現場の静電気対策(006)

掲載日:2014年9月10日

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報 : 管理

現場の静電気対策(006)

【概要】
 四六半裁二色機を使っていますが,湿度低下でデリバリー部で静電気により紙が揃わないことがあります。何か静電気に対する良い方法があればアドバイスお願いします。

 【解決方法】
 湿度がどんどん低くなると,静電気が発生しやすくなります。特に,R.H(相対湿度)40%以下では発生しやすく,25%以下になると必ず発生します。
 通常印刷工場の環境は,室温23~25℃,湿度55~65%に 整えなければなりません。
 室温も大事な要素で,15℃以下になると,静電気が発生しやすくなります。
この条件の下において,ご質問の様なトラブルが発生するようでしたら
(1)フィーダー部の用紙に超音波加湿器などで,湿気を与える。
 (2)ブロアーポンプの吸入部にやはり超音波加湿器をセットして吸気に湿気を与える
(3)静電気防止テープをフィードボード上に貼る
(4)フィードボード上に石鹸水を薄く塗布する
大事な事は,印刷室の室温・湿度です。温湿度管理がきちっとできている工場の場合は印刷用紙は,少なくとも12時間以上は,室温にならします。工場の温湿度が適正に管理されておらず湿度が50%を下回っているようでしたら,印刷直前にワンプを開けた方が多少は用紙の湿気を保てるでしょう。

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)