「印刷の“強み”-今ある技術をどう活かす、今ない技術をどう学ぶ」

掲載日:2016年8月2日

地域の集いJAGAT地域大会(JUMP)は、今年度「印刷の“強み”-今ある技術をどう活かす、今ない技術をどう学ぶ」をテーマに掲げ、今後印刷業が取り組むべきマーケティングの実践への第一歩を踏み出すためのきっかけづくりを全国各地で展開していく。

 

JAGAT地域大会は大きく「JAGATによる研究調査報告」、「講演会」、「情報交換会(懇親パーティー)」の三部構成で2010年から開催している。昨年度はテーマを「印刷の“未来”を創る」とし、JAGATで出版したジョー・ウエブ博士の「未来を創る」を取り上げて、これからの印刷業にとって必要なマーケティング知識やスキル等についての啓蒙とディスカッションを行ってきた。
今年度はそれを実践していくフェーズとすべく、具体的な事例、成功に向けての取り組みについて取り上げていく。

印刷会社がマーケティングを実践するということは、自社のマーケティングの実践とともに、顧客のマーケティングにコミットするという2つの面があるが、その目的は突き詰めると「印刷のデマンドを創る」ということになるであろう。
特に、後者の顧客のマーケティングを支援するプロセスにおいて、印刷物の強みが発揮できるシナリオ作りができれば、新たな印刷需要を喚起することが可能となるであろう。
つまり、マーケティングの実践により「印刷物はそもそも何のために?」ということも含め、説得力を持つことができるのではないだろうか。
印刷会社がもともと持っている情報加工技術といった強み(今ある技術)を最大限に活かす必要がある一方で、印刷会社の弱みを認めたうえで、マーケティングやプロモーションなどの新たなスキル(今ない技術)を学ぶ必要があるとし、今年度のテーマとなった。

「今ない技術」を学び、それに印刷業界の強み「今ある技術」をどう活かして関われるのか。
今年度の特別講演は「販促活動の効率化から見る顧客開拓の未来」と題し、企業向けクラウド名刺管理サービスSansanを展開するSansan(株)に登壇を依頼した。
近年注目されているマーケティングオートメーション。普及していくにつれ大きく変化してきたマーケティング活動。この変化に対して印刷業界はどんな強みを活かし、どう関わっていくのか。マーケティングオートメーションの基礎から実践していくために必要なことまで、印刷業界の位置づけを踏まえながら解説していただく。

JAGAT地域大会(JUMP)は8月26日のJUMP東北2016を皮切りに、JUMP中国・四国(9月9日、広島)、JUMP九州(9月17日、福岡)、JAGAT近畿大会(11月25日、大阪)、JAGAT中部大会2017(1月26日、名古屋)と各地で開催する予定である。

(CS部 橋本 和弥)

<関連情報>
JUMP東北2016 8月26日(金)開催(宮城県印刷会館)

JUMP中国・四国2016 9月9日(金)開催(KKRホテル広島)

JUMP九州2016 9月17日(土)開催(福岡印刷会館)