学び続けることで印刷の仕事の楽しさを感じる

掲載日:2022年3月11日

印刷の仕事をしていると顧客から評価されたり、世の中の人に喜んでもらうことがあります。しかし、そのためには地道な努力が欠かせません。

ものづくりの楽しさを知る
 印刷会社の社員として、自分が携わった印刷物が世に出て、世間の人がそれを見たり手に取っているのを見たときに仕事の成果を実感でき、モチベーションもあがることでしょう。
 印刷の仕事はほとんどがオーダーメイドであり、そこからも「ものづくり」の楽しさを知ることができます。また、印刷会社は、いろいろな会社を顧客にもつため、多種多様な仕事に携ることが刺激にもなり、経験を積むと自分の知識レベルも上がり成長につながります。印刷会社で仕事をする人が、どういうことを考えて働いてくべきか具体的に例をあげてみます。

日頃の勉強が大切
 顧客と接する機会が多いのが営業です。営業活動にはさまざまな仕事がありますが、指示された通りに印刷物を製作するだけでなく、顧客の困っていることに意見やアイデアを出して仕事を進めていくことも大切です。
 顧客の要望に応えるためには、デザイナーや制作担当、先輩営業、上司などの意見を聞くなどして、常に顧客が何を望んでいるかを意識しながら進めます。営業が新しい企画を提案するためには普段から勉強しておく必要があります。自社の設備や印刷技術に関することはもちろん、新聞や雑誌、得意先の業界紙などをルーティンワークとして読むこともひとつの方法です。また、普段の生活でも目にとまった印刷物を手にとったり、雑誌を読んだりする習慣がつくと、自分の引き出しが増えてさらにアイデアや知識の幅が広がっていく可能性もあります。
 こうした地道な活動を積重ねた上で、自分の提案により受注ができたときは、営業として最もやりがいを感じるときかもしれません。

 印刷会社には内勤で仕事をしている人も大勢います。例えば印刷機のオペレーターもそのひとりです。印刷機は大きな“鉄の塊”で、頑丈な機械です。しかし、単に稼働させているだけでは発色が安定しなくなり、故障する場合もあります。ここで大切なのが印刷機のメンテナンスです。安定した品質を提供できるように機械の状態や工場内の環境をベストにしておかないといけません。
 メンテナンスがしっかりできていれば、顧客に満足してもらえる安定した品質が維持できます。こうした“顧客目線”で作業することは会社の技術向上のためにも大切なことです。そのためにもオペレーターは機械の構造や印刷技術、材料知識などの勉強が必要です。

常に顧客目線で
 他にも、デザイナーやDTP制作担当、工務などさまざまありますが、それぞれの社員が“顧客目線”で仕事をすることが大切です。責任をもって任される仕事には、大変なこともありますが、納品した印刷物に対して顧客が評価し、信頼してくれたときに、印刷の仕事の「楽しさ」を感じます。そうした気分を味わうためには、普段からの地道な勉強が欠かせません。                                                                                                                                                      (CS部 伊藤禎昭)