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page2025は日本新聞製作技術展「JANPS」と共奏

page2025では、日本新聞協会と日本新聞製作技術懇話会(CONPT)とジョイントし、「JANPS in page2025」を開催する。


page2025のテーマ「共奏」を体現するジョイントイベント

JANPS(日本新聞製作技術展)は、1972年の第1回開催以来、最先端の新聞製作およびその周辺技術を一堂に集めて展示する、新聞技術の分野で最大のイベントとして、2018年の第23回まで回を重ねてきた。その後JANPSはコロナ禍や、出展規模の減少によって中止を余儀なくされたが、主催者及び出展企業の情報発信意欲が低下したことを意味するものではないという共通認識にたち、新聞社に最新最適な技術を提供、共有できる場を模索してきた。その中でパネル展示や動画ではなく、実際の機器を見ることが出来る見本市的な展示会を望む声があがってきた。


一方、1988年から始まったpageは、「pagination(ページ割り)」に由来する名称の通り、プリプレス向けのイベントからスタートし、歴史を重ねるごとに印刷機材、材料、IT、マーケティングまで印刷会社のための幅広いソリューションの展示会へと成長してきた。またこれまで一貫してサンシャインシティでの開催を行ってきたが、新聞輪転機のような大型の機械の展示は出来ない一方で、システム系のソリューションを展開する出展企業も多く、JANPSのニーズとも合致する。さらにpage2025のテーマ「共奏」も相まって、新たなコラボレーションが実現した。「JANPS in page2025」のテーマは「新しい時代に向けたDX ~製作技術から総合技術へ」であり、来場者もこれまでと違った層の来場も見込まれる。ぜひご期待いただきたい。


展示ホール内セミナー会場でJAGAT基調講演と出展企業のプレゼンテーションを実施

前回page2024では、主催者企画ゾーンである「連携ゾーン」にセミナー会場を設置し、出展企業によるセミナーと主催者企画ミニセミナーを実施した。オンラインでのセミナー開催が主流となる中、リアル会場でのセミナー開催がどれだけニーズがあるか未知数であったが、こちらの想像を遥かに上回るご来場をいただくことができた。3日間連続で自社ソリューション紹介を行った出展企業のミニセミナーは、日を追うごとに来場者が増加し、あらためてリアルの価値を実感した。
この結果を踏まえ、今回page2025では会場規模を拡大して設置し(予定)、製品・サービスのプレゼンテーションなど出展企業による自由な発表の場として提供する。またコロナ禍以降オンラインで実施してきたJAGAT基調講演とカンファレンス・セミナーの一部を、同会場で1日1本ずつ実施する。出展企業によるセミナーは現在募集中、またJAGAT基調講演・カンファレンス・セミナーは現在企画中であるが、出展企業と来場者が「共奏」できる場を提供すべく、準備を進めていく所存だ。

<研究・教育部 堀雄亮>

新しい企画を生み出す時に大事なこと

東京・池袋サンシャインシティで 2025年2月19日~21日の3日間、「共奏」をテーマに開催する「page2025」では新企画として「工場ソリューションゾーン(仮称)」を設置する。

シンプルなネーミングで新企画の趣旨を訴える

展示会に行くと主催者企画ゾーンというのを多く見かける。主催側からすると何らかの思いがあって企画ゾーンを作っているのだが、それを訴える際に重要になるのがネーミングである。pageでも「クリエイティブゾーン」や「印刷パートナーゾーン」など様々なゾーンがあった。特に印刷会社の出展ゾーンである「印刷パートナーゾーン」の設置に際しては、「来場者の中で最もシェアの高い印刷会社さんをパートナーにする印刷会社さんのためのゾーン」という意味で「印刷パートナーゾーン」と名付けた。個人的にはとても気に入っていたが設立当初は、印刷会社さんに自社製品・サービスを訴求したい印刷会社ではない企業から「ウチは印刷会社のパートナーになりたいので、印刷パートナーゾーンに出展できないのですか?」という問い合わせがいくつかあった。また特に近年になって、自社独自のITシステムなどの製品を開発した印刷会社さんが、印刷パートナーゾーンよりも高い出展料を支払って、印刷パートナーゾーン以外に出展するケースも増えてきた(その結果、今回のpage2025では印刷パートナーゾーンは設定しない)。
page2025の新企画「工場ソリューションゾーン」は、「印刷現場の課題解決」という大きなテーマを、簡潔にゾーン名とした。来場される皆様には、自社工場の課題を解決してくれる製品・サービスの展示を期待いただきたい。

新しい企画を作る時に大事なこと

先日、pageイベントの会場となるサンシャインシティで現在開催されているイベントを視察した。サンシャインシティでは、例年夏休みは子供向けイベントが目白押しだが、今年は初めてとなるイベントが複数行われており、そのうち「原作45周年記念 『キン肉マン』愛と絆の原画展」と「都市伝説展2024」を訪問した。イベント自体はいずれも現在は終了しており、内容の紹介は割愛するが、パネル展示が中心のイベントで案内員がほぼいないにもかかわらず、多くの来場者で「賑わって」いた。また原作に出てくるシチュエーションを生かし、来場者がどの方向に移動しても良い導線設計は、一方通行が基本であるpageとは異なり、こういう形もあるのだと感心させられた。また、上述した通り夏休みは親子連れの来場が多いサンシャインシティの展示会場に、原作を愛する年配の男性が多くいるのは、これまであまりない景色だったという。
新しい企画を作る時に重要なことは「破壊」だと思っている。固定観念を出来るだけ無くし、既成概念に捉われないことが不可欠であるが、それを超越していたのがもう一つのイベント「都市伝説展2024」であった。

自分にとっての当たり前が誰かの驚きに

この「都市伝説展2024」もパネル展示が中心であったが、心霊写真や呪物展示をはじめ、怪談や未確認生物、UFO・宇宙人、学校の怪談や世界のミステリーなど様々な都市伝説を立体物やパネルを交えて解説されており、有料イベントにもかかわらず、中高生の来場が多かったのには驚いた。そして最大の衝撃は、「閉館後のサンシャインシティ水族館でUFOを呼ぶ」という企画であった。結果については伏せさせていただくが、いずれにしても私のこれまでの人生経験のすべてを費やしても思いつくことが無いアイデアであり、もはや破壊を超えた発想といえた(サンシャイン水族館も閉館後を活用した事例は初とのこと)。以前の記事でpage2025のテーマが「共奏」であることを受けて、「ぶっ飛んだ狂騒を生み出す位に」と書いたが、まさにそれが実現されていた。しかし一方で、この都市伝説展に関心ある人からすれば、至極当たり前の発想なのかもしれない。
pageイベントの名称は「pagination(ページ割り)」に由来しており、 「プリプレスサービス企業向けのイベント」というイメージが未だに根強くある。その意味で今回の新企画「工場ソリューションゾーン」はpageとは真逆の概念であるが、時代は変わり、ニーズも大きく変わった。そしてそもそもそういうイメージを持っているのは、主催者だけなのかもしれない。固定観念を無くし、既成概念を破壊するくらいの新企画にご注目いただきたい。

名称:page2025
テーマ:共奏 
期間:2025年2月19日(水)~21日(金)10:00~17:00
会場:サンシャインシティ文化会館(東京都豊島区東池袋3丁目1)
2階ホールD/3階ホールC/4階ホールB
https://www.jagat.or.jp/cat8_2025

(page事務局)

page2025新企画ゾーン企画進行中

東京・池袋サンシャインシティで 2025年2月19日~21日の3日間、「共奏」をテーマに開催する「page2025」は例年通り8月1日(木)より出展募集を開始する。

1988年から始まったpageは、歴史を重ねるごとにプリプレスから印刷機材、材料、IT、マーケティングまで印刷会社のための幅広いソリューションの展示会へと成長した。38回目を迎える今回のpage2025では、印刷会社が様々なステークホルダーと連携しながら共にビジネスを創ってほしいという思いから「共奏」を掲げ、印刷業に関わる全ての方々に有益な機会提供を行う。page2025の開催概要は下記のとおり。

名称:page2025
テーマ:共奏 
期間:2025年2月19日(水)~21日(金)10:00~17:00
会場:サンシャインシティ文化会館(東京都豊島区東池袋3丁目1)
2階ホールD/3階ホールC/4階ホールB

新企画ゾーンはさらに拡大

page2025では新企画として「工場ソリューションゾーン(仮称)」を設置する。「印刷現場の課題解決」という大きなテーマのもと、工場内の「環境改善」や「機器・設備・備品の補強」、従業員の働きやすさを向上させる「暑熱対策」や「健康サポート」などの出展企業を募集する。

pageイベントの名称は「pagination(ページ割り)」に由来しており、 一貫して「機材展」という言葉も使ってこなかった。このため 「プリプレスサービス企業向けのイベント」というイメージが根強く、IGASや機器商社の主催する展示会に比べ、資機材系の製品・サービスを展開する企業のプレゼンスが低くなってしまっていた。一方で、pageは来場者の半分以上が印刷関連業であるとともに、展示会の来場目的も、より具体的な課題解決へと変化している。
今回「工場ソリューション」という大きなテーマを打ち出すことにより、印刷会社の経営者が頭を悩ませる省エネやBCP対策、現場の人材採用や教育、さらにはDX推進といった分野まで幅広く出展企業を募り、来場者とのビジネスマッチングを生み出したいと考える。

セミナー会場と一体化した展示ゾーンに印刷会社の新規ビジネス紹介を

page2024では「連携ゾーン」を設置したが、今回page2025においても、テーマ「共奏」を冠した新企画ゾーンを設置する。このゾーンには前回の連携ゾーンに引き続きセミナー会場を設置し、ミニセミナーを3日間実施するとともに、現役クリエイターおよび、印刷・デザインに関連する企業・団体が参画するコーナーを設置する。
またpageイベントでは、印刷会社の出展ゾーンである「印刷パートナーゾーン」を page2017から設けてきたが、今回はこの新企画ゾーンに統合させる予定だ。出展のパターンも小間プランだけでなく、コストを抑えたカウンター形式のテーブルブースもご用意する。昨今、自社オリジナルの製品サービスを展開する印刷会社は増加している一方で、印刷関連企業の来場者が多いpageでは「ビジネスマッチング」という部分では他の展示会に比べて弱い印象があった。展示会への出展には出展料だけでなく、会期中の人員コストや事前準備の時間コストなど目に見えない部分も多い。テーブルブースプランを選択することで、人員コストは大幅に削減できるため、メリットは大きい。また印刷会社の来場者が多いことを逆手に、新規ビジネス・製品・サービスのテストマーケティングの場として活用したり、若手社員の活躍の場としての活用も検討いただきたい。

以前の記事でpageイベントを「来場する価値のあるイベントに」と書いたが、それに加えて「出展する価値のあるイベント」にしたいと考えている。出展企業と来場者が「共奏」できる場を提供すべく、準備を進めていく所存だ。

(page事務局)

page2025テーマは「共奏」

page2025は、2025年2月19日(水)~21日(金)の3日間、東京・池袋のサンシャインシティで開催する。テーマは「共奏」だ。

「創注」「連携」そして「共奏」へ

page2025のテーマ「共奏」は、前々回page2023の「創注」、前回page2024の「連携」を包含している。受注産業からの脱却を目的とした創注を、自社だけでなく様々なステークホルダーと連携しながら共にビジネスを創っていく、という思いを込めて、「共奏」とした。
「創」ではなく、楽器を演奏するという意味の「奏」という文字を充てた理由としては、 前回の「連携」から一歩進んだことをより強調するためである。多彩な楽器を持つ多くの演奏者が、一糸乱れぬ演奏で音楽を創り出していくオーケストラのような一体感を、イベントの中で少しでも生み出していきたいと考える。
そのオーケストラが演奏する音楽に「協奏曲(concerto、コンチェルト)」というものがある。これは文字通り、協力して演奏、すなわち「協奏」する曲であるが、ピアノ協奏曲やバイオリン協奏曲などのように、 オーケストラが共に音楽を奏でるのは、 一つの楽器を演奏するソリストである(一方、オーケストラのみで演奏するのは交響曲)。そして協奏曲には、ソリストがオーケストラの伴奏を伴わず、自由に自らの技巧を即興的に演奏するパート(カデンツァ)が多くあることも特徴である。「共奏」には、共に協力し合いながらも、 協奏曲におけるソリストのように唯一無二の存在となるような企業がどんどん出てきてほしいというメッセージも含めている。余談だが、協奏曲の演奏の際、ソリストが自らの存在や技巧をひけらかすような演奏をすると、観客だけでなく指揮者やオーケストラからも引かれてしまう傾向がある。しかし競争の激しいビジネスの世界においては、競合企業から引かれるほど突き抜けるような企業が何社も生まれる環境を作っていきたいと考える。

競争に打ち勝ち他社に抜きんでるための「共奏」

日本語はその言葉を表記する際、漢字と平仮名、カタカナを併用するため、同じ音でもその文字をどう表記するかで意味が全く変わってくる。「キョウソウ」という音に充てる漢字は複数あるが、脳内で変換する際に真っ先に思い浮かぶ漢字は「競争」ではないだろうか。印刷業界に限ったことではないが、ビジネスにおいては日々競争にさらされている。価格競争や人材の獲得競争、ともすれば日々生きるか死ぬかの生存競争である。JAGATとして印刷業界における競争を引き起こそうというわけではないが、各社の良い部分を見習い切磋琢磨しながら業界全体を盛り上げたいという思いである。

ぶっ飛んだ「狂想」を生み出せるイベントに

pageはイベントでありお祭りである。よって「キョウソウ」は「狂騒」であっても良いと(個人的には)思っている。 展示会場で狂ったように騒ぐのは慎んでいただきたいが、JAGATとしてはpage2025で来場者の心が躍るような、来場して良かったと思える企画を検討している。
変化の激しい今の時代、もはや過去の延長に未来はなく、 日々の激しい競争に打ち勝って創注していくためには、もはやともに手を取り合っている(連携する)場合ではないのかもしれない。自社だけでも抜きんでていくために、常識を覆すような「狂想」も必要ではないだろうか。page2025において、そんなぶっ飛んだアイデアがいくつも生まれ、具現化されることを願いながら、これから準備を進めていく所存である。

(研究・教育部 堀雄亮)

イノベーティブな人材と異業種連携との関係

働く人の低賃金や人材の非流動性を解消し、事業の再構築や新事業の展開、DXの促進を図るため、国や自治体においても人材の育成・確保に関わるさまざまな支援事業が行われている。印刷業界でもイノベーティブな価値を生み出す創注人材が求められる中、人材育成のための異業種との連携や越境学習について考える。
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