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未来志向で考えるデジタルワークフロー

スマートファクトリーが話題となっている。製造機器がネットワークにつながり、ERPなど基幹系のシステムと双方向でデータ交換することで高度な自動化や「見える化」による全体最適を目指すものだ。しかし、現状をベースとした効率化の視点だけでは方向性を見誤る恐れがある。

スマートファクトリーの実現を考えたときに一番のボトルネックとなるのは、じつは製造工程ではなく顧客接点のところではないだろうか。受注に至るまでの工程もさることながら、受注してからも入稿からDTP制作、校正、校了までのプロセスがアナログ中心であり、さらに下版の予定が日常的にずれるなどスケジュールのコントロールが難しいからだ。このため工程管理に大きな負担がかかり、日々臨機応変な対応に迫われている。

自動化とは、裏返せばルールが標準化され、融通が利かないということでもある。これらを解決するのがAIだという議論もあるかもしれないが、例外処理や突発的な変更対応はシステムの開発コストを上げるとともに生産性や稼働率などパフォーマンスを下げる要因となる。最大限の効果を得るためには未来のあるべき姿から逆算して考えるというアプローチが必要であろう。

まず考えるべきは、お客さまのICT活用、情報資産のデジタル化の進展度である。顧客情報を管理するCRM(Customer Relationship Management)、商品情報など資産管理をするDAM(Digital AssetManagement)、顧客とのコミュニケーション(営業・商談、販促)を管理するSFA(Sales ForceAutomation)やMA(Marketing Automation)など着実に情報資産のデジタル化やICT活用の高度は進んでいくであろう。これらにより、誰に(顧客)、何を(商品情報)、どのタイミングでどう伝えるか(営業・販促)、といった情報がすべてデジタルデータで管理されることになる。

このときに印刷業界に求められるのが、デジタルマーケティングに負けない紙、あるいはデジタルマーケティングと紙との相乗効果である。そこでは、お客さまに届けたい情報を適切なタイミングで届けるために圧倒的なスピード感が求められるであろう。いままでのように紙の校正紙を営業担当が運んで色の確認をするようなやり取りはあり得ない。アナログの色校正をせずとも品質保証ができるようなワークフローをどのように構築するかというのが未来志向型のアプローチといえる。

そして、お客さまのシステムと人手を介すことなくダイレクトに自社の印刷工場がつながることが究極の理想像といえるだろう。

3月22日の印刷総合研究会では、「顧客とつながる」をテーマに、APIやプラットフォームをキーワードとして、今後求められるデジタルワークフローを考える。

(JAGAT 研究調査部 花房 賢)

関連セミナー

顧客とつながるワークフロー
2018年3月22日(木) 14:00-16:15

今後求められるであろう顧客とダイレクトにつながるデジタルワークフローを考える。

スマートスピーカーがもたらす新たな可能性

2017年10月にgoogle home、11月にはAmazon Echoが日本でも発売されて、スマートスピーカーが注目を集めた。Amazon Echoの購入はまだ招待制のようだが、スマートスピーカーを手に入れて利用している人も多いことだろう。実際、使用してみた感想はいかがだろうか? ネット検索すると、たくさんのスマートスピーカーの比較記事や使ってみた感想を読むことができる。

JAGATでは2017年12月に開催したトピック技術セミナー2017の特別講演でパソコン、デジタルAV、ネット―ワーク関連を得意とするフリージャーナリストの西田宗千佳氏に「スマートスピーカー」について解説していただいた。

講演ではスマートスピーカーを実際に使用して、どういったものかも分かりすく解説いただいた。ちなみにAIスピーカーと呼ばれることもあるが、そのように呼ぶのはほぼ日本だけだそうである。

現在のスマートスピーカーの機能やできることについては、人それぞれに期待することや使用目的が違うので使い方だけではなく、そのビジネスの背景とスマートスピーカーが普及し、浸透することによって家庭やビジネスがどのように変わるについてお話いただいた。

スマートスピーカーの本質は音声アシスタント技術によるクラウドサービスといえる。それゆえ、このビジネスでは日々膨大なデータを取り扱うクラウドジャイアントと呼ばれるアマゾンやグーグルが圧倒するということになるようだ。

声を出して機械にしゃべりかけるという音声アシスタントを使うのは、日本人のなかには気恥ずかしく感じる人は少なくないだろうが、実はそれなりに使われ始めているようだ。例えば検索ではキー入力が苦手な高齢者層は、意外にも活用しているようだ。

スマートスピーカーが普及していくと、音声アシスタントを利用するのは当たり前になり、音声アシスタント技術がビジネス活用される分野はどんどん広がっていくと思われる。その際に、現在のようなスマートスピーカーという形である必要はなくて、あらゆる家電などに組み込まれる可能性もある。また、注目される自動運転技術でも、ユーザーインターフェイスはおそらく音声アシスタントが活用されるだろう。

さらに音声によるコミュニケーションが活発になれば、そこに活用、提供されるコンテンツも必要になる。音声応答を使う分野が広がることによって、新しい市場や、思いもよらない生活に密着した新しいコンピューターの利用方法が生まれるかもしれない。

※西田氏に講演内容については、JAGATinfo2018年2月号で紹介しております。

page2018御礼 及び 次回のpage2019について

皆様

皆様のおかげをもちまして、本日、page2018が終了いたしました。

本当にありがとうございました。

page2018の来場者数です。

2/7(水)19,250名(前年21,160名、前年比90.9%)

2/8(木)21,700名(前年22,820名、前年比95.1%)

2/9(金)25,260名(前年27,930名、前年比90.4%)

合計 66,210名(前年71,910名、前年比92.1%)

尚、次回page2019は、

2019年2月6日(水)~8日(金)の3日間、サンシャインシティで行います。

何卒よろしくお願いいたします。

page事務局

JAGAT info1月号はpage2018の見どころをたっぷり紹介

この数年のビジネストレンドをかたちづくっているものの一つにIoTや人工知能(AI)がある。AIといえば将棋や囲碁のAI、車の自動運転や、大手金融グループのAIによる融資審査、スマートスピーカーなど頭に浮かんだり、話題になったりしている。

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トピック技術セミナー2017の講演資料【参加者限定】

■JAGAT トピック技術セミナー2017の講演資料は、参加者限定でダウンロード配布しています。
 (特別講演資料は紙で配布いたします。ダウンロード版はございません。)

>>トピック技術セミナー講演資料(一括・25MB)

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■スピーカーの許可のない転載・再掲は固く禁じます。
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【お問合せ】
JAGAT印刷総合研究会事務局
TEL:03-3384-3113