ビジネス環境の変化に対応する新入社員研修

掲載日:2022年3月22日

新型コロナウイルスの影響もあり、近年「リモートワーク」の重要性が認知され、自宅など場所にとらわれない働き方が定着しつつあり、働く環境が大きく変化している。こうした変化に対応して、これから入社する新社会人の教育は、どのように変化してきているのだろうか。

 

従来の新入社員研修では、あいさつ・言葉遣い・名刺交換・電話対応といったビジネスマナーを主体に、社会人基礎力や業務に必要な知識、技術など実践的なスキルの習得を集合型研修または、OJTなどで実施していた。一方、テレワークなどオンライン化が進む中、人事担当者からは、従来からの知識、スキルに加え、環境変化に柔軟に対応していくために必要な主体性や自立的な思考力、コミュニケーション力を高める研修が求められている。

 

JAGATでは、昨夏、印刷会社の経営者や採用責任者を対象に「印刷会社の新卒採用の取り組みに関する実態調査2021」を行った。同調査の「2021年新入社員教育実施内容と今後強化したい教育内容」では、過半数の企業が「ビジネスマナー」、「印刷業界の概論」、「印刷技術の基礎」、「コミュニケーション」などの基礎教育を実施しているが、今後強化したい教育では、「コミュニケーション」、「営業/マーケティング」、「IT/デジタル」の強化を挙げ、人材の営業・企画提案力強化とITスキルが企業の成長を高めるエンジンとしてとらえていることが伺える。

 

 

JAGAT2022年度新入社員研修のポイント 


① カリキュラム内容
例年、印刷業界に必須の基礎教育「新入社員養成講座(印刷業界概論/ビジネスマナー)」と「コミュニケーション講座」や技術知識の「印刷製作入門講座」を実施していた。今回は、上記3講座をオンラインに適した内容にリニューアルし、さらには「ビジネスの基本」の講座も加わり、計4講座の開催が決定した。
「仕事を上手く進めるためのコミュニケーション講座」では、社会人として欠かせない相手との関係性を高めるために必要な「傾聴」や「話し方」、また、上司や先輩との円滑なコミュニケーション手段として大切な「報連相」を重点に内容を改良した。
新講座「新社会人のためのビジネスの基本」では、印刷会社の事例を交えながら、上司や同僚、工場現場、営業、制作との付き合い方や仕事に対する取り組み姿勢を学ぶことで社会人としての自覚を持ち、仕事が進められるようなカリキュラムとなっている。


② 実施方法
2022年度はすべてオンラインでの開催が決まり、研修方法や内容を一新し、実施する運びとなった。今回、大きく変わった点は、オンラインLive配信に加え、オンデマンド再配信による「学び放題サービス」として開催することだ。オンデマンド配信で繰り返し学習する機会を得ることで新入社員の学習効果をこれまで以上に高めることができる。
また、各講座、オンラインLive配信・オンデマンド配信と選択することもでき、必要に応じて受講することができる。
新入社員は、印刷業界について初めての知識が多く、研修で一度学んだだけでは理解を深めることができない。一定期間、繰り返し学ぶことで印刷工程や業界用語などの理解が深まり、学んだ知識と業務内容がつながりスムーズに業務に取り組むことができる。

 

印刷業界の理解を深めるとともに社会人としての基礎や業務に必要な知識、仕事に対する意欲を高めることで、離職防止につながる。これから印刷業界で活躍する人材育成の一助として、ぜひ活用していただきたい。

 

JAGAT CS部 加治 寛子

 

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新入社員養成講座
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