日の印刷ビジネスのヒントを掴んでいただきたい。

(JAGAT info編集担当)

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