新事業開発に必要な人材をどう育てるか

掲載日:2017年10月6日

印刷ビジネスの新規開を成功させるカギは、専門知識とノウハウを備えた人材の育成にある。

印刷業界では受注型の印刷需要の減少が続いており、これからは印刷を軸としながらも、顧客視点にたった新商品・新サービスの提供が求められている。
しかし、多様化する顧客のニーズを捉え、新事業の開発に着手しようとしても、具体的な開発手法を身につけなければ、一朝一夕で実現できるものではない。

思うように進まない要因として、「ノウハウを熟知した人材の不足」を課題としてあげている企業も多い。マーケティング知識や手法を備え、事業を推進できる人材の確保が課題になっており、外部から専門性の高い人材の採用や、社内人材の育成などが求められている。

プロジェクト成功のカギを握るのは、計画の策定やシナリオ設計、実践までを担える人材だ。社内における人材育成の仕組みづくりとして以下の2点が重要である。

●教育機会の提供
 開発手法やマーケティング等の知識やスキルを一定のレベルまで引き上げる。新事業開発に関わる社員すべてに、同質の教育機会を提供することで、共通言語や共通認識が生まれるため、社内プロジェクトが円滑に進む。

●実践機会の提供
知識やスキルを学んでも、実践で活用する場が無ければ身につかない。組織や上長としては、ある程度失敗することも許容した上で、挑戦するステージを与えるべきである。 たとえば、社内提案制度の導入が考えられる。

人材育成の仕組みを整えることで、新事業のタネが生まれるだけではなく、新しいことへ挑戦する社内風土も醸成できる。新しいビジネスを創造するためには、ノウハウを蓄えつつ、一方でそれを実践で活かしながら経験を積むことが大事だ。

JAGATでは、10月13日から全7回の予定で、「印刷ビジネス開発実践講座」を開催する。
豊富な事例をもとに、コンセプト設計、ターゲティング、収益計画の策定、テストマーケティング、立ち上げ後のプロモーションまでを再現性の高い実践手順で解説。理論だけでなく、実際の案件に基づいて講義を進める実践型の少人数制体験型グループコンサルティングとして、人材育成にぜひご活用いただきたい。

「印刷ビジネス開発実践講座」の特徴

論×践×3つ研修スタイル
印刷ビジネスの開発をサポート

 

カリキュラム

  日程 テーマ 目的 ポイント
1 10/13 (金) 自社の「今」を把握する

現在のビジネスの「方向性」の確認
既存商品・サービスの再定義
顧客視点アプローチの導入

①発注する側から見た 自社が選ばれる理由
②価格勝負からコンセプト提案へ
③違いを生むための5つの編集フレーム
④印刷ビジネスの3C分析フレーム

2 10/27 (金) 自社の商品・サービスの「再定義」 宿題の発表とフィードバック
隠された強みの発見
新商品・サービスのコンセプト

①ライバルと何が違うのか
② ITツールを使って「ターゲットニーズ」を探す ③ 5つのサービスモデル
④価値を高めるための視点

3 11/10 (金) マーケティングシナリオの設計① 宿題の発表とフィードバック
発見から仮説を構築する方法
収益シナリオの設計
①組織の提案力をアップする考え方と実践法
②事例に見るシナリオ設計のポイント
③事業開発における3つの“基軸”の理解
④課金モデルの基本的考え方 ⑤課金モデルを構築するための5つの視点
4 11/22 (水) マーケティングシナリオの設計② 宿題の発表とフィードバック
新商品・サービスを評価する数値管理方法
テスト・マーケティング実施に向けて
①顧客単価を上げるアイデア
②獲得コストを下げるアイデア
③テストマーケの方法と実践手順
5 12/8 (金) テストマーケティングの実践・導入 宿題の発表とフィードバック
磨きをかけるための直前チェック
実践ツールの作成
①実践のための25のチェックポイント
②実践事例に見るコンテンツ制作のポイント
③水面下で差別化する方法
6 1/18 (木) シナリオの検証・再設計 プレゼンとフィードバック
顧客にアプローチする際のポイント プロセスの検証と再設計
①「価値」を伝える7つの設計ポイント
②プロセス別の分析ーどこで反応を落としたか ③成果を上げるための3つの「軸」
7 2/16 (金) 本格導入に向けて 最終発表とフィードバック
導入前のチェックポイント
将来に向けた仮説を構築
①社内協力体制の構築とルール化
②導入によってもたらされる副次効果
③総括

「印刷ビジネス開発実践講座」のご案内

、「印刷ビジネス開発実践講座」

2017年10月13日(金)~2018年2月16日(金)  全7回
各回13:00~18:00