満足度の高い2日間集中講座~生産性向上支援訓練の報告~

掲載日:2022年10月7日

「生産性向上支援訓練」は、あらゆる産業分野の生産性向上に効果的なカリキュラムにより、企業が生産性を向上させるために必要な知識などを習得する職業訓練である。JAGATが主催団体の認定機関として支援訓練を開始してから5年目を迎え、今年度はこれまでに8講座を終えた。

 

厚生労働省所管の独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構が主催する「生産性向上支援訓練」は、企業が生産性を向上させるために必要な知識などを習得する職業訓練である。専門的知見を有する民間機関などと連携して、企業が抱える課題や人材育成ニーズに対応した訓練を実施している。
JAGATは、2018年度から実施機関として認定され、印刷会社向けの支援訓練を実施し、今年度もオンラインで実施することにより、全国から多数のさまざまな印刷会社から参加があった。
現在までに行った8つの講座は、どれも定員に達する盛況ぶりであり、アンケートをまとめたので参加者の声を紹介する。

 

今年度これまでに実施したのは、「提案営業」や「印刷製作の基礎知識」といった新人若手向けの3講座、そして「新商品開発」や「プランディング」、「印刷営業トラブル対応」といったリーダーや中堅向けの4講座である。また、新しいテーマとして、「クラウド活用入門」の講座も加わり、デジタルマーケティング(MAやAR)の知識から、取り組みにあたっての課題、考え方をワーク交えて基礎知識を学んだ。

 

いずれも2日間集中講座で、講座によってはグループワークもあり、他社との意見交換の機会を得て、同じ悩みを分かち合うことができた、といったこともあり、全体的に満足度は高く、習得した知識の理解度も高い。

 

 

 

学んだ内容については、「業務に役立てる(63.1%)」や「新たな知識・技能を習得することができた(52.1%)」が半数を超えている。また、「課題の解決(43.1%)」にもつながり、自身の抱える課題解決のヒントや対応力を習得したといえる。


その他受講者の声として、
・筋道を立てて考え、整理ができ、自信を持って進むことができる。
・経験則として行ってきたことの理論的な裏付けを習得出来きた。
・他の企業の考え方を学ぶ機会はなかったので良い機会になった。
・講義だけでなく、実践練習となるワークが多かったので、シミュレーションになった。
・今後の業務に直結し、理解を深めることが出来た。
などの感想が聞けた。

 

今年度は全9講座の開催を予定しており、残すところあと1講座である。
11月に開催する「【オンライン】現場改善の基本と実務」 は、製造現場における問題点を見える化することを目的に、「QC7つ道具」の活用方法をわかりやすく解説し、演習を通して改善活動の実践力を高める内容で、製造部門のリーダーやマネージャー、工場、工務、生産管理、業務管理に携わっている方々に最適の講座である。

また、1日目(11/15)と2日目(11/29)は間隔をあけての日程なので、1日目で学んだことを整理し、2日目に臨むことで、より深く知識を習得できるであろう。
工場を改善することで業務の効率化や生産性向上へとつなげるために、この機会を活用してはいかがだろうか。

JAGAT CS部 加治 寛子

 

【生産性向上支援訓練】
現場改善の基本と実務