4月の売上高は△18.7%と観測史上最大の落ち込み。100年に一度の金融危機と言われたリーマンショックの時ですらも、落ち込みの最大幅は2009年5月の△10.5%だった。今回の印刷業界へのインパクトは当時をはるかに上回る。
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「協会情報」カテゴリーアーカイブ
page2021はゆったり広々and Web
page2021は2021年2月3日(水)~5日(金)の3日間、東京・池袋サンシャインシティで開催する。キーワードは「ゆったり広々and Web」だ。
そもそもpageは開催出来るのか
pageイベントは、1987年の第1回開催から一貫して毎年2月に、東京・池袋のサンシャインシティで開催してきた。新型コロナウイルス感染収束の道筋が見えない中、冬の東京でのイベント開催についてはリスクは高い。しかし5月25日に東京都の緊急事態宣言が解除に伴い、イベント開催制限は段階的に緩和され、また、一般社団法人日本展示会協会からの感染拡大予防ガイドラインも示された。page2021についても、こちらを遵守し万全の感染対策を施して開催をしていく。
万全の感染対策で安心・安全の展示会開催へ
感染対策については、すでに今年2月に開催したpage2020において、出展企業のブース担当者へのマスク着用の依頼と、会場入り口や各階のトイレに消毒液の配置を行うなどの対策を講じてきた。page2021の開催に際しては、これらの対策に加え、会場内の換気やエスカレーターの手すり、エレベーターのボタンなど共用部分の高頻度接触部位の消毒、入場期の検温などを徹底する。pageイベントはいわゆるビジネスショーであり、大量の飛沫を伴う大声での会話や、激しい運動を伴うことはなく、密集を避ければ感染リスクは減る。油断は禁物であるが、最大限の感染対策で安心・安全な展示会を開催していく所存である。
コロナ禍の展示会の有り方とは
展示会のレイアウトは、 極力、通路を広くして、これまでと同様の来場者が会場に滞在しても密になりにくい、ゆったりとした小間配置を行う。ご出展を検討する企業においては、十分にリスクを鑑みつつも、まずは「安心・安全の展示会」であることを念頭に、出展をご検討いただきたい。それとともに検討の際には、出展の目的を認知拡大から案件獲得にシフトしていただきたいと思う。出展用に作成したチラシやパンフが何枚減るかでなはく、何件具体的な商談にどの位つながるか。JAGATとしても主催者として出来る限り、出展企業とその企業の製品・サービスに関心がある人とをつなぐサポートを強化したいと考えている。
来場者の減少はオンラインの活用で補う
とはいえ、不要不急の外出が自粛され、来場者減は避けられない中、オンラインとの併用は必須である。 JAGATにおいても、各種セミナーのオンライン配信を実施しているが、page2021のカンファレンス・セミナーや、スポンサーズセミナーもオンライン配信を予定している。オンライン配信によって、移動のリスク無く、webからの「参加」が出来る。特に首都圏以外の方々の参加へのハードルは下がることで、来場者減を補えると考える。万全の感染対策と密集を避けたレイアウト、そしてオンラインの活用で、page2021を開催していく。
8月3日(月)より出展募集を開始しました。出展案内および出展申込書はこちらからダウンロードいただけます。
(CS部 堀雄亮)
研究会でオンラインセミナーと会場受講を同時開催
7月9日、研究会セミナー「ビジネス×マンガの最新動向 ~コロナ時代に活きる対面不要の広告、採用、教育戦略~」が開催された。オンラインと会場受講を同時開催する初めての形式であり、コロナ禍で新しい研究会の形を提案した。 続きを読む
「製版屋さんのまかない雑貨」~印刷技術を活かした商品開発~
現代の印刷ビジネスにおいては、顧客の多様なニーズに応えるとともに、新たな収益を確保するためにも新商品・新サービスの開発が求められている。去る7月4~5日の2日間、(株)日光プロセスが錆猫ギャラリー(吉祥寺)において「製版屋さんのまかない雑貨」展示・即売会を開催し、製版屋ならではの紙を使った商品を中心に展示・販売をした。
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印刷営業のDXを実現しよう
ある印刷会社の営業担当者によると、6月に入ってから、少しずつ顧客への訪問も可能になったが、主たるコミュニケーション手段はウェブツールを活用したテレワークスタイルだという。
新型コロナウイルス感染による緊急事態宣言下では、通常の経済活動ができなくなり印刷需要が減少した上に、印刷営業はお客様への訪問ができなくなって、受注活動が苦境に陥った。緊急事態宣言が解除された以降も、これまでのような訪問営業は難しくなっているようだ。
既存顧客からのリピート受注なら、電話等の打ち合わせで仕事を進めることができるだろうが、新規案件の受注や新規開拓となると顧客訪問ができなくなることは大きなダメージだ。
となると、否応なくafterコロナ/withコロナ時代をにらんだ新たな営業戦略、営業スタイルが必要になる。コロナ禍でテレワークやリモートでの作業スタイルが進み、働き方が変わりつつあるなかで、印刷営業のあり方も従来とは違ったやり方が求められるだろう。
このような状況で、もうすでに、新たな取り組みを始めている印刷会社がある。例えば営業ツールとしてのウェビナーの活用である。7月下旬に発行する『(仮)JAGAT テレワークガイドブック』では、実際にウェビナーを開催している印刷会社の経営者、担当者にZoom等を使って取材した。
目的や想定ゴールはそれぞれだが、概ね見込み顧客の開拓、既存顧客とのエンゲージメント強化、ケースによっては受注案件の創出などである。取材したいずれの会社も、まだ手探り状態の部分もあるようだが、ウェビナー活用を積極的に評価しており、恒常的な営業ツールとして強化していくとのことである。
この数年はデジタルトランスフォーメーション(DX)が言われるが、印刷業界ではほとんど注目されてこなかった。印刷業界のデジタル化はどうしても製造・生産面に注目されるため、DXはあまりピンこないというのが現実だったと思う。
しかし、コロナ禍で仕事の入り口である案件創出から受注への流れで、訪問営業を主とした旧来の印刷営業が困難になり、またコロナ禍で社会と市場環境が変わるなかで印刷営業の存在とあり方そのものが問われている。今こそ、営業戦略そのものを再構築する印刷営業のDXの実現が迫れられているといえよう。
まさに「デジタル×紙×マーケティングfor Business」が重要であり、マーケティングオートメーション、ウェビナー、Zoom等のデジタルツールを駆使して印刷営業のDXを実現していくことが、印刷ビジネスの未来を拓くのではないだろうか。
【JAGAT info編集部】
7月30日開催の『JAGAT テレワークガイドブック(仮)』発刊記念セミナー
コロナとテレワークは社会と印刷をどう変える【オンライン開催】
ビジネス×マンガ 活用が進む広告マンガ、採用マンガの可能性
マンガと言えば単なる娯楽。
そんな考えはもう古くなってしまった。 続きを読む
2020年8月30日開催エキスパート認証試験受験申請受付開始
試験当日は、コロナウイルス感染防止に配慮し、座席間の距離を取るため教室あたりの収容人数を通常より少なく設定して実施いたします。
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【マスター郡司のキーワード解説2020】レンダリングインテント
今回は「レンダリングインテント」について考える。 続きを読む
オンラインでのコミュニケーションと課題
新型コロナウイルス感染拡大防止の影響でオンラインによるコミュニケーション活動への対応が加速している。例えば、Web会議システムを利用すれば、遠隔での会議や打合せは簡単にできるし、他にも、顧客との面談やプレゼンテーション、講習会などへの対応も可能だ。しかし、コミュニケーションの質となるとツールやシステムを使うだけの話ではない。コンテンツが大切だ。受け手側の欲求は、文字や言葉によるものだけではない。音の響き、声のトーンや映像、顔の表情などの感性に響くところが大きい。
視聴者の関心度合いとメラビアンの法則
1971年にアメリカの心理学者アルバート・メラビアンが提唱したメラビアンの法則では、話し手が聞き手に与える影響は「言語情報」「聴覚情報」「視覚情報」の3つから構成され、それぞれの情報の影響力は下記の割合になっている。「3Vの法則」や「7・38・55ルール」と呼ばれる事もある。
【言語情報】
言葉そのものの意味や、言葉で構成される話の内容
【聴覚情報】
話し手が発する声のトーンや大きさ、また、話し方(口調)や話すテンポなど
【視覚情報】
話し手の表情や目線、そして態度や仕草、また見た目など。
※身体言語(ボディーランゲージ)
•言語情報(Verbal)…7%
•聴覚情報(Vocal)…38%
•視覚情報(Visual)…55%
つまり、言語以外の行動である「非言語的コミュニケーション」による影響が大きいとされる。例えば、面談においては、身振りや手振り、表情、声の出し方や間の取り方などの言語情報以外の対応がより重要だということだ。これは、オンラインでも同様だ。新型コロナウイルス感染拡大防止の中、オフラインでの面談が難しくなり、電話やメールだけでは事足らずで、急速にWeb(動画)会議システムの利用が広がった。聴覚情報に加え視覚情報へのニーズが高いことが伺える。システムやツールを効果的に使うには、非言語的コミュニケーションを意識することが肝心だ。単にツールの機能を覚えるのではなく、感性に訴えるためにどう使いこなすかがポイントになる。
ただし、メラビアンの法則に触れると「話す内容より演出が大事」と誤った解釈をする場合がある。そもそも元となる言語情報がおろそかであれば信頼性が失われ、コンテンツが成り立たない。誤解のないように注意したい。
CS部 古谷芸文
JAGATのセミナー<オンライン化推進中>https://www.jagat.or.jp/cat3
印刷業定点調査 各地の声(2020年3月度)
3月の売上高は△7.2%の大幅減。12月以降は増税の影響が薄れて3カ月連続±0近傍で推移していたが、コロナショックの影響で大きく落ち込んだ。 続きを読む