コロナで失われた新卒2年目の教育機会を取り戻す!

掲載日:2021年4月20日

コロナウイルスの影響による2020年4月入社の2年目若手社員の人材育成問題は企業やその世代の方々の課題でもある。その教育格差を埋めるためにも、企業は2年目社員教育に力を入れているところも増えている。

約1年前の2020年3月30日(開講日3日前)、コロナウイルスの影響を鑑みてJAGATが主催する新入社員研修すべての中止を決定した。当時は、コロナウイルスの情報も少なく、イベントをどの程度自粛するべきなのか、他社はどのスタンスなのか、手探り状態でのなかでの苦渋の決断であった。それから1年の時と経て、2021年4月16日に無事JAGATが主催する新入社員研修を終えた。今回は、2年ぶりの開催であり、会場とオンラインの同時開催方式を新たに採用した。コロナ対策はもちろんだが、他の会社の新人とコミュニケーションを図るためにも会場で受講させたい会社、テレワークのためオンラインで受講させたい会社等、各社のニーズに対応することで多くの会社に受講してもらえる機会を作りたかった。

 

2020年と2021年入社の新人教育機会の格差
2021年度の新人向け研修は、JAGATに限らず多くの研修会社が、オンラインで提供しているため、コロナウイルスの影響により中止になることは少なかった。
一方、1年前の2020年入社(現:入社2年目社員)の新人は、当時オンライン研修はほどんど無く、多くの研修が急遽中止となり、教育難民に陥っていた。それに加えて、一部リモート勤務からのスタートにより先輩社員との直接的な関わりも少ない。ついては、OJT教育の機会も減りその世代が例年の新人と比べて満足した教育を受けられずに「教育格差」が懸念されている。

 

新卒2年目の社員へのフォロー教育
実際に、JAGATが印刷会社81社の経営者、人事担当者にアンケートを実施したところ、2020年入社の新人に対する教育に満足した企業は21.3%に留まり大きな課題として挙げている。

 

一方、今後教育機会として、印刷会社の経営者や人事担当者は、今までより強化していく提供方法は、研修機関主催のセミナー(44.4%)オンライン研修(42.0%)、資格試験取得(25.9%)を考えている。特にオンライン研修や資格試験は大幅に取り組む企業が増えており、その要因は、テレワークの際にも自宅で学習ができる点である。オンライン化のメリットを積極的に利用して、1年前教育機会に恵まれなかった2年目社員に教育機会を設けてあげてはどうだろうか。

 

オンラインの課題は体験価値が少ない!?
オンラインは会場に比べると利便性は高いが体験価値が少なく教育効果が課題であると指摘されることも多い。その差はどうしても生じてしまうが、一つの工夫でその課題を解消できることも多い。JAGATの新人研修は、ZOOMでの単純な資料画面共有配信ではなく、長時間でもストレスが少なく受講できるようライブ感を意識している。ビジネスマナー研修の際は、講師が名刺交換する際のポイントを実践していく、その様子をカメラで撮影しライブでオンラインの受講者へ届ける。オンラインでも疑似体験ができることでそのデメリットを減らし教育効果を高めていく。

コロナウイルスの影響による2020年4月入社の2年目若手社員の人材育成問題は企業やその世代の方々の課題でもある。その教育格差を埋めるためにも、企業は2年目社員教育に力を入れているところも増えている。ぜひ、2年目社員へ積極的な教育機会を与えてあげることが望まれる。

JAGAT 塚本 直樹

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●印刷会社の新卒2年目社員向けセミナー特集ページ
URL: https://www.jagat.or.jp/archives/85607