コジマさん(安全管理担当者)
本当に困っています。印刷工場では小さなミスが品質問題、納期遅延、コスト増大、さらには重大事故に繋がりかねません。しかし、いくら注意を促してもミスがなくならず、個人の不注意では片付けられない根深い問題だと感じています。
JAGATくん
コジマさん、そのお悩み、非常によく分かります。まさにコジマさんがおっしゃる通り、ヒューマンエラーは「誰かのせい」では解決できない問題なんです。厚生労働省・職場のあんぜんサイトによるとヒューマンエラーは「意図しない結果を生じる人間の行為」と定義されています。誰もミスをしようと思って行動するわけではないのに、なぜか起きてしまう。ここに本質的な要因が潜んでいるんです。
コジマさん
今のお話を聞くと、厚生労働省もこの問題の重要性を認識し、深く対策を考えているということなのでしょうか?
JAGATくん
はい、その通りです。厚生労働省は、労働災害の原因要素を詳細に分析し、公開しています。 これは、ヒューマンエラーが個人の問題だけでなく、知識や技能、設備、作業環境、そして組織の管理体制といった多様な要因が複雑に絡み合って発生していることを示唆しているんです。彼らが経験年数や職種ごとの災害傾向まで分析しているのは、単なる注意喚起だけでは解決できない構造的な課題が現場に潜んでいることを浮き彫りにしていますよね。まさに、国を挙げてこの課題に取り組むべきだと警鐘を鳴らしているわけです。
コジマさん
厚生労働省もそこまで深く分析しているとは。やはり、我々現場の肌感覚が間違っていないということですね。確かに、うちでも経験の浅い作業者によるミスが多いですし、忙しい時や、手順書が曖昧な時に発生しやすい。人と環境の相互作用でエラーが誘発されるという話にも繋がりますね。
JAGATくん
素晴らしい洞察力です!まさに行動科学者のレヴィンが提唱するように、人間の行動は人の特性と、それを取り巻く環境によって決まります。 レヴィンはヒューマンエラーとは、「人間の本来持っている特性が、人間を取り巻く環境と上手く合致していないために、結果として誘発されるもの」と定義しています。 つまり、個人を責めるだけでは問題は解決せず、環境を含めた根本的な変革が不可欠なんです。
コジマさん
腑に落ちました。では、その環境を含めた変革とは、具体的にどうすればいいのでしょうか?
JAGATくん
そこで11月18日(火)に開催する【ヒューマンエラー防止セミナー~安全・品質を守るための具体的対策~】をお勧めします。本セミナーでは、ヒューマンエラー防止策を包括的に捉える「4つのM」というフレームワークをご紹介します。これは元々アメリカ空軍で開発され、今もアメリカの国家運輸安全委員会(NTSB)で採用されているほど、世界的に認められたアプローチなんです。
コジマさん
4つのMですか。ぜひ詳しく聞きたいですね。
JAGATくん
はい!具体的には、Man(人的要因)、Machine(設備的要因)、Media(作業・環境的要因)、Management(管理的要因)です。ここでは、指差呼称やヒヤリハット活動、KYT(危険予知トレーニング)、さらにはツールボックスミーティングといった、組織全体で継続的に安全と品質を向上させるための様々な活動を通じて、具体的な管理対策を解説していきます。
コジマさん
なるほど。それぞれのMで多角的にアプローチするのですね。特に人間の特性や、現場の環境、そして組織の仕組みまで踏み込むというのは、まさに私が求めていた視点です。具体的な適用事例を学ぶことで、すぐにでも現場に活かせるヒントが得られそうです。
JAGATくん
もちろんです!このセミナーの講師は、合同会社サカタ経営 代表社員 坂田拓也氏です。 坂田講師は日本大学大学院理工学研究科で機械工学を修了され、その後、大手印刷会社で生産技術の研究開発に従事されていました。中小企業診断士や技術士(機械部門)の資格もお持ちで、印刷業界に限らず、様々な事例を交えながら、幅広い業種のコンサルティング実績に基づいた実践的かつ具体的な解決策を伝授していただけます。
コジマさん
それは心強いですね!表面的な対策ではなく、現場に即した本質的な解決策を期待しています。
JAGATくん
ご期待ください!本セミナーでは、最新事例を交えながら、明日からすぐに日常業務に取り入れられる改善手法や、エラー発生率を大幅に低減するための実践的なアプローチを学ぶ絶好の機会です。 貴社の未来を左右する安全と品質を、根本から変革しませんか?
(研究・教育部 河原 啓太)
ヒューマンエラー防止セミナー~安全・品質を守るための具体的対策~
11月18日(火)14:00~17:00