個々の営業の力を結集した組織営業で受注拡大を

掲載日:2020年11月6日

重要顧客に対しては、ニーズに対応した提案が不可欠だ。そのためには個人営業力だけでなく組織営業を通じて営業部門の強化を図っていかないといけない。

 

【営業マンは孤軍奮闘】
営業マンは顧客の要求に応じて提案をしながらトラブルなく仕事をこなしていくと、顧客から信用も得られるようになってくる。しかし、営業マンは顧客を一面的にしか見ていないこともあり、いつもひとりだけに任せておくわけにはいかない。上司や役員が顧客を同行訪問して営業活動のやり方や顧客動向を多面的に見ておく必要もある。

 

【組織営業の活用で受注力アップ】
上司や役員が営業マンと同行訪問するケースとしては、(1) その立場を活かして商談を決めるための同行、(2)営業マンのレベルアップを図るための同行、(3)上司とは別に社内の専門分野の人と同行がある。
(1)は「上司や経営者と一緒だと商談をまとめるための武器になる」ことから、営業マンが直に同行を依頼するケースだ。上司や役員との同行により顧客からの信頼度が高まり、受注につながる可能性が高い。
営業マンを育てるためにタイミングをみて(2)のケースを多く取り入れている企業もある。ここで上司はビジネス上の最低限のマナーや行動ができているか、必要最低限の商品知識を備えているか、提出する資料が適切かなど営業マンの行動をチェックする。営業マンは上司の顧客との商談の進め方や会話の仕方、プレゼンテーションでの説明の仕方などのスキルを現場で学ぶことができる。
(3)のケースとして、デザイナーやシステムエンジニア、web担当者といった社内専門家と同行することも効果的だ。この目的は普段会っていない他部門の人と接触することである。ここで自社のソリューションを伝えて顧客のニーズを聞きだし、自社が提供できるサービスを専門的な立場から提案できれば、新規受注の可能性もでてくる。

 

【同行営業で営業マンを育てる】
上司が同行する目的は営業マンに自ら学ぼうとする意思を高めてもらうことだ。営業マンによって器用な人もいれば、不器用な人もいる。上司としては同行する営業マンの得意とする部分、不得意な部分を十分に見極めながら教育し、顧客情報を的確に把握して指示できれば同行の効果をだすことができるだろう。
                                           (CS部 伊藤禎昭)

 

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