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テレワークで働きオンラインで学ぶ

コロナ渦でOJT やOff-JTは低調だが、自己啓発の意欲は増加している。page2021オンラインでビジネスに役立つミニセミナーやカンファレンスの聴講や、最新情報にアクセスしてほしい。

テレワークの実施率は横ばい、勤め先への信頼度は安定的

日本国内で初めての感染者が確認されてから1年が経ち、三密対策が浸透する一方で、コロナ慣れも拡がり、緊急事態宣言の効果が限定的なものとなることが懸念されている。
東京都のテレワーク導入率調査では、都内企業(従業員30人以上)の導入率は2020年3月の24.0%から、1回目の緊急事態宣言で4月には62.7%まで上昇したものの、宣言解除後の6月には57.8%に下がり、12月も51.4%にとどまっていた。2回目の緊急事態宣言を受けて2021年1月は57.1%と、前月に比べて5.7ポイント上昇したが、2020年4月と比べると5.6ポイント低くなっている。

日本生産性本部が2021年1月12~13日に実施した「第4回働く人の意識調査」によれば、緊急事態宣言下の1都3県のテレワーク実施率は32.7%、2020年10月の28.3%からは上昇したが、同じく緊急事態宣言下だった5月の41.3%に比べると約10ポイント低くなっている。一方、コロナ禍収束後もテレワークを望む回答は76.4%(「そう思う」「どちらかと言えばそう思う」の合計)で、過去4回の調査で最多となった。
勤め先への信頼感も調査していて、勤め先の健康配慮について肯定的(「そう思う」「まずまずそう思う」の合計)が65.0%、信頼度も肯定的(「信頼している」「まずまず信頼している」の合計)が62.7%で、いずれも7月調査以降安定傾向にある。

働き方改革の文脈でテレワークを取り入れた新しい働き方を定着させていくには、どんなことが必要だろうか。他社もやっているからという同調圧力ではいずれ元に戻ってしまうことは、2つの調査からも明らかだ。社員やその家族がより幸せになる働き方を実現するには、大局的な経営判断が求められるだろう。

テレワークでなければできなかったこと、オンラインだからできること

2020年7月に野村総合研究所(NRI)が行った調査によると、従業員1000人以上の大企業のほぼ半数、日本全体では約3割の従業員がテレワークを経験している。テレワークによる生産性の低下が指摘されるが、NRI社内での実証実験ではテレワークによる生産性低下の影響は限定的で、むしろワークライフバランスが改善することで生産性向上に結びつくという側面も見られたという。

JAGATでは1回目の緊急事態宣言下では、隔日で在宅勤務を実施し、JAGAT通信教育「よくわかる印刷技術・基本」に取り組んだ。印刷技術の基礎を全社員があらためて整理し直すことは、テレワークの機会がなければできなかったことだろう。

日本生産性本部の先の調査では、1年間に及ぶコロナ禍の期間中、9割以上の雇用者がOff-JTを受けていないが、自己啓発を「行っている」は10月調査の15.6%から20.1%へと増加している。特に30 代では63.4%(「行っている」と「行っていないが、始めたいと思う」の合計)が自己啓発に前向きな姿勢を示している。

2回目の緊急事態宣言を受けて、JAGATが毎年2月に開催しているpage展をリアルからオンラインに全面的に切り替え、「page2021オンライン」として開催することとなった。これまで会場に来られなかった方々にも、オンライン展示会ならではの利便性を感じていただき、ビジネスに役立つミニセミナーやカンファレンスの聴講や、最新情報へのアクセスを行ってほしい。
また、毎年page展ではJAGAT図書の販売を行っていて、実際に本を手に取っていただき、ささやかながらアドバイスを行ってきた。今年はリアルではできないが、「JAGAT Book Store」から購入して自己啓発につなげていただければと思う。

(JAGAT CS部 吉村マチ子)

部門間の対立を回避するための取組み

営業と制作部門の溝はさまざまな要因で発生するが、その影響は組織内で問題を生じさせることがある。

生産部門がかかえる不満

印刷会社では部門間の対立はよくあることだ。しかし、これを放置しておくと社内のコミュニケーションがとれなくなり、生産性の低下をまねき企業の存続にかかわりかねない事態を引き起こす可能性もある。部門間の対立は個々の社員が他部署の仕事内容や状況への理解不足が原因であることが多い。こうした問題を解決するために経営者も含め社員も取り組んでいるある印刷会社で生産部門がかかえる営業部門への不満の事例を紹介する。

いちばん多いのが、原稿の入稿時に営業が顧客の情報を十分に理解しないで、丸投げの案件が多すぎる、ということだ。こうした場合、生産側では指示の内容が判断できず再度、営業に確認する必要があり余計な時間を使ってしまう。次に多いのが、営業が指定した納期と制作スケジュール間が合っていないことだ。早めに校正をあげても営業の判断で渡していなかったり、戻しの際に直しの指示が曖昧なことがある、といったことがある。このため、現場は通常予定していた生産計画がくずれてしまい、残業が増えるなどの無理が生じてしまう。また、営業は他社との価格競争により採算割れの受注をすることもあり、その結果として生産部門にしわ寄せされることがある。

問題を解決するための取り組み

まず、部門間で互いに連携しやすいように情報の共有化を図ることが大切だ。互いの意見をいう事により、それまで隠れていた情報も表にでてくることもある。こうしたことが部門間の溝を埋めることもある。ここで大切なのはオープンな議論ができる環境であることだ。単に責任追及することが議題になれば正確な情報は出てこない。職場横断的な委員会活動やプロジェクトチーム活動を開催するのも有効だ。しかし、この活動が単なる利害調整の場になってしまっては意味がない。目標を見失なわないように、常に行動をチェックしながら活動することが大切だ。

製造現場でよくみられるが、自分の担当する機械は整理整頓が徹底し仕事もうまくこなせるが、担当以外の機械については全く関心をもたない非協力的は人がいる。年齢が高齢な人が多い。新人を育成させ、現場の多能工化などを意識的に行う必要もあり、今までの保守的な考え方を改めることも必要だ。最後に、一番大切なことは全体最適を目指すので社長からしっかりした方針がだされていることだ。この方針に基づいて各部署が動けば、部門間のベクトル合わせはやりやすくなる。

page2021カンファレンス「営業と生産の溝をどう埋める?~ものづくりコミュニケーションの改善手法を探る~」セッションでは、東洋美術印刷(株)の丸山様、(株)文伸の有馬様、スコラコンサルト(株)の内田様にご登壇いただき営業と製造の立場から問題点を挙げ、解決のための取り組みについて議論していく。印刷会社はそれぞれの社風があるため共通の答えをもとめることは難しい。しかし、このセミナーの議論の中で各印刷会社の状況と照らし合わせて自社に合った問題解決のヒントをみつけてほしい。 

(CS部 伊藤禎昭)

■page2021オンライン展示会

https://page.jagat.or.jp/

■page2021オンラインカンファレンス

https://page.jagat.or.jp/sessionList/onlineConference

■営業と生産の溝をどう埋める?~ものづくりコミュニケーションの改善手法を探る~

https://page.jagat.or.jp/onlineseminar/onlineConference0219

まだまだ間に合う! page2021オンライン展示会の楽しみ方

2月8日(月)よりスタートしたpage2021オンラインは、現在、好評開催中だ。


出展企業は41社、動画コンテンツは200本以上に

オンライン展示会場には出展企業41社(2月3日現在)の製品・サービスがリアル展示会さながらに「展示」ではなく「掲載」され、ミニセミナーも無料でオンデマンド視聴できる。withコロナ時代のコミュニケーション、ビジネス情報収集のツールとして、2月28日(日)の会期終了までpage2021を存分に楽しんでいただくための「オンライン展示会の楽しみ方」をご紹介する。

いつでもどこでも何度でも


オンライン展示会がリアル展示会と異なる点は、まず「いつでもどこでも何度でも」参加できることである。page2021オンラインの会期は2月8日から28日までの21日間で、これは3日間開催のリアル展示会の7倍、さらに時間制限もないので実際はそれ以上となる。またウェブ上での展開であることから、皆さんのデスクだけでなく、通勤時や自宅からでもスマホやタブレットで出展企業のブースを訪れることができる。まだアクセスされていない方は、まずはすぐにpage2021オンラインのサイトにアクセスしていただきたい。

来場者が主役の展示会


そして、リアル展示会とオンライン展示会の最大の違いは、コミュニケーションの主導権が来場者にあることだ。オンライン展示会の出展企業は、サイト内を移動している来場者を自社のブースに呼び込むことはできない。またpage2021オンラインでは、出展企業の動画コンテンツの視聴や、アンケートフォームへの回答、チャット商談などには、来場者の属性情報の登録が必須である。つまり、ビジネスの起点は来場者の能動的な行動になるのだ。オンライン展示会の出展企業は、製品デモや紹介動画を数多く掲載している。リアル展示会では会場の時間の制約もあり、各出展企業の動画コンテンツをくまなく見ることは難しい。しかしオンライン展示会であれば、隙間時間を活用して動画を効率良く視聴することができる。

問われるのは情報の質


リアル展示会における出展企業では、用意したパンフレットが何枚なくなり、得られたリストはどのくらいか、つまり「数」が重要だった。しかし、withコロナの時代ではこうした大量配布が難しくなり、良いお客様を集めるための仕組みと、その結果で手にするリストの「質」が重要になった。一方で来場者の側も、待っているだけでは情報を得ることはできず、オンライン展示会の中身をただ見ているだけでは、ただのネットサーフィンと変わらない。オンライン展示会場内における積極的な行動が必要であり、そのためにもpage2021オンラインには「いつでもどこでも何度でも」ご来場いただきたい。

ニューノーマルは「一歩、前へ」


昨今のEメールの受信システムは、必要のないメールは迷惑メールフォルダに振り分けられるか、あるいは削除される。同じように、オンライン展示会においては、動画の視聴やアンケートへの回答によって名刺情報を提供しても、必要がなければその企業からの情報は受け取らなければよい。だが、情報の取捨選択を行うにしても、まずは情報を取得しなければ始まらない。ニューノーマルの時代においては「一歩、前へ」出ることが必要ではないだろうか。

page2021は初のオンライン展示会であり、手探りの部分もある。ご来場いただいた皆様には、積極的な姿勢とともに、2月いっぱいpage2021オンラインを楽しんでいただきたい。

(CS部 堀雄亮)

page2021オンライン ご登録はこちらからどうぞ。→https://page.nikkeineon.jp/

売上げアップにつながるパッケージとデザインの提案

コロナ禍における外出自粛や緊急事態宣言をきっかけに、店舗販売と比べてEC・通販が大幅に売上を伸ばしている。


商品価値を高めるパッケージの提案

店頭であれ通販であっても、商品のパッケージは消費者の購買意欲を掻き立てる最後のマーケティング活動といえる。商品の売上を増加させるためには、他社商品との差別化を図り、売れるデザインを試行錯誤することが必要である。 パッケージというと、商品を保護し、品質を保ち保存するための包材イメージが大きいが、商品の機能面や形態、他社との差別化できる情報を伝えることはもちろん、商品のコンセプトやデザインの雰囲気などを訴求する役割も担っている。

物と情報があふれている今、他社との差別化を図ることは簡単ではないが、パッケージの形や色、デザインの他、企業の歴史や理念などがその商品と結びつくことで消費者の記憶に残り、企業ブランドとなっていく。消費者にとって購買意欲を掻き立てることや企業イメージへつながりとなるきっかけの一つとして、パッケージは重要である。ただの包材ではなく、商品の一部として用途に合わせた形態や質感、デザインを提案していくことが企業の商品価値を高めることにつながっていく。

ターゲットを絞る

パッケージを提案する際、まずはどこで誰に売るのかを明確化する必要がある。商品を自家用として購入するのか、贈り物として購入するのかでも大きく変わり、さらに贈り物の中でもお祝い事やイベント、お返しなどさまざまな種類がある。ターゲットを絞ることにより、商品を必要としている層に対して効果のあるプロモーションを行うことができる。不特定多数ではなく、年齢性別などの属性からのターゲット絞り込みや、商品に対する興味関心の強さによってアプローチの仕方も変わってくる。競合他社との商品の違いやターゲット層の情報を事前に調べ、パッケージデザインを提案してくことで受注されるポイントとなる。

page2021オンラインカンファレンスでは、売上アップにつながるパッケージデザインについて考える「商品価値を高めるパッケージとデザイン~笠原製菓の再生過程を事例に~」を開催する。倒産寸前だった家業の煎餅屋を、工夫を凝らしたデザインやパッケージなどを駆使し、一流百貨店に扱われるまでになったセンベイブラザーズこと笠原健徳氏をはじめ、商品価値を高めるための化粧箱の制作や提案を行っている泰清紙器製作所の大木啓稔氏、そしてマーケティング視点からバリューマシーンインターナショナルの河島弘司氏を迎え、選ばれる印刷会社になるためにはどうすればいいのか、経営持続性の観点も含め議論する。興味のある方は、全国どこからでも聴講できるオンライン開催の機会を是非ご利用ください。

(JAGAT CS部 加治寛子)

■page2021オンラインカンファレンス

https://page.jagat.or.jp/sessionList/onlineConference

■商品価値を高めるパッケージとデザイン~笠原製菓の再生過程を事例に~

https://page.jagat.or.jp/onlineseminar/onlineConference0212

進むオンライン化、Webコミュニケーションでの効果的なカメラの使い方

印刷ビジネスにおいても顧客との面談や社内会議などのリモート化が進んでいるが、オンライン面談においてもコミュニケーション上注意すべき点は、言語による情報だけではない。

コミュニケーションの大部分は、言葉ではなく、話し方や非言語コミュニケーションに基づいている。アメリカの心理学者、アルバート・メラビアンによって提唱された「メラビアンの法則」では、非言語である聴覚情報と視覚情報が9割以上という結果から、非言語コミュニケーションの重要性を説明している。

  • 言語情報(話の内容や言葉の意味):7%
  • 聴覚情報(声のトーンや話す早さ):38%
  • 視覚情報(表情や態度、見た目):55%

これは、オンランによる面談でも同じことだ。表情、顔色、視線、まばたきなど、視覚的に得られる相手の情報としてオンラインでは加えて、映像データや音声データの品質にも気を使う必要がある。

ウェブカメラをビデオカメラに置き換える

オンライン面談をするなら「Zoom」や「Teams」等のWebミーティングアプリを利用するが自分を映すには、ウェブカメラやマイクが必要だ。そこが意外と慣れていないと無防備になる。現在売られているノートPCの多くはウェブカメラを備える。ただし、ノートPCの内蔵カメラは、位置を動かすことができず、真正面や下からなどアングルが固定され映像イメージのコントロールが難しく、画質もイマイチということがよくある。そこで、ビデオカメラをPCに繋ぎWebカメラとして有効活用することが考えられる。ビデオカメラを使いこなすことにより、用途に合った幅広い映像表現が可能となる。

ビデオカメラをHDMIケーブルでPCに接続しようとすると映像が映らないことがある。これは、ほとんどのPCがHDMI端子は出力専用で入力ができないからだ。ビデオキャプチャーデバイスを使えばHDMIからの映像出力をUSB接続によって取り組むことが可能となる。このキャプチャーデバイスは、市販されており簡単に手に入れることができる。映像をコントロールするポイントは3つである。

<映像コントロールで見るべきポイント>

  • 解像度及びピント → fullHD1920p×1080p<画素数(約200万画素)で配信。
  • 明るさ(露出) → マニュアルでコントロール。室内では、+補正。
  • 色味(カラーバランス) → 照明の色温度とカメラの色温度設定を合わせる。
  • 音声(マイクレベル)

これらの要素を分かった上で機材を使いこなすことが肝となる。

一方、昨今のオンラインベントやセミナーにおいてもオンライン配信の映像品質はポイントの一つになるが、視聴者側の環境やデバイスも重要だ。視聴にあたっては、配信者側の特性を理解し対応した状態が望まれる。

美食家として知られる北大路魯山人は「食器は料理の着物である」という名言を残した。 その言葉通り、食器は料理を供すのに欠かせないのはもちろん、料理の味や香り、盛り付けなどを引き立てる。メニューや全体のコンセプトを考える上でも外せない。映像視聴においての器としてのデバイスには注意したい。当JAGAT主催のpage2021オンラインもより良い環境で視聴することが望まれる。

(CS部 古谷芸文)

DXが本格化する時代の「page2021」始まります

印刷・メディア産業にとってのDXの可能性を考えてみたい。初めてオンライン開催となった「page2021オンライン」では、カンファレンス・ミニセミナーの配信のほか、多彩なコミュニケーションツールを使ったオンライン展示会を実施する。

デジタルトランスフォーメーション(DX:Digital Transformation)という言葉がいつの間にかビジネス用語として定着している。DXと略されるのは、接頭辞のTransが「交差する」を意味し、英語圏では文字の形が交差している「X」が使われるからだ。DXを直訳すれば「デジタルを利用した変革」となるが、デジタル化によって行政やビジネスを効率化するという狭い意味に使われていることも多い。

経済産業省「DX推進ガイドライン Ver.1.0」(2018年12月)では、DXを「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」と定義している。

このガイドラインが発表された背景には、「2025年の崖」(日本の基幹システムの複雑化やブラックボックス化が経営の足かせとなって、2025年以降、最大12兆円/年の経済損失が生じるとされる)があった。しかし、コロナ禍でデジタル化は20年早まったという予測もあり、今後さらに大きく進展する可能性が高い。

JAGATでは「デジタル×紙×マーケティング」をテーマに、2018年度から事業を展開している。『印刷白書』では2013年版からデジタルイノベーション、デジタルマーケティングがテーマとなり、page展ではデジタルマーケティングがpage2016で初めてカンファレンスのテーマとなった。そして、JAGAT地域大会(JUMP)、JAGAT Summer Fes 2019(夏フェス2019)、page2020などでは、デジタルトランスフォーメーションをテーマに、印刷会社の課題解決に焦点を当てたセミナーを実施してきた。

早くから印刷・メディア産業にとってのDXの可能性に着目してきたJAGATでは、DXの本来の意味での広がりを探ってきた。今年度は年に一度の会員大会を「JAGAT大会2020オンライン」として、初めてオンデマンド配信で実施した。

2月開催の「page2021」も今回初めてオンライン開催となり、「リセット・ザ・フューチャー」をテーマにした基調講演、9本のカンファレンス、26本のミニセミナーを配信する。また、オンライン展示会では、ブースの見所や製品内容などの情報取得のほか、名刺交換やチャット、アンケート機能を使って出展企業とコミュニケーションを図ることができる。

(JAGAT CS部 吉村マチ子)

withコロナ時代のpage2021~ニューノーマルとしてのオンライン開催

収束が見えないコロナ禍にあって、page2021はオンラインで開催する。

すでに1年以上続くこの事態に、我々は生活、仕事すべての面においてこれまでにない対応を強いられてきたが、ニューノーマルとなったオンラインにも慣れ、抵抗もなくなってきた。withコロナ時代の新たなpage展をぜひ経験、活用いただきたい。 続きを読む →

セクショナリズムをなくす社内の取り組み

印刷物は、営業、制作、製造とさまざまな部署が連携して仕上げていく。部門間での情報伝達をスムーズに行うことが重要だ。

部門間コミュニケーションの難しさ

印刷工程が計画通りに進み、業務の負荷を軽減し働きやすい環境を作ることができるが、そこにはセクショナリズムという壁が立ちはだかることもあり、それを取り払うことでさらに組織力も高まり、業績アップへとつながっていく。印刷物は、納期に合わせ顧客が求めているイメージを忠実に作り上げていく。営業は、顧客のニーズをくみ取り、顧客視点で物事を考え対応しながら進め、制作や製造は、品質を担保しつつコストダウンを図り、納期に向けて計画的に生産活動を進めていくことが原則とされる。部署ごとにその立場によってプライオリティーや主張が異なることはよくあることであるが、それがこじれるとセクショナリズムが生じ、部門間の溝が深まり、業務が非効率になり、ミスやトラブルも起こりやすくなってしまう。各部門が円滑に業務をすすめていくことを長年の課題とし、試行錯誤しながら取り組んでいる印刷会社も多い。

工場見学を通じてセクショナリズムを取り払う

顧客との接点を持つための一つの手法として工場見学を開催している印刷会社もある。印刷工程を知ってもらい、普段、顧客が関わる機会が少ない制作や製造担当者と会話をすることで、安心感が得られると共に信頼関係が築ける。顧客の印刷物を刷っている様子が見られることができれば、顧客側も大変満足し、今後の受注にもつながっていく。こうしたイベント(工場見学など)を通じて、社員同士がお客様に満足してもらうという同じ目標に向かうことにより、コミュニケーションをとる機会も増え、部門間の理解が深まる。他部門の業務内容や考え方を知ることにより、お互いを補い合おうとするチームワークが生まれ、業務効率や生産性向上へとつながっていく。部署や部門を超えた新しい発想が生まれることもあり、個人のモチベーションや働きがいも向上し、イベントは、社内全体が一体感を持つきっかけの一つとなる。

最近では、コロナ禍ということもあり、工場見学会ができないことから、遠方の顧客であっても会社、自宅から参加できるオンライン工場見学などで顧客に伝える手段をとっているところもあり、さまざまな工夫を凝らし開催している。

page2021カンファレンス「営業と生産の溝をどう埋める?~ものづくりコミュニケーションの改善手法を探る~」セッションでは、2社の印刷会社の事例を元に営業と製造のそれぞれが抱いている不満と期待を浮き彫りにし、理想の状態にするための課題と解決策を議論していく。部門間同士の理解を深め、組織力を高めるためのヒントにしていただきたい。

(JAGAT CS部 加治寛子)

■page2021オンライン展示会(2月8日(月)~スタート、事前登録受付中!)

https://page.jagat.or.jp/online.html

■page2021オンラインカンファレンス

https://page.jagat.or.jp/sessionList/onlineConference

■営業と生産の溝をどう埋める?~ものづくりコミュニケーションの改善手法を探る~

https://page.jagat.or.jp/onlineseminar/onlineConference0219

商品と消費者をつなぐパッケージの役割

page2021カンファレンスセミナー「商品価値を高めるパッケージとデザイン」では、クライアントの商品価値を高めるためのパッケージの役割をテーマに、実際にブランディングを構築した中小企業の事例を併せて紹介する。


「売れる仕組みづくりがポイント」

モノが溢れている時代、どうすれば消費者の方に商品を手にとってもらえるか。クライアントが苦労を重ねて開発した商品を包むパッケージとして「いいデザインをするには」ブランディングを構築することが重要である。ブランディングは、顧客の信頼を得られるように消費者やステークホルダーの共感や支持を獲得する一連の活動のことだ。印刷会社の仕事は単にパッケージをつくるだけでなく、クアリアント企業のブランド戦略の構築から、商品企画、販売支援など提案していくことが大切だ。

たとえば、クライアントの「〇〇のこだわり」を商品価値として一般消費者に伝わるにはどうしたらいいか。ここでは、クライアントが商品に込めた想いやこだわりなどの情報を聞き出し、クライアントの商品が売れ続ける仕組みをいかに構築するかがポイントになる。

通常、商品を包むパッケージ制作にはそれなりの費用が必要だが、費用を低廉に抑えてブランディングを構築した江戸川区にある(有)笠原製菓の「センベイブラザース」が注目を集めている。

「ブランドづくりには“こだわり”が大事」

「せんべいを、おいしく、かっこよく」をスローガンに東京都江戸川区の笠原製菓は、倒産の危機を打破しようと従来の「見せ方」「売り方」を変えて製造販売を開始した。そこで、はじめに社長が手がけたのは会社のロゴからだった。初代の祖父が作った稲穂のマークを敬意を込めて継承し、そこに「SENBEI BROTHERS」を入れて先代と今を結びつけてた。パッケージは、「機能性」と「小ロットでできること」ことを重視し、コストをできるだけかけなかった。しかし、「カッコいいと思えるお煎餅を作りたい!」という“こだわり”だけはもって制作した。パッケージの制作にあたって既成品の袋に社内でスタンプを手で押すことにより工賃を節約した。見当が多少ズレルこともあるが、それが味になるという前向きな姿勢で取組んだ。

一方、工場長が焼く煎餅は今では30種類にもおよんでいる。自社で研究開発・製造を手掛ける真摯な商品づくりの姿勢、長年積み重ねた経験に基づいた品質が「笠原製菓のこだわり」を表現できており消費者から大きな支持をえている。ブランドは、大きな企業だけのものではなく、企業規模に関わらず競合他社と差異化し独自の価値を持つものだ。笠原製菓はブランディング構築に成功した中小企業といえよう。

このセミナーでは、泰清紙器製作所の大木啓稔氏、そしてマーケティング視点からバリューマシーンインターナショナルの河島弘司氏を迎え、ブランディング視点から企業の強みをどう捉えるか、また企業の再生と持続可能性をどう考えていったらいいかについて議論していく。                      (CS部 伊藤禎昭)

■page2021オンライン展示会 https://page.jagat.or.jp/

■page2021オンラインカンファレンス https://page.jagat.or.jp/sessionList/onlineConference

■商品価値を高めるパッケージとデザイン~笠原製菓の再生過程を事例に~ https://page.jagat.or.jp/onlineseminar/onlineConference0212

オンライン展示会とコミュニケーション課題

緊急事態宣言の再発令で展示会等のリアルイベントの中止が余儀なくされる。会社や自宅に居ながら、安心、安全かつ効率的にビジネスコミュニケーションが図れるオンライン展示会に注目が集まる。


需要が高まるオンライン展示会

展示会は、新たな販路の開拓や既存顧客との関係性を再強化する場として重宝されてきた。顧客(来場者)は、今欲しい情報や新たな取引先の選定において、サービス提供企業が一堂に会した展示会の場があれば、情報収集の効率化も図れる。企業と顧客の縁を紡ぐうえで、大きな役割を果たしている。 しかし、2021年1月7日の緊急事態宣言の再発令により、展示会等のリアルイベントの中止が相次ぎビジネスコミュニケーションの機会が失われつつある。そこで注目されているのが「オンライン展示会」である。 オンライン展示会とは、企業が製品・サービスの展示、デモ動画やセミナーをオンラインで行うものだ。コロナ禍において感染リスクがなく、安心、安全の展示会のあり方として、2020年から需要が増えている。世界的展示会に目を向けても、家電見本市の「CES2021」、国際印刷機材展「drupa2021」、国内の展示会においても「エコプロ2020」「CEATEC 2020」等、展示会の場をオンラインに移している。

誰でも気軽に効率的に参加できる

それではオンラインとリアル展示会の違いは何か今一度、整理をしていく。 オンライン展示会の最大の特長は、誰でも気軽に参加できることができることだ。具体的には、時間と場所を選ばずにいつでも参加できる。リアル展示会の多くは主要都市で開催されるため遠方の方は参加が難しい。また、仕事のコアタイム(10:00~18:00)と開催時間が重なるため、時間が合わずに参加できない方も多かった。それに比べて、オンライン展は、パソコンとネット環境さえあれば、地方の方や日中に外出ができない方でも参加できる。 また、展示会場内では物理的移動を伴わないので、オンライン上で検索して効率的に情報収集をすることができる。目的の製品・サービスや出展者が決まっている方であれば、すぐに欲しい情報へアクセスできるし、時間が無い方でも一旦退場してまた再入場を繰り返すこともできるので隙間時間を利用して参加できる。誰でも気軽に効率的に参加できるのは大きな特長である。

解消されつつあるコミュニケーションの壁

一方、わからないことや質問を出展者にその場で気軽に聞いたり、紹介された製品・サービスを目で見て触って感じ取るのはリアル展示会ならではの良さである。池袋で開催しているpage展でも、来場者は実機が稼働しているのを見たり、刷り出しの印刷物を手に取り比べてみたり、その場で出展者に質問をしたりとコミュニケーションが活発である。 オンライン展がそこまでの域に達するのはまだ難しいが、コロナ禍においてデジタルコミュニケーションツールが一般化し、オンライン展においても双方向のコミュニケーションはできつつある。最近は、チャット、アンケート、名刺交換機能が搭載されている。出展者にその場で質問して回答を得たい場合はチャットを使用したり、より詳しい情報や資料が欲しい場合は、アンケートに答えたり、オンライン上の名刺交換を行うことでできる。ZoomやGoogleMeet等、オンラインミーティングツールを活用すれば、出展者とフェイストゥフェイスのコミュニケーションも図れる。オンラインによるコミュニケーションの課題はまだまだあるが出展者と来場者のその距離は徐々に改善しつつある。 緊急事態宣言が発令されている今、この自粛期間にオンライン展示会やイベントに参加し最新の情報に触れながら、with/afterコロナを見据えたビジネス展開について考える時間にしていければと思う。

JAGATも新型コロナウイルス感染の抑制に協力する形で「page2021リアル展示会(2/3~5)」を中止とし、「page2021オンライン展示会(2/8~28)」への移行を決定しました。出展社のプレゼン他、多くのセミナーも用意しておりますので、ぜひこの機会にご参加ください。

CS部 塚本 直樹

【関連情報】 page2021オンライン展示会【~2月8日(月)開幕~】 ⇒来場登録(無料)はこちらから