ちょっと難しい組版原則を学ぼう

掲載日:2018年5月13日

プロとして難度の高い組版の完成度を上げるために、DTP定番組版ソフトの機能をどのように活用すればよいかを解説します。

InDesignの組版設定を使いこなし、
QuarkXPressでも十分な品質を!
 

文字組には、やや難度の高い組版があります。処理の面倒なものや応用技術の適用を要するものなどです。しかし、プロとしては避けて通るわけにはいきません。完成度の高い組版のために、DTP定番組版ソフトの機能をどう活用すればよいのでしょうか。

難度が高い組版とは、凝ったデザイン・レイアウトという意味ではありません。日本語組版の伝統的なもの、形式が確立しているもの、表現が厳格なものなどは、デザイン的にはシンプルであっても組版としてはむずかしいのです。

これには、(1)活版の長い伝統のなかで日本語組版が確立したこと、(2)和文独特の全角組み中に禁則処理を考えねばならないこと、(3)縦組・横組の共存と欧文・アラビア数字などの混植があること、を再確認する必要があります。手動写植も電算も、そしてDTPも〈活字〉の約束から逃れられないのです。

そんな伝統的な組方原則を再現しつつ、内容に沿った組版を実践する知識を身につけましょう。よい〈本づくり〉のためには、組版ソフトの選択以前に原則論を理解することが第一です。たとえばAdobe InDesignにはディフォルトで14種類の文字組設定を用意しています。この選択とカスタマイズには、自社標準、クライアントのハウスルール、そして内容に即した組方原則への理解があってこそ、最適の組版実現が可能になります。また基本を十分に理解したうえなら、さらに工夫ある組版の実現に挑戦もできるでしょう。

本講座は基本編講座「DTPオペレーションに必要な文字組みの基礎を正しく学ぶ」 の続編として「和欧混植、複数見出し処理、技術論文、総ルビ物、図版表組の多用、詩集・俳句・漢詩」等に焦点を絞り、それぞれの基本原則をしっかり学んでいただく組版レベルアップ講座です。


講 師

oonisi
大西 哲彦  (編集者・エディトリアルデザイナー、日本エディタースクール講師)

日本エディタースクール講師。印刷学会出版部勤務を経てフリーランスで書籍・雑誌の企画・編集・製作・ライターに携わる。「活版での本づくりの技術と精神を現代のコンピュータに生かそう」をモットーにDTP、造本設計とタイポグラフィ、エディトリアルデザイン、印刷概論などの講座を幾つかの大学・専門学校・研究機関で歴任。コンピュータと小型活版印刷機が自室に並び自ら活字を組んで名刺や年賀状を印刷することを趣味にしていた。著書・共著に『ユーザーのための写植ガイドブック』『印刷営業マンハンドブック』『DTP & 印刷 スーパーしくみ事典(創刊1999年版-2004年版)』『字の匠–Historical Tour of Typography–』ほか多数。


開催日程・開催時間

2019年8月8日(木) 10:00-18:00

対象

「文字組の基礎を正しく学ぶ講座」を受講された方、企画デザイン・制作部門でDTP組版の経験3年以上の方、出版社や編集プロダクションの編集担当の方

定員

30名(最少催行人数5名)

カリキュラム

書籍組版の方法
・正確な版面の作成
・行中の調整/ハンパの処理
・禁則の方法と考え方
・ルビとブラ下げ組
・タテ組とヨコ組
・雑誌・ムックでも「美しい」組版を

和欧混植組版・欧文組版の基本
(オックスフォード、シカゴルール)
・ヨコ組みにおける混植
・タテ組における混植
・欧文書体の選択と日本語書体とのマッチング

複雑な論文形式でも
(複数見出しの組合せ、アブスト、著者名、脚注)
・数式、化学式、単位記号の原則
・図・表・式の挿入
・段組、行ドリ、注の形式
・キャプション・ネームの原則

写真・図表の多用
・大きな図と小さな図・図に挿入
(タテ組、ヨコ組み)
・表組みと罫線
・罫線の種類と効果的な使い方
・ネームの考え方

詩集・俳句・漢詩
・マージンと文字サイズ
・行間・字間
・日本語デザインと書体の選択
・総ルビで出現するルビの応用


受講者の声


<関連講座>
2019年8月6日・7日 10:00-17:00(2日間)
DTPオペレーションに必要な「文字組みの基礎を正しく学ぶ」

JAGAT会員  36,720円 / 一 般 47,520円
(※2講座一括の割引価格もございます。JAGAT会員 53,350円 一 般  67,710円)


会場

公益社団法人日本印刷技術協会 セミナールーム
東京都杉並区和田1-29-11
丸の内線中野富士見町駅下車 徒歩5分

参加費(税込・1名様)

JAGAT会員 19,440円 / 一 般  23,760円

お申込み


お申込書に必要事項をご記入のうえ、
03-3384-3216
までFAXにてお送りください。

参加費振込先
参加費は、下記口座に開催日の2日前までに振り込み願います。
なお、お申し込み後の取り消しはお受けできません。代理の方のご出席をお願いします。

口座名:シャ)ニホンインサツギジュツキョウカイ
口座番号:みずほ銀行中野支店(普)202430

内容に関して問い合わせ先
内容に関するお問い合わせはお気軽に下記までお寄せください。
CS部 セミナー担当 電話:03-3384-3411

お申し込み及びお支払に関して
管理部(販売管理担当)   電話:03-5385-7185(直通)

公益社団法人 日本印刷技術協会