カンファレンス」カテゴリーアーカイブ

イノベーティブな人材と異業種連携との関係

働く人の低賃金や人材の非流動性を解消し、事業の再構築や新事業の展開、DXの促進を図るため、国や自治体においても人材の育成・確保に関わるさまざまな支援事業が行われている。印刷業界でもイノベーティブな価値を生み出す創注人材が求められる中、人材育成のための異業種との連携や越境学習について考える。
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”成果を出す”展示会の出展施策とは

準備に膨大な時間とコストがかかる展示会では、出展した暁には“成果を出す”ことが求められる。では展示会で成果を出すにはどうすれば良いか?

展示会に出展する目的とは何か?

そもそも、何のために展示会に出展するのか? 最終目的としては「売上向上」にはなるのであろうが、 特にBtoB展示会の場合は、展示会場内での活動が即日売上に繋がることは難しい。また、競合他社が出展するからとか、業界内でのプレゼンス維持という、いわゆる「お付き合い」の要素もあるかとは思うが、展示会出展の最大の目的は「リード(見込顧客)の獲得」ではないだろうか。
展示会は、購入意思のある人の名刺情報を、短期間で多く獲得するのに適したメディアである。しかもその展示会が、業界に特化していればいるほど、自社製品・サービスの購入見込の高い人が来場する確率が上がってくる。費用と準備に膨大な時間をかけてでも、展示会に出展するメリットがここにある。

展示会に来場する人の目的は何か?

マンションや車のショールームに来場する人は、ある程度購入を前提に来場するが、BtoBにおいてはそういうケースは少ない。出展企業からの招待を受け、スケジュールを調整して、展示会への来場を検討することになる。昨今、展示会の来場者は、各社の展示内容を情報収集し、訪問する出展ブースを絞ってから来場するケースが多い。したがって出展企業は、展示会場で来場者を自社ブースに呼び込むだけでなく、来場者に 「この出展ブースに行ってみたい」と思ってもらい、100社以上ある出展企業ブースの中から、訪問する企業として選んでもらう事が必要になる。展示会出展企業の「リード獲得」は、展示会開催前から始まっているのだ。

展示会の来場者に自社ブースを選んでもらうために

展示会の来場者に、数ある出展企業ブースの中から、自社を選択してもらうためには、Webサイトでの自社紹介ページをインパクトのあるものにしなければならない。それと同時に、出展内容を出し過ぎないことも重要だ。来場する前にWebで全て分かってしまっては、来場する動機にならない。短い尺の動画などで来場者の期待感を煽ることが重要になる。また展示会への来場のきっかけが、ある出展企業からの招待や、展示会と同時に開催されるセミナーへの参加だとしても、それだけですぐ帰る人は少なく、ついでに他の出展ブースも見て回ることになる。 そういう来場者を、自社出展ブースに呼び込み、リードとして獲得できるような施策も重要となる。さらには獲得したリードを 展示会後に しっかりとフォローし、購入確率を高める施策も忘れてはならない。展示会への来場目的が単なる情報収集にとどまっている来場者をいかに呼び込み、購入にまで結び付けられるかが、展示会における成果であり、その為には工夫が必要だ。

特別セミナーを開催します

今回のpage2024(2024年2月14日~16日@東京・池袋サンシャインシティ)では、展示会の出展効果を高めるためのオプションサービスをして、いくつかのプランを追加した。このプランに加え、page2024の出展メリットを解説する特別セミナーを9月8日(金)14時より、オンラインで開催する。【参加費無料】
この説明会では、「page2024」の概要と特徴、そして「展示会の出展効果を最大化する施策」について特別講師による解説をいただく。参加費は無料となるので、新規出展を検討する企業様も、すでに出展実績のある企業様もご参加いただける内容なので、ぜひご参加いただきたい。

特別セミナータイトル

「”成果を出す”展示会の出展施策とは」

開催日時

2023年9月8日(金) 14:00-17:00

開催方式

Zoomウェビナー【参加費無料】

お申込み

こちらに必要事項をご記入いただき、FAXもしくはメールにてお送りください。(9月7日(木)締切)

お申込み後の流れ(詳細)

(1)お申込み後、2営業日以内に受付メールが届くので必ずご確認ください(※)。
(2)Zoomの受講URLは、開催前日までにメールで届きます。

※メールが届かない場合は、まず迷惑メールフォルダをご確認ください。
※もし、迷惑メールフォルダにない場合は、下記に問合せください。
研究会のZoom参加方法のご案内

(日本印刷技術協会  page事務局)

page2024出展募集は8月1日から開始

2024年2月14日~16日の3日間、東京・池袋サンシャインシティで開催する「page2024」は8月1日(火)より出展募集を開始する。そしてpage2024のテーマも決定した。

「創注」を生み出す「連携」を

前回page2023のテーマ「創注」を受けて page2024のテーマは「連携」とした。 注文を創り出すためには、様々な連携が不可欠であることから、それをシンプルにストレートに表現した。

経済産業省の掲げる中小企業支援の施策の一つに「新連携支援」というものがある。「新連携」とは、「複数の中小企業が連携体を組み、技術・ノウハウの綿密な『摺り合わせ』を通じて、柔軟にお互いの強みを相互補完しながら高付加価値の製品・サービス等を創出すること」と定義されている(経済産業省HPより)。 そして、互いに強みを持ち寄ることで、1社ではできなかった製品・サービスの開発・販売 を実現することを目的としている。例えば大企業とスタートアップが連携することで、スタートアップによる新たな事業アイデアを、大企業が豊富な資金力でサポートし、事業に育て上げるようなことである。page2024のテーマ「連携」も「お互いの強みの相互補完による新たな事業の創出」が重要であり、そういった意味で、6年前の「page2018」のテーマ「アライアンスNEXT」とは少し意味合いが異なる。アライアンスはあくまで対等な立場同士が協力する(連盟、連合)ことでメリットを生み出すことが目的であり、異業種まで含めた協力体制の結果、新たなビジネスを生み出すことではないからだ。(コロナ前後で状況が一変したことも考慮し、広い心でご理解をいただきたい。)

「連携」を体現する「印刷パートナーゾーン」

pageイベントでは、印刷会社の出展ゾーンである「印刷パートナーゾーン」を page2017から設けている。印刷パートナーゾーンは、オリジナリティあふれる印刷会社の魅力を最大限にPRし、来場者とのビジネスマッチング、コラボレーションを実現をサポートする。まさにpage2024のテーマ「連携」を体現したゾーンと言える。自社ならではの高い技術を持つ印刷会社や、「印刷」を軸にして、他事業にビジネスを広げている印刷会社、当ゾーンでさらなるビジネスを創出していただきたい。もちろん印刷会社をターゲットにする企業も大歓迎である。結果として、ビジネスが創出されれば、プラットフォーム提供側としてはこれほどうれしいことは無い。

前回の記事でお知らせした主催者企画も着々と準備しており、盛り上がること間違いない。page2024への出展を心からお待ちしております。

(page2024事務局)

page2024準備始動

コロナは落ち着き、東京ビッグサイトで春先に開催されたイベントは活況を呈していた。来年2月開催の「page2024」も有意義なイベントにするべく、例年よりも早く準備を開始した。


page出展企業を80社以上訪問して分かった成果の出る企業とは

今年3月からpage2023の出展企業の皆様に page2023の開催報告を兼ねて、ご挨拶に伺った。コロナ禍の3年間は、イベント終了後のご挨拶はオンラインでの実施がほとんどだったが、今回は出来る限り対面でのご挨拶をお願いし、アポイントを取ったところ、延べ80社以上の企業に訪問することが出来た。イベントの担当者様だけでなく、多くの経営者・役員の方々とも様々なお話をする中で、出展企業の特徴が見えてきた。


成果の出るイベント出展企業の特徴

  • 展示会の実績を感覚ではなく数値で把握している
    • お伺いすると「わが社のブースは、リード獲得数が○○件で、その中から○件、成約も出ました。」という言葉がスラスラと出てくる企業が大半だった。一昔前であれば「お客さんが多かったね(少なかったね)。」で終わっていたケースが多かったが、しっかりとKPIを設定していることがうかがえた。
  • アイデアが豊富
    • 今回の出展企業の訪問に際しては極力、出展企業からの様々な意見を吸い上げたいと思っていたが、こちらの想像以上に今後のpageイベントにおける建設的な意見を多数伺うことが出来た。前述したKPIの設定とも関連するが、いわゆる「お付き合い」での出展ではなく、展示会に対して非常に前向きに取り組んでいる結果、イベントに求めるものも多いと推測された。
  • 業績が良い
    • まず展示会に出展している時点で、それだけのコストをかけられる余裕があることは明白だが、業績がコロナによるマイナスを乗り越えてのV字回復ではなく、過去最高を達成したというお話を複数伺った。これらの企業の多くはコロナに関係なく、あるいはコロナ禍でも業績が変わらない、もしくは業績を伸ばせる独自の施策が構築されており、出展ブースにも多くの来場者が詰めかけていた。余談だが、ある日の訪問で、午前と午後で訪問した企業がいずれも過去最高実績を記録したと伺い、「『このご時世にすごいですね。』と1日に2回言うとは思いませんでした。」と言ってしまったほどである。

イベントの来場者を増やすべく主催者企画を実施

コロナは落ち着き、展示会に対する風向きは変わった。これまでの3年間は、展示会を開催出来るかどうかが懸案事項であったが、もうそのフェーズは過ぎた。一方で、イベントの規模や盛り上がりがコロナ前に戻るとは考えにくい。
page2022から2023にかけて来場者は2倍以上増加したが、コロナ前の水準にはまだ戻っておらず、page2024で完全に回復することは難しいだろう。 2020年までのpageイベントは、来場者を誤解を恐れずに言えば「放っといてもお客さんは来る」展示会であった。しかし残念ながらそうではなくなったと言わざるを得ない。したがって来場者を呼び込む施策を積極的に講じていかなければならない。今回の出展企業への訪問で、その為のアイデアはいくつか得ることが出来た。またJAGAT内でもすでにpage2024に向けての企画会議を実施しており、早い段階でお知らせすることが出来るであろう。

展示会の成果を最大化するサポートも

来場者を呼び込む施策を主催者主導で実施していくことに加え、出展社にとってもメリットを得られるサポートプランを追加する予定である。
出展企業を訪問する中で、自社製品の紹介をいただくケースが数多くあった。その中から得たヒントを活用し、出展企業の展示会における成果を最大化する施策を提案したいと考えている。イベント主催者が出展社に対して出来るサポートは、まずイベント全体の来場者を増やすことである。これは主催者主導の企画とPRによって実施するが、加えて今回のサポートプランを実施することで、その企業の出展ブースに来場者が立ち寄ってもらう施策を提案したいと考えている。

「行ってみたい」と思えるイベントに

pageイベントの出展企業は、総じて業績が好調で、イベントに対して前向きに取り組んでいる。つまり展示会場には(目には見えないが)明るい前向きな空気が流れている(コロナ禍では、この「空気」が暗かった…)。この雰囲気をいかにPRして、来場者に「行ってみたいイベント」と思ってもらえるよう検討したい。
コロナ禍の3年間は、出展企業の募集と運営(ひいては、トラブルなく終わらせる事)に注力せざるを得なかった。今回は来場者を呼び込み、各社の出展ブースで有益な情報交換が出来る舞台を作りたいと思う。

(CS部 堀雄亮)

page2023 開催報告

page2023の報告書をまとめましたので、こちらにご報告いたします。また次回page2024についてもお知らせいたします。


<開催概要>
名称  :page2023
主催  :公益社団法人 日本印刷技術協会
後援  :経済産業省ほか
会期  :2023年1月31日(火)~2月10日(金)
 基調講演             :1月31日(火)
 リアル展示会           :2月1日(水)~3日(金)
 オンラインカンファレンス・セミナー:2月6日(月)~10日(金)

会場:サンシャインシティ展示ホールB/C/D
テーマ  :「創注」
入場料  :無料(来場事前登録制)


<オンラインカンファレンス・セミナー>
実施セッション数             :11本
基調講演                 :1月31日(火)14:00~16:00
オンラインカンファレンス・セミナー(10本):2月6日(月)~10日(金)


<リアル展示会>
出展規模:122社423小間
来場者数:17,070名(来場者受付通過人数)
 2月2日(水):4,298名
 2月3日(木):5,470名
 2月4日(金):7,302名


<来場者属性>
このpage2023来場者データは、来場登録の際に実施する属性確認を基に、データの収集を行っているものである。

①業種

印刷業の方の割合が半数を超え、印刷関連メーカー・ベンダーを合わせるとおよそ7割となる。


②職種

営業の来場が大幅に増加した。


③役職

役職者層の来場が5割を超えた。


④都道府県別

「東京都」の来場者が2/3、1都3県で8割だが、全国からの来場が戻る。

次回page2024について


日程:2024年2月14日(水)~16日(金)
場所:サンシャインシティ

次回page2024は、例年に比べて開催時期が少し遅くなります。皆様のご来場を心よりお待ちしております。

(CS部 堀雄亮)