新入社員の早期離職は深刻な課題です。厚生労働省が公表した「新規学卒就職者の離職状況(令和4年3月卒業者)」によると、就職後3年以内の離職率は新規高卒就職者で37.9%、新規大卒就職者で33.8%となっています。
新卒入社した若者の3人に1人以上が3年以内に職場を離れている計算となり、企業にとって大きな損失であると同時に、人材育成や組織の安定性に悪影響を及ぼしています。このような状況で、新入社員研修の重要性はいっそう増しています。研修によって入社前の期待と現実のギャップを埋めることで、仕事や職場への不安を軽減し、将来のキャリアパスを具体的にイメージできるようになります。またビジネスマナーやコミュニケーション、業務遂行に必要な基本スキルを体系的に身につけることで、仕事への自信が高まり、そのことが結果として離職率の低下につながっていきます。
厚生労働省の「令和5年若年者雇用実態調査の概況」においても、企業が実施している若手社員の定着施策として「教育訓練の実施・援助」が上位に挙げられています。 これは多くの企業が研修の効果を認識していることを示しており、実際に計画的で充実した研修プログラムを提供している企業では、新入社員の定着率が向上する傾向が見られます。
一方で、毎年新入社員を採用していない、あるいは少人数採用であるがゆえに、社内の研修制度がうまく機能していない企業も少なくありません。人事や現場では「教育に割く時間がない」「教える側の育成スキルが不足している」といった悩みが生じがちであり、せっかく採用できたにもかかわらず研修が疎かになってしまうケースも見られます。これはあまりにも、もったいない状況であり、その解決策として外部研修の活用を強くお勧めします。

JAGATでは2026年4月より【新入社員セミナー2026~自由に選べるハイブリッド研修~】を開講します。これは新入社員のビジネスマナーから印刷の基礎知識、社会人としての心得までを学ぶ全4講座・計24時間がリアル会場とオンデマンド配信、もしくはその両方で受講できるサービスです。
本セミナーは延べ1万3,000名以上が受講してきた実績に基づき、印刷業界に特化した実務的な内容と、新入社員の定着、戦力化につながるプログラムを両立しています。またリアル研修では講師との直接の質疑や、他社の新入社員との交流を通じて視野を広げることができ、オンデマンド配信ではスケジュールや業務状況に応じて柔軟に学習計画を組める点が大きな特長です。
もっとも新入社員教育には社内研修でしかできないこともあります。自社の歴史やビジョン、企業文化や価値観への理解を深めることは、組織への帰属意識を高めるうえで欠かせません。新入社員研修は、単なるスキル習得の場ではなく、新入社員が企業に適応し、長期的なキャリアを築いていくための重要な第一歩だといえます。
企業には社内研修と外部研修を効果的に組み合わせ、新入社員一人ひとりの成長を支援し、その潜在能力を最大限に引き出す環境づくりが求められています。その取り組みは、離職防止にとどまらず、組織全体の活性化と中長期的な競争力の向上にも直結していくはずです。
新入社員セミナー2026 ~自由に選べるハイブリッド研修~ 2026年4月開講
(研究・教育部 河原 啓太)


