丸暗記はダメなのか?~「見えない世界」を克服する学びと気づき

掲載日:2016年1月22日

「丸暗記する」というと学習においてはいささか乱暴な方法という印象をうけるが、果たして悪いことなのであろうか?

それまで「見えていなかった世界」が「見える」ようになるということは、その人が成長した証である。人にはそれぞれ多くの「見えない世界」があると思うが、誰しも学ぶことにより気づきを得て一つひとつの「見えない世界」を克服し、成長して行ける。
しかしそれ相応の時間がかかることも事実である。この学び時間を短縮し、より早く一つの「見えない世界」から脱却する方法論として、まずは物事を“まるごと覚えてしまう”つまり丸暗記が有効であることを、実はほとんどの人が経験的に知っているのではないか。

しかし、この“丸暗記”という言葉にはネガティブイメージがつきまとう。DTPエキスパート認証試験もよく「あれは暗記物の試験だから答えを丸暗記すれば合格する・・・」などと批判されてきた。DTPエキスパートの試験問題は第1部、第2部で計4時間、400~500の設問数があり、JAGATとしてはそれを丸暗記できるのも高い能力の一つと認める立場ではあるが、果たして丸暗記することは悪いことなのだろうか。

受験生時代に、英語を学ぶために単語帳を作って日本語としては全く意味を成さない文字の羅列をひたすら覚えた。あれは、入試に合格するための手段であったかもしれないが、実は単語を多く知っていればいるほど、英文の読解は容易になり、文法は完璧ではなくとも英会話が成り立ちやすいことに気づく。
歴史の勉強において語呂合わせで覚えた年号を今でも覚えているが、もちろん年号を丸暗記することが目的ではなく、一つひとつの事象の“点”から、流れる歴史の”線”として理解するために一番よい方法であった。
点だけではなく、日本史上の“島原の乱”が起こった1637年「人、無残なり(1637)島原の乱」から、4~5年を経てイギリスでは“ピューリタン革命”「異論世に(1642年)満ち革命起こる」が始まった、といったように”面”にもつながってくる。

日常の経験や仕事上で得る知識などは、通常は断片の集合体である。これらが、ある物事やジャンルで丸暗記した言葉や知識と結び付くことによって”点”は”線”につながり、さらに”面”へと広がり、理解が深まり、身につきやすいのではないか。
資格試験を志す人が、その試験のカリキュラムや過去問を丸暗記することが単に受験対策の手段であったとしても、その人にとってこれまで見えていなかった世界に気づき、早い成長を促すのであれば、“丸暗記”することは何ら悪いことではないだろう。

(CS部 橋本 和弥)

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