DTPエキスパート」カテゴリーアーカイブ

2019年9月実施更新試験開始

本日より更新試験が開始となります。
申請手続きを完了されたかたは、8/29にお送りした更新試験サイトログインパスワード案内メールにてご自身のパスワードをお確かめのうえ、試験へお取り組みください。

■試験期間:9月2日(月)10時~9月30日(月)当日中

■更新試験専用サイトURL
https://expert.mc-plus.jp/exam/

パスワード案内メールを受信していない場合は?
試験専用サイトログインページの「パスワードをお忘れですか?」よりご登録情報を入力いただくと、パスワードを自動再発行いたします。(ユーザーIDは、エキスパートID四桁‐四桁です。)

■お問い合わせ先

・試験専用サイトのシステムや取り組みかたに関するお問い合わせ
(株)イー・コミュニケーションズ サポート窓口
TEL 03-3560-3905
受付期間:試験期間中
受付時間:平日10:00~17:00

・制度内容および更新手続きに関するお問い合わせ
(公社)日本印刷技術協会 資格制度事務局
TEL 03-3384-3115
E-MAIL expert@jagat.or.jp

第52期DTPエキスパート認証試験 実技試験サイト

2019年8月25日(日)実施第52期試験を受験された皆様へ

実技試験には、当日配布した課題制作要項の通り、下記よりログインのうえお取り組みください。

DTPエキスパート認証試験 実技試験サイト

1.実技試験サイトにログインする。

受験番号と受験申請時に登録したメールアドレス(受験票に表示)を入力し、「ログイン」ボタンをクリックする。

受験票にメールアドレスの表示がない方、またはメールアドレスに誤りがある方

「メールアドレス登録がお済みでない方」の「メールアドレス登録へ」をクリックすると、メールアドレス登録画面が表示されます。画面の指示に従いメールアドレスをご登録のうえ、ログインしてください。

2 画面上部の「課題ダウンロード」をクリックし、必要なファイルをダウンロードする。

課題はAB の2 種類の中から1 つだけ選んで制作してください。
課題ファイル内に、各課題の「課題制作の手引き」が記されたPDF ファイルと素材データが収められています。選択した課題の「課題制作の手引き」をよく読んで制作してください。

  • 「課題制作の手引き」にしたがっていない提出物は減点や不合格の対象になります。
  • ダウンロードファイルはZIP 形式で圧縮されておりますので、解凍してご利用ください。
  • 解凍後、最初にフォルダの内容を調べて、データに不良がないこと、ファイルがそろっていることを確認してください。
  • OS など制作環境の違いにより、データの変換や調整が必要な場合は、各自で対応をお願いします。

3 画面上部の「課題アップロード」をクリックし、提出物をアップロードする。

「ファイル1」「ファイル2」の欄で各々「作品」「制作指示書」のファイルを選択し、「アップロード」をクリックしてください。
画面に「ファイルのアップロードが完了しました」と表示されるとともに、ご登録メールアドレスあてに課題ファイルアップロード完了のメールが届きます。
ご自身がアップロードしたファイル名が記載されていますので、提出ファイルに間違いがないかどうか、ご確認ください。
提出ファイルに間違いがあった場合など、正しいものに差し替えたい場合は、あらためて課題アップロード画面よりアップロード操作を行って下さい。
提出期限内に最後にアップロードしたファイルを採点対象といたします。

  • 「作品」はPDF/X-1a またはPDF/X-4形式にデータ化し、「制作指示書」はPDF ファイルにしてアップロードしてください。
  • 提出ファイルは、各ファイル20MB 以内としてください。20MB を超えるファイルはアップロードできません。
  • 万が一、通信障害等でアップロードが出来ない場合は、資格制度事務局(03-3384-3115)までお問合せください。

課題ファイルが正しくアップロードされたかどうか確かめるには

課題ファイル完了メールを受信しているかどうかお確かめください。
受信していない場合でも、課題アップロード画面で「課題のアップロードは 2019/xx/xx xx:xx に完了しております。」と表示されていれば、提出は完了しています。

8月25日開催試験受験票発送

2019年8月25日(日)開催下記試験の受験票を発送しました。
第52期DTPエキスパート認証試験
第28期クロスメディアエキスパート認証試験

※送付先は、受験申請時にご自身で指定された連絡先(会社または自宅)宛てです。

8月19日になっても届かない場合は、資格制度事務局までお知らせください。

エキスパートWeb基本台帳システムメンテナンスのお知らせ

有資格者のみなさまへ

平素よりエキスパートWeb基本台帳をご利用いただきありがとうございます。
基本台帳関連システムメンテナンスに伴い、下記の日時において基本台帳へのアクセスが不可となりますことをお知らせします。

アクセス停止期間:2019年8月10日(土) 21:30~22:10(予定)

プログラミング教育、情報教育の重要性

小学生のプログラミング教育

2017年に発表された新学習指導要領では、小学生からプログラミング教育を導入することが盛り込まれた。「プログラミングを体験しながら、コンピュータに意図した処理を行わせるために必要な論理的思考力を身に付ける学習」と記されており、情報機器の操作やプログラミング体験を通して、プログラミング思考を習得するという主旨らしい。2018~2019年の移行期間を経て、2020年度から全面実施となるそうだ。

これだけ聞くと、素晴らしい取り組みと思える。プログラミング教育を通じてIT社会の発信側の考え方を学ぶことは、情報リテラシーの基礎となり、たいへん有意義である。しかし、コンピュータ機器や環境の整備、指導者側のスキルなど、十分に用意できているのだろうか、自治体や都道府県で温度差があるのではないか、と多くの方々が懸念されているようでもある。

高校における「情報」教科

高校においても、2003年から「情報」科目は必修となっている。2013年の高校の学習指導要領の改訂で「情報の科学」 「社会と情報」 という教科が新設され、どちらかの科目を選択することになっている。試しに2科目の教科書、「情報の科学」(東京書籍版:2018年発行)と「社会と情報」(東京書籍版:2018年発行)を入手してみた。

「情報の科学」では、フィルムカメラとデジタルカメラの違いからアナログとデジタルを比較するなど、的確で分かりやすい解説がある。文字コードや3原色の原理から、コンピュータで文字や画像を表示する仕組みを説明している。通信ネットワークやWebサーバーからインターネット環境が構成されていること、電子メールの仕組みなど、基本的な内容が簡潔にまとめられている。

さらに、問題解決の章があり、情報の分析・モデル化・アルゴリズム・プログラムといった項目がある。また、情報社会の分野では学習・仕事・家庭の環境、セキュリティ、情報の信頼性、メディアリテラシー、コミュニティ、モラル・マナーといった項目もある。

今日のIT社会を理解する基本的な仕組みや知識、リスクなどが網羅されており、良く考えられた教科書だと感じた。限られたページ数であり、詳細な解説は望むべくもないが、IT教育として重要な項目が網羅されている、という印象である。

20代の若手職員に、高校生当時に「情報」科目についてどのような勉強をしたか、聞いてみた。すると、「『情報』の教科書を開いた記憶がない。試験もなかったので勉強したこともない。」「実際にやったのは、ワープロ、表計算、プレゼンテーションソフトの実習だけ。」という言葉が返ってきた。

最近の学生は幼少期からパソコンに触れ、習熟している者もいれば、スマートフォン以外にはほとんど触ったことがない者など、情報格差が拡大しているとも聞く。

印刷業における体系的基本知識の習得は?

新入社員研修でDTP実習や印刷実習を課す印刷企業は、少なくない。ビジネスマナーや印刷知識、営業研修などと共に、1~2日程度の実習が取り入れられている。つまりは体験目的の実習であり、体系的な知識や判断力を修得することはできないだろう。

例えば、印刷物制作で付加されるトンボは、何のために必要で、なぜあの形になっているのか、印刷工程の全体像が見えていなければ、簡単には理解できない。

プロ用途のアナログカメラがほぼ皆無となり、デジタルカメラのデータ入稿だけとなった。つまり、RGBデータを印刷するにはCMYK変換が伴うため、カラーマネジメントの知識は必須である。

オフセット印刷のビジネス全体は停滞しているが、デジタル印刷の市場は年々成長を続けている。これは、単に印刷方式の変更やコストダウンが目的ではなく、在庫レスの実現、最新情報を反映した印刷物をタイムリーに提供する、パーソナライズDMで絶大な効果を上げる、など顧客の課題を解決する手段が求められているからである。

印刷業務に関わる専門家、つまり印刷人であれば、営業担当であろうと制作担当であろうと、印刷工程の体系的な理解や専門的な知識が必要となる。

DTPエキスパート試験は、DTPだけでなく印刷技術、カラー、情報システム、情報コミュニケーションという現代の印刷業務に必須で基本的な分野をカバーしたもので、合格者は印刷工程を体系的に理解し、専門的な知識を有するとされている。基本に立ち返って学習することで、今後のビジネスに大いに役立つことは間違いない。

現代社会で体系的なIT教育の重要性が高いことは明らかであり、学校教育でプログラミング教育や「情報」教科などが充実されることは望ましいことである。しかし、実現可能なのは薄く広く程度であることは致し方ないと言えるだろう。

一方、社会人に求められる情報リテラシーやスキルは、より専門的で体系的な学習が必要である。組織としても、個人としても、体系的な知識を習得して専門性を高めることが重要である。

(JAGAT 研究調査部 千葉 弘幸)

2019年9月実施更新試験受付開始

2019年9月実施更新試験の受付を開始しました。
下記更新対象者の方は、更新試験のご案内ページをお確かめのうえ、受付期間内にお手続きいただけますようお願いします。

DTPエキスパート認証更新試験

【対象者】
エキスパートIDが下記4桁の数字で始まる方
〔9504-****〕,〔9708-****〕,〔9912-****〕,〔0116-****〕,〔0320-****〕,〔0524-****〕,〔0728-****〕,〔0932-****〕, 〔1136-****〕,〔1340-****〕〔1544-****〕または〔1748-****〕
【申請受付期間】
2019/7/5~2019/7/25
【申請方法】
エキスパートWeb基本台帳より申請
DTPエキスパート更新試験申請・受験方法のご案内

クロスメディアエキスパート認証更新試験

【対象者】
エキスパートIDが下記4桁の数字で始まる方
〔0704-****〕,〔0908-****〕,〔1112-****〕,〔1316-****〕,〔1520-****〕または〔1724-****〕***〕
【申請受付期間】
2019/7/5~2019/7/25
【申請方法】
エキスパートWeb基本台帳より申請
クロスメディアエキスパート更新試験申請・受験方法のご案内

なお、いったん不更新となった方が不更新後2年以内であれば資格を再度有効にすることができる再取得試験につきましても、本日より受付を開始しております。
再取得試験について詳しくは、下記よりお確かめください。
DTPエキスパート再取得制度のご案内
クロスメディアエキスパート再取得制度のご案内

第52期DTPエキスパート認証試験 新出題項目

2019年8月25日(日)に実施する第52期DTPエキスパート認証試験の新出題項目を、下記の通り発表します。

■新出題・修正項目

(1)印刷用紙の組成と印刷適性

(2)DTPアプリケーションの基本操作

(3)RGBワークフロー

(4)色差の表現方法

(5)レンダリングインテント

(6)オフセット印刷機の用紙搬送

(7)オフセット印刷の版材

(8)電子写真の仕組みとトナー

(9)校正・校閲と検版

(10)油性インキとUVインキ

(11)インクジェット印刷の仕組みと色材

(12)欧文組版

以上の項目がそのまま問題数と対応するわけではありません。項目によっては2つ以上の出題になる場合があります。
また、新出題にともなって従来問題の入れ替え、統合、削除や改訂を行ないます。その結果、新出題項目を中心として全体の10~20%程度の問題が入れ替わることになります。

※ご注意

この発表はあくまでも新項目であり、新問題の発表ではありません。
試験の公平性維持の観点から、詳細な情報提供は行いませんのでご承知下さい。

(JAGAT 資格制度事務局)

人材育成の早道~JAGATエキスパート資格試験 申請受付開始

本日(6/25)より8月25日(日)に実施する第52期DTPエキスパート認証試験及び第28期クロスメディアエキスパート認証試験の申請受付を開始した。
これからの時代は設備ではなく人材への投資が必須といわれる中、目的にかなった知識やスキルを効率よく学べる資格試験は、今求められる人材育成の手段として有効かつ早道であると言える。

JAGATはシンクタンクとして業界の将来を展望し、方向性を示唆し、その方向に沿った具体的な施策講ずるという使命を負っており、また教育機関としてそれらが定着すべく様々な手段を通じで人材育成に貢献していかなければならない。
その、一つのソリューションがJAGAT資格認証制度である。

DTPエキスパートは、25年以上にわたって日本のDTPの定着と標準化を促し、そのカリキュラムは印刷業界の教育のスタンダードとなったと自負している。カリキュラムは2年ごとに改訂し続けており、印刷技術の基礎知識、色や文字組版、画像の知識から現代のビジネスに欠かせない新しいテクノロジーやコミュニケーション関連の知識を網羅している。
したがって、印刷および関連業界に携わる人が基本的に身に着けるべき学びの集大成となっており、入社3年目くらいまでに取得を目指すことをお勧めしている。
印刷会社を顧客とするメーカー・ディーラーの人たちが、印刷業界の共通言語を学ぶべく取り組む例も多い。

クロスメディアエキスパートは、業界が新しい方向へ踏み出す道筋として、印刷の新たな付加価値生み出すとともに印刷メディアが置き換わっていく先のメディア戦略のコーディネーター育成を目指している。
例えば印刷をマーケティング情報と連携させ、デジタル技術との掛け合わせによって新たな印刷会社のビジネスを開発していく、つまり、JAGATが昨年来標榜する“デジタル×紙×マーケティング”を具現化できる人材を認証する制度である。

教育手段としての資格受験が、効率的で明確な学習効果をもたらす早道であると考えられる理由は、

1)カリキュラムにより学びの範囲、目標が明確になっている
資格試験であれば公開されているカリキュラムに試験範囲が明示され、どのような知識、スキルが求められているか理解できる。そしてカリキュラムはJAGATの研究調査活動を通じて、時代の変遷とともに業界にとって必要な人物像、求められる役割を集約したものである。

2)学習期間の設定が容易
年に2回の試験日が決まっているので、メリハリの効いた、あるいは集中的な学習が可能である。ダラダラと時間を無駄にすること無く効率的な学習機会が得られる。

3)さまざまな学習ツール、機会がある
受験対策用に各種参考書やセミナー、通信教育、模擬試験問題などが用意されているので、それぞれの理解度、進捗度に応じて学習方法を組み合わせることが可能。

4)試験により達成度、学習成果が明確化される
試験結果は評価の全てではないが、合格という明確な判定はやはり達成感と今後のモチベーションにもつながり、たとえ不合格であっても次のステップ(どうすべきか)が理解しやすいであろう。

両資格とも試験日まで約2か月ある。集中的に取り組むのであれば今からでも決して遅くないので、興味のある向きはJAGAのホームページから資料請求をしてみてはいかがだろうか。

(JAGAT資格制度事務局 橋本)

<関連情報>
第52期DTPエキスパート認証試験(8月25日) 申請受付開始 
 6月25日~8月5日(締切)
 
第28期クロスメディアエキスパート認証試験(8月25日) 申請受付開始 
 6月25日~8月5日(締切)


エキスパート優待案内 2019年夏

エキスパート有資格者の皆様に提供させていただく各種優待制度のご案内です。
エキスパート受験予定者向け資格者ご本人優待や、現役エキスパート推薦による受験予定者に向けたご優待をご紹介しています。

  • 優待の申込は期間限定です。各ご優待の申込期限を必ずご確認のうえ、お申込ください。
  • 今後も優待制度のご案内はメールでお送りしてまいります。ぜひ基本台帳にメールアドレスをご登録ください。

    エキスパート優待制度

    1.有資格者ご本人ご優待

    ダブルライセンス取得推進優待

    受験予定者入手必須の模擬試験問題を無料にて進呈いたします。
    この機会に是非DTPエキスパート/クロスメディアエキスパート 2種の資格取得をご検討ください。

    2.第52期DTPエキスパート/第28期クロスメディアエキスパート受験予定者ご優待

    メディアビジネスの牽引役となるべきより多くの人材に対し、本試験を受験しやすい環境を提供するため、現役エキスパートの方のご紹介により受験予定の方の 受験準備にご利用いただける優待特典をご案内いたします。

    優待特典

    模擬試験問題を無料送付

    優待対象者

    第52期DTPエキスパート/第28期クロスメディアエキスパート認証試験を受験予定で、今後印刷メディア設計およびコミュニケーション戦略の企画提案展開等に臨む可能性のある方。

    • 優待制度の趣旨に鑑み、受験を予定していない方のご利用はお断りいたします。
    • お申込みには、ご紹介者となるエキスパート有資格者のエキスパートIDおよびお名前が必要となります。

    申込方法

    申込期間 2019年6月25日~2019年8月5日

    エキスパートWeb基本台帳より優待特典利用申込書をダウンロードのうえ、各優待の申込期間内にお申込みください。
    エキスパートWeb基本台帳 ログイン

    ログインには、エキスパートIDおよびパスワードが必要です。
    パスワードがお手元にない場合は、ログイン画面の「パスワード照会フォーム」より取得してください。

    ログイン後画面
    エキスパートWeb基本台帳優待案内リンク表示
    • ご住所など登録情報に変更はございませんか?エキスパートWeb基本台帳でご登録情報をご確認ください。
    • 基本台帳はメンテナンスのため6月下旬より一時的にアクセスできなくなることがございますのでご注意ください。
    ご注意

    第52期DTPエキスパート認証試験/第28期クロスメディアエキスパート認証試験の受験は、別途申請が必要です。
    受験申請は、下記より行って下さい。
    第52期DTPエキスパート認証試験 受験申請
    第28クロスメディアエキスパート認証試験 受験申請

    対策セミナー優待価格受講

    試験対策セミナーをお得な優待価格でご受講いただけます。
    ※有資格者ご本人がもう一方の資格の取得のためにセミナー受講される場合も優待価格で受講いただけます。【有資格者ID】欄に、既に取得している資格のエキスパートIDをご記入ください。
    お申込み方法等詳しくは、各対策セミナー案内ページよりご覧ください。

    【2019/6/27 大阪開催】DTPエキスパート受験対策講座

    一般:9,720円(税込)
    ⇒ 優待(JAGAT会員・大印工組合員・DTP有資格者紹介優待):7,560円(税込)

    *最新模試験問題含む

    【2019/7/5】課題解決のための『クロスメディアエキスパート論述対策講座』東京-大阪ライブ

    ●東京会場

    一般:14,040円(税込)
    ⇒ 優待(JAGAT会員またはDTPエキスパート有資格者):9,720円(税込)

    ●大阪ライブ中継会場

    一般:11,880円(税込)
    ⇒ 優待(JAGAT会員またはDTPエキスパート有資格者):8,640円(税込)

    【2019/7/20 東京開催】第52期DTPエキスパート対策講座―試験問題ポイント解説―

    ●模擬試験およびポイント解説講座(全日受講)

    一般価格:16,200円(税込)
    ⇒ 優待(JAGAT会員またはDTPエキスパート有資格者紹介優待):9,720円(税込)

    ●ポイント解説講座のみ(午後受講)

    一般価格:14,040円(税込)
    ⇒ 優待(JAGAT会員またはDTPエキスパート有資格者紹介優待):8,640円(税込)

*最新模試験問題含む

【資格者インタビュー】印刷を知ることで デザインの可能性を広げたい

レンゴーグループの朋和産業株式会社は、軟包装を軸にパッケージング・ソリューション・カンパニーとしてデザインの提案から製品の製造まで一貫生産体制でサービスを提供する。桑原 麻理子氏は入社7年目で、現在は軟包装パッケージの製作業務を中心に活躍中である。

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桑原 麻理子氏

朋和産業株式会社 営業部門 開発本部マーケティング部一課

現在はどのようなお仕事を担当しているのですか。

デザイン系の学校を卒業後、新卒で入社しました。軟包装パッケージを中心に印刷用版下データの制作、印刷会社へ のデータ入稿、文字校正、色校正など後工程のスケ ジュール管理といった業務を担当しています。

DTPエキスパート資格を取得したきっかけは何ですか。

入社時は、特に印刷の知識はありませんでした。もちろん、グラビア印刷の仕組みなどの研修はありましたが、デザイン職として実際の業務を始めると、印刷 しにくい色やデザインを避けてほしいと言われても、なぜそれがダメなのかが納得できませんでした。疑問に思って製版、製造部署の人に聞いても、「トーンジャンプが起こる」とか、「印刷のときつぶれる」などと専門用語が出てくると、どのような意味で言っているのか、なぜそうなるのかが分かりませんでした。そこで、まずは印刷の仕組みや用語を知らないと、なぜそのデザインがダメなのか製版部へ問い合わせることができないと思い、広く印刷の勉強をしようと考えました。そうした内容の勉強方法を探した際に、DTPエキスパート認証試験を見つけ、適切と思い取得することにしました。

お客様から見たら、印刷会社が提案してくるデザインは正しく印刷できるものと思っていただいているわけで、そうでなければ信頼を失います。そういった自分の立ち位置を認識し、しっかりと印刷を理解したうえでデザインを作りたいと思うようになりました。印刷の難しさを考慮することで表現の幅を狭くしてしまう可能性もありますが、印刷を理解していれば、逆にこういう表現は可能か、どういう対策をしたら可能になるかを製造現場の人と相談しながら、新しい表現にチャレンジできるのではないでしょうか。

DTPエキスパート認証試験はオフセット印刷関連の知識が中心となっているため、グラビア印刷と重ならない部分もあるのですが、広く印刷の知識を身に付け各印刷方式の違いを知ることにより、グラビア印刷の利点を理解して現在の業務にも生かしたいと思っています。

資格取得のために勉強してみて、仕事に生きている部分はありますか。

最も有効だと思うのは、色に関する点です。色の見え方の仕組みなどを理解できたことは大いに役立って います。よく「色が合わない」と言われますが、ちょっとした環境が変わるだけでも色は安定しないということ、だからカラーマネジメントが大切だということを実感しています。出向先での業務では、フィルム包装だけでなく、紙のパッケージやシリーズ商品の印刷など、印刷物ごとに別々の印刷会社にデータ入稿することがあります。そうなると、各社印刷方式や印刷環境が異なりますから、基準の色に統一していくことには非常に気を使いますし、難しい部分です。

また、情報デザインの内容も勉強になりました。デザインはなんとなく見た目良く作れてしまうところがあり、最初はそこに疑問を持っていませんでした。2年、3年と経験を積むうちに、自分の中で、何を根拠にこれを作っているのだろう、何を根拠にこのデザインをお客様に提案しているのだろうと思うことが出てきました。なぜそのようなデザインをしているのかを自分の中で消化したうえで表現しなければ、説得力のあるデザインはできないと考えています。理論や知識の裏付けがあることで自信を持ってデザインできるようになったという点は、現在の仕事に生きていると思います。

情報システムカテゴリーで学ぶコンピューターの仕組みなどは、普段何気なく扱っているデータのつくりなど知らないことが多かったので、興味深く勉強できました。

パッケージならではの難しさはありますか。

一般消費者向け製品のパッケージに携わっているので、いかにして店頭で商品を手に取ってもらえるかという点において、パッケージは重要な役割を果たしていると思います。パッケージは商品の顔であり、ひいてはブランドオーナーの顔でもありますから、デザイン面、品質面ともに、お客様の要望に応えていけるように心掛けています。それでも商品企画が二転三転したり、いざ市場に出してみると思ったような反響が得 られずパッケージ変更となってしまったり、ということもあり、難しさを感じています。

今後、こんな仕事をしてみたいということはありますか。

自分の手掛けた商品がス―パーなどの店頭に並ぶと、やはり達成感、やりがいを感じます。今はフィルム包装の仕事が主ですが、もっと広く紙を含めたページものや広告デザイン、セールスプロモーションなどさまざまなデザインに携わってみたいという希望もあります。それぞれの領域で求められる決まりごとや業務知識もあると思うので、勉強する意識は持ち続けていきたいと思っています。

そういう意味では、先日初めて受けたDTPエキスパートの更新試験は、新しい分野の問題もあり、答えるためにいろいろと調べなければならず、良い勉強の機会になりました。

取材・まとめ JAGAT CS部 丹羽 朋子
-JAGAT info 2019年2月号より転載(一部改訂)-