第43期DTPエキスパート認証試験新出題項目
「DTPエキスパートカリキュラム」の初版は1993年に発表され、それに基づいて第1期試験を1994年3月に実施しました。以後、ソフト・ハードの進化、ネットワークの進展などにともなうDTP制作環境の変化、そしてメディアの多様化、ビジネスの変化といった技術革新や業界のトレンドに対応すべく、2年毎に改訂版を発行してまいりました。
また、DTPエキスパートに求められる人物像、役割も、日本におけるDTPの導入期から普及、展開といったフェイズに応じて変化してまいりました。
初版から20年以上が経過し「DTPエキスパートカリキュラム」は2014年に第11版(β版)としてWebサイトに掲載してまいりましたが、β版をさらにブラッシュアップし、このたび第11版(正規版)を発表いたします。
DTPエキスパートカリキュラム第11版(正規版)
正規版はβ版の内容を、制作現場やビジネス現場の実情や実態、さらに今後求められるDTPエキスパートの人物像に照らし合わせ、項目の追加・削除を含む再編集をするとともに、数値データや文章の修正を施しました。
主な変更点は以下のとおりです。
カテゴリー名の変更
- カテゴリー2「色彩概論」を「色」に変更
- カテゴリー5「コミュニケーション概論」を「コミュニケーション」に変更
大きく修正した項目と追加項目
- カテゴリー1(DTP概論)
1-7.「文字」:全体に見直し、再編集
1-11.「契約」:1-11-2.「サブスクリプション契約」を追加 - カテゴリー3(印刷技術)
3-3-7.「ハイブリッドスクリーン」を追加
3-8.「特殊印刷」:3-8-1.「スクラッチ印刷」、3-8-2.「蓄光・発光・蛍光印刷」、他、計4項目に整理、修正 - カテゴリー4(情報システム)
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4-3-1.「ネットワーク構成」:無線LAN規格「IEEE802.11」を世代別に詳述し、「Bluetooth」について追記
4-3-2.「ストレージ」:RAIDを種類別に詳述
4-3-5.「クラウド」を追加
4-4-3.「HTML5」を追加
4-4-4.「XML」を大幅修正
4-4-5.「EPUB」を追加
4-9-2.「スマートフォン」を追加
4-9-3.「タブレット」を追加
4-10.「デジタルサイネージ」:従来4-9.「デジタルデバイス」に分類されていたものを修正し4-10.として独立中項目とした
主な削除項目
- カテゴリー3(印刷技術)
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3-4-3.(β版)「他工程との関係性」削除
3-4-6.(β版)「写真処理」削除
3-4-9.(β版)「刷版」からPS版の記述を削除 - カテゴリー4(情報システム)
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4-2-1.「OS}から試験に不要な記述を大幅削除
- カテゴリー5(コミュニケーション)
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β版で11あった中項目を、DTPエキスパート試験範囲を考慮し6つの中項目のみとした
★第43期試験(2015年3月15日)より、このカリキュラム第11版(正規版)を試験出題範囲と致します。
したがって、43期試験での新問題・新出題項目は上記の「大きく修正した項目と追加項目」が相当するとお考え下さい。
★第43期筆記試験形式と合格基準
解答方式:択一式(マークシート)
出題範囲:DTPエキスパートカリキュラム第11版(2015年1月)
試験時間:240分(第1部120分、第2部120分) ※第1部、第2部での試験分野の区分は廃止しました
合格基準:第1部~第2部試験にランダムに配置される5つのカテゴリー(「DTP概論」「色」「印刷技術」「情報システム」「コミュニケーション」)のすべてにおいて正解率80%以上
2015年1月16日
DTPエキスパート認証委員会