社員に合った教育機会の活用~生産性向上支援訓練報告~

掲載日:2023年7月25日

JAGATは、「生産性向上支援訓練」の実施機関として、中小企業の抱える課題解決や人材育成のニーズへの対応を目的に印刷業界に特化した内容の研修を開催している。今年度はこれまでに6講座を終え、いずれの講座も満足度が高く、そのアンケート結果を報告する。

 

厚生労働省所管の独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構が主催する「生産性向上支援訓練」は、企業が生産性を向上させるために必要な知識などを習得する職業訓練である。JAGATは、2018年度から実施機関として認定され、印刷会社向けの講座を実施している。2日間にわたり集中的に学べる講座なので、講座内容の理解も深まり、知識の習得はもちろん、学んだ知識を業務に生かせる内容となっている。

 

これまでに「新人若手社員向け」にデザインや提案営業、印刷見積りの3講座とそして、「若手から管理職向け」に財務知識や営業トラブル、ブランディングの3講座を開催した。現在までに行った6講座は、どれも定員に達する盛況ぶりで、「演習を通し、自身の理解が深まった」、「考え方や捉え方を学べ、明日からの業務に生かせる」などの感想を多数いただいた。

 

講座終了後のアンケート結果では、全体的に満足度が高く、理解度も深まったとの回答となっている。いずれの講座も個人ワークやグループワークがあり、演習を通して、考えをアウトプットすることにより、理解度が高まる。また、他社との意見交換の機会を経て、新たな発想や同じ悩みを共有でき、物事をみる角度が増えたのではないだろうか。

【満足度】                 【理解度】

 

習得した内容については、「業務に役立てる(83.5%)」や「新たな知識・技能を習得することができた(73.1%)」、「課題の解決につながった(55.2%)」が半数を超えている。2日間集中講座なので、今までは業務をこなしながら必要に応じて学んできたことを基本から順序だてて学習することで、業務に直結する内容を整理することができ、かつ新たな知識も身に付けられ、自身の抱える課題解決のヒントや対応力を習得したといえる。

 

社員一人ひとりが知識やスキルがアップすると必然的に仕事の生産性も向上する。業務を適切に行うことができれば、業務効率化や品質向上につながっていくので社員のスキルアップを促す環境作りも必要であり、段階的に人材育成を進めていくことはカギとなる。社員に合わせた教育、また、社員が自発的に学びたい内容など理解し、学ぶ場をいかに支援できるかが重要である。

 

今年度開催予定の生産性向上支援訓練は、「新人若手向け」に企画提案力を高める講座や「若手から管理職向け」に新商品・サービス開発の手法やデジタルとマーケティング知識、DMの企画立案の手法、「製造現場向け」にトラブル予防保全など全5講座を予定している。
この機会に社員に必要な知識や技術、また、業務に関連したスキルアップのためのヒントをつかんでいただきたい。

JAGAT CS部 加治 寛子

 

【生産性向上支援訓練】

  印刷会社の強みを活かした商品開発と販路開拓 満員御礼!(8/1、2)
印刷会社の独自性を軸にした、競争力の高い商品開発の方法について解説します。また、開発した商品の販路開拓についても顧客目線での商品訴求ポイントの創出と具体的な販売促進手法を学べる講座となっています。
  印刷営業の基礎知識と提案力向上 満員御礼(8/22・23) 
印刷営業の基礎知識を身につけ、提案営業の基本プロセスを学び、顧客の課題解決のための提案手法を習得します。
  デジタルメディアとマーケティングの基本知識(9/4・5)
印刷ビジネスは、デジタル技術とマーケティングのノウハウが益々重要となっています。本講座では、マーケティングの視点において、デジタルとメディアの基本知識を解説し、提案のプロセスを学びます。
  成功するDM企画立案のポイント(9/7・21)
国内外のダイレクトマーケティング事例をもとに企画立案手法を紹介し、成功するDMのポイントを解説します。さらに演習を通して、実際のDMを基に効果を高める企画立案・改善の手法を実践的に学びます。
  トラブルを未然に防ぐ印刷機の予防保全(10/17・18)
印刷現場における課題を浮き彫りにし、印刷機、予防保全のセオリーを解説します。5S活動の継続やオペレーター育成、印刷工場の工程管理やスケジュール調整のポイントを押さえ生産性向上に向けての取り組みを学びます。