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6色機で天地に色むら(074)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:機械調整

 

6色機で天地に色むら(074)

 

【概要】
8年間位使用しているAという6色機で,天地色むらが少しでてしまいます。インキローラは新品で,ローラ調整,デッドポイント調整は完璧に思えるのですが,その他対処の方法などあるのでしょうか。

 【解決方法】
ご質問のAという印刷機は,元来,絵柄の真中部分が薄くなる傾向にあります。その印刷機を調整し,天地方向の色むらが多少出てしまう程度に調整し得たのですから,高い技術をお持ちであると思いますし,それ以上の機械調整は無理でしょう。
なお,印刷スピードとインキの流れの関係も質問にある様なトラブルの発生の原因となるので,流れの良いインキを選定してみて下さい。インキは高速用インキを使用してください。従来の低速用インキに比べ,溶剤の比率が多く含まれているます。
 詳しくは,各インキメーカーに問い合わせてみて下さい。

*ここでは印刷機の名前はふせてさせていただきました。

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

 

スプレーパウダーの均一散布(075)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:機械調整

 

スプレーパウダーの均一散布(075)

【概要】
スプレーパウダーが均一に散布されているかチェックする場合,現在使用している印刷機では,構造上,印刷中に目視で確認するのは難しいのですが,何かいい方法はありますか。

 【解決方法】
 機械を停止した状態で,黒い紙(ヤレ紙やベタ刷りした紙)をパウダー吹出しノズルの下に置き,パウダースプレーを3回くらい単独作動すれば,紙の上にパウダーが散布され,それが均一かどうか目視で判断できます。

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

デリバリでの紙の落下距離とトラブル(075-2)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:機械調整

 

デリバリでの紙の落下距離とトラブル(075-2)

【概要】
 印刷用紙がデリバリ爪から放されて,排紙台に落下する時,その誤差が大きすぎると,どういうトラブルがでるのでしょうか?

 【解決方法】
 刷了紙までの距離が多い場合,紙揃えがうまくいかず,結果的に裏付きする場合があります。つまり,紙の横揃えによりズレた分刷了紙が押され,そのズレ分が刷了紙間で摩擦となり悪い結果をもたらします。
 刷り出し時の最初は,落差が大きいので,紙揃えが多少困難であると思います。こういうところでは,裏付等が多いのではないでしょうか。

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

ティンパン上への,インキ固着防止方法(075-3)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:機械調整

 

ティンパン上への,インキ固着防止方法(075-3)

【概要】
ティンパン上にインキが固着するのを防止には?

 【解決方法】
 毎日,業務終了時に,揮発性の高い溶剤等できれいに掃除するのがベストです。しかし,インキが固着してしまった時には,コバン等でそれらを削り取り,溶剤で清掃する事をお勧めします。極端な汚れ,及び,修復不可能な場合は,張替えなければなりません。どちらにせよ,毎日の手入れが大事です。

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

ティンパンペーパーとはどういうものですか(075-5)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:機械調整

 

ティンパンペーパーとはどういうものですか(075-5)

【概要】
ティンパンペーパーとはどういうものか教えて下さい。また,I.C.P,スフェアコート,ネル布についても教えてください。

 【解決方法】
ティンパンペーパーとは送り胴の汚れを防止するもので,印刷面の接触面積を少なくするため,ペーパーの表面に細かい粒子を敷き詰めたサンドペーパーのようなものです。これを送り胴に貼り付けて使用します。

・I.C.P:篠田商事の製品名で,ティンパンペーパーと同様に細かいガラス球をペーパーまたはフィルムに敷き詰めたものです。
・スフェアコート:3M社の製品名です。片面印刷後の上り面印刷時に先刷面が触れる圧胴に使用し圧胴へのインキ,裏移りを防止します。ゴムの表面に細かいガラスビーズを敷き詰めたもので圧胴に巻いて使用するブランケットです。活版印刷で主に使用されます。
・ネル布:ネル布の表面の起毛により接触面積を少なくし,インキの付着を防止するものです。

 

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「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

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スプレーパウダーで印刷表面がざらざらに(077)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:機械調整

 

スプレーパウダーで印刷表面がざらざらに(077)

【概要】
 包装紙の印刷物で,ベタ柄+ニスの仕様の場合,スプレーパウダーで表面がざらざらの印刷物になってしまいクレームになる事があります。ニスがパウダーをブツブツ状の紙の上に固着させているように観察されます。粒子の小さなものを使用した方が良いといと思われますが,パウダーの材質やシリコン加工の有無でどんな違いがでるのでしょうか。

 【解決方法】
ベタ柄+ニス仕様の場合どうしてもパウダーを多くかけてしまいます。その要因としては,
1.パウダーが印刷物上に均一に散布していない
2.パウダー粒子が大きい。
3.パウダー量が多すぎる。
 対策として
1.パウダーノズルの散布状況を確認する。
 黒紙などの上に,散布し,数秒後,紙の上をこすり,指に白く粉がつけばOKです。そして,徐々に,目盛を絞り,適正量を調べます。
2.スプレーの粒子サイズにより印刷物に変化があるか調べる。
15μ,30μ,50μなどの種類があるので試してみます。
3.スプレー用ポンプのメンテナンスを行う
場合によっては,新規取替も行います(1ランクアップのポンプを使ってみる…菊半サイズなら四/六半~菊全クラスのポンプを取り付けてみます。)
 噴霧パワーが大きくなれば,当然,パウダ量を減じる事が可能となり,質問の内容等に対し,何らかの良い結果をもたらすでしょう。
4.出荷前に印刷物の余分なパウダーを取り去る。
 風入れを行うとか,ブロアー付の紙揃え機などを使い,パウダーを取り去ります。

 

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胴中と版胴というのは同じ意味ですか(079)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:機械調整

 

胴中と版胴というのは同じ意味ですか(079)

【概要】
 胴中と版胴というのは同じ意味ですか?

 【解決方法】
 胴中とはシリンダードラム(版胴・ブランケット胴・圧胴)に版やブランケットを張り上げた所です。即ち,版とブランケット・ブランケットと圧胴が接触している部分を言います。

 
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裏移りの防止対策(079-2)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:機械調整

 

裏移りの防止対策(079-2)

【概要】
 裏移りの防止対策はどのようにすればよいですか?

 【解決方法】
デリバリー部の紙の不揃いは裏移りの原因になります。また,紙揃えが良くても,静電気が起きた印刷物同士が互いにくっつき合うと裏移りが発生するので,静電気の除去も必要です。

 

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遠距離操作での見当調整幅(079-4)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:機械調整

 

遠距離操作での見当調整幅(079-4)

【概要】
 「遠距離操作で前当などを動かして、見当を調整をすることができるのはどの程度が普通ですか。 【解決方法】
 菊半切多色機で+-各1mm以内は可能です。

 
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針引量の適直範囲(079-5)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:機械調整

 

針引量の適直範囲(079-5)

【概要】
 用紙を引く量は3mm~6mmの範囲でといわれますが,ひどい場合は大きくズレていなくても用紙を動かす必要があることもあると思うのですが?

 【解決方法】
 針引量は通常3~6mmとありますが,用紙の厚さによって引き量を変える必要が生じます。例えば0.04mm厚さの紙の場合引き量は3mmにします。やや厚い用紙(0.10mmk以上)は5mmになっても問題は起きないでしょう。どのような用紙でも6mm以上の引き量になると針見当に問題を起こすでしょう。

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)