新入社員研修は社会人へのマインドチェンジを担う

掲載日:2019年4月16日

今年も印刷業界には多くの新入社員が入社してきた。JAGATで開催されている新人研修にも、印刷会社の新人たちが連日訪れ、賑わいを見せている。
入社後、会社が実施する新人教育は、仕事を進めていく上で必要な知識や技術の習得だけでなく、仕事や組織への理解を深め、社会人としての心構えやルールを身につけることによって、新しい環境に対する不安を減らすという意味でも大切だ。配属前の導入教育の期間は、新入社員にとって、学生から社会人への切り替えの期間でもある。

社会人へのマインドチェンジ
学生から社会人へのマインドチェンジを行う上で高めたい意識・スキルには以下の3つがある。
1.ビジネスマナー
2.コミュニケーション力
3.結果を出すための目的達成意識

学生時代と異なり、組織の中では、与えられた環境の中で、成果を出すことが求められる。良い人間関係を築き、スムーズに仕事を進めるために必要なのがマナーとコミュニケーションだ。組織のルールやマナーが実践でき、上司や先輩とスムーズにコミュニケーションがとれるようになれば、信頼関係が生まれ、成長を促すことにつながる。ビジネスマナーとコミュニケーションスキルを習得することは、社会人として最も基本のスキルだ。

結果を出せるようになるための意識を育てる
さらに、学生と社会人を分ける大きな差は、組織の一員として「結果」を出すことが求められることにある。インプットに多くの時間を費やした学生時代に比べ、会社の中ではどれだけアウトプットできたかが評価対象になる。仕事の進め方や姿勢、日々の行動の結果がそのまま仕事の質や量となってあらわれてくる。目的を達成するため、何をすればよいのかを意識することが、結果を出せるようになるために必要だ。

印刷会社の社員として、何を考え、どう行動すれば、社内外からの信頼を得ることができるのか。お客様が何を求めているのか。組織の一人として、何を与えることが出来るのか。
入社後の新人教育の期間はそのような社会人としての意識を育む時間でもある。
新入社員は会社の成長を支える財産である。これからの印刷ビジネスを広げてゆく人材として、自らの能力を伸ばし、自信をもって仕事に取り組んでいってほしい。