UV硬化型インクジェットプリンターを効果的に使う

掲載日:2018年7月27日

印刷加工技術×クリエイター×マーケティングをコーディネートする

デジタル印刷がIGAS2018でも様々分野で話題になっている。UV硬化型インクジェットプリンターも大型化しての出品が目を引く。周知の通り、UV硬化型インクジェットプリンターは、プリントヘッド部分にUV-LEDランプ搭載し、吐出後のインクをすぐに硬化させ、用紙へインクを瞬時に定着させるものだ。瞬時に硬化させるのでインクの厚盛ができる。用紙表面に独特の質感や立体感を表現することが可能なるのだ。例えば、これまで白を表現するには、白抜き、オペークインキ、シルクスクリーン印刷、箔押しなど特別な工夫が必要とされてきた。UVインクジェットプリントでは、ホワイトインクを使った印刷が可能だ。出力素材の幅広さや繊細なグラフィック表現など、UVならではのメリットがたくさんあるようだ。 近日、2018年8月1日(水)~13日(月)、会場:渋谷ヒカリエ8/で開催される「INK de JET! JET! JET!3」<主催:株式会社ショウエイ>は、今年で3回目を迎える。クリエーターとコラボしてUVインクジェットプリンターを使って、ポスターと立体作品にトライアルすることで始まった。クリエイターの創造性と印刷技術の対応力をマネジメントすることでシナジー効果が生まれ、コミュニケーション効果の高い作品が誕生する。これまでの評判も上々で見応えがある。印刷会社としては、PR効果や営業力にも繋がる試みにも感じられる。

■プリンティングコーディネータとシナジー効果

コミュニケーションを効果上げる
コミュニケーション効果上げることは、技術者とクリエイターが上手く連携してクライアントの意図とオーディエンスの欲求を満たすことだ。製造技術は、重要であるがそれはメッセージとしてのコンテンツ力がカギを握る。マーケティング感覚を持ち、技術者とクリエイターを結び付ける人材が必要とされる。結婚で言えば、仲人のような位置づけである。両方をよく理解して結びつけるのだ。この結び付け方が上手くいけばいくほどシナジー効果は高い。結びつける人材、コーディネータが鍵を握る。 プリンティングコーディネータ養成講座第21期(JAGAT主催)は、様々な印刷技法、素材、作品、人との出会いの場。今年もブラシュアップして10月3日から開催する。

( CS部 古谷 芸文)

<関連講座>
【プリンティングコーディネータ養成講座第21期】