研究調査」カテゴリーアーカイブ

ティンパン上への,インキ固着防止方法(075-3)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:機械調整

 

ティンパン上への,インキ固着防止方法(075-3)

【概要】
ティンパン上にインキが固着するのを防止には?

 【解決方法】
 毎日,業務終了時に,揮発性の高い溶剤等できれいに掃除するのがベストです。しかし,インキが固着してしまった時には,コバン等でそれらを削り取り,溶剤で清掃する事をお勧めします。極端な汚れ,及び,修復不可能な場合は,張替えなければなりません。どちらにせよ,毎日の手入れが大事です。

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

ティンパンペーパーとはどういうものですか(075-5)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:機械調整

 

ティンパンペーパーとはどういうものですか(075-5)

【概要】
ティンパンペーパーとはどういうものか教えて下さい。また,I.C.P,スフェアコート,ネル布についても教えてください。

 【解決方法】
ティンパンペーパーとは送り胴の汚れを防止するもので,印刷面の接触面積を少なくするため,ペーパーの表面に細かい粒子を敷き詰めたサンドペーパーのようなものです。これを送り胴に貼り付けて使用します。

・I.C.P:篠田商事の製品名で,ティンパンペーパーと同様に細かいガラス球をペーパーまたはフィルムに敷き詰めたものです。
・スフェアコート:3M社の製品名です。片面印刷後の上り面印刷時に先刷面が触れる圧胴に使用し圧胴へのインキ,裏移りを防止します。ゴムの表面に細かいガラスビーズを敷き詰めたもので圧胴に巻いて使用するブランケットです。活版印刷で主に使用されます。
・ネル布:ネル布の表面の起毛により接触面積を少なくし,インキの付着を防止するものです。

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

スプレーパウダーで印刷表面がざらざらに(077)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:機械調整

 

スプレーパウダーで印刷表面がざらざらに(077)

【概要】
 包装紙の印刷物で,ベタ柄+ニスの仕様の場合,スプレーパウダーで表面がざらざらの印刷物になってしまいクレームになる事があります。ニスがパウダーをブツブツ状の紙の上に固着させているように観察されます。粒子の小さなものを使用した方が良いといと思われますが,パウダーの材質やシリコン加工の有無でどんな違いがでるのでしょうか。

 【解決方法】
ベタ柄+ニス仕様の場合どうしてもパウダーを多くかけてしまいます。その要因としては,
1.パウダーが印刷物上に均一に散布していない
2.パウダー粒子が大きい。
3.パウダー量が多すぎる。
 対策として
1.パウダーノズルの散布状況を確認する。
 黒紙などの上に,散布し,数秒後,紙の上をこすり,指に白く粉がつけばOKです。そして,徐々に,目盛を絞り,適正量を調べます。
2.スプレーの粒子サイズにより印刷物に変化があるか調べる。
15μ,30μ,50μなどの種類があるので試してみます。
3.スプレー用ポンプのメンテナンスを行う
場合によっては,新規取替も行います(1ランクアップのポンプを使ってみる…菊半サイズなら四/六半~菊全クラスのポンプを取り付けてみます。)
 噴霧パワーが大きくなれば,当然,パウダ量を減じる事が可能となり,質問の内容等に対し,何らかの良い結果をもたらすでしょう。
4.出荷前に印刷物の余分なパウダーを取り去る。
 風入れを行うとか,ブロアー付の紙揃え機などを使い,パウダーを取り去ります。

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

胴中と版胴というのは同じ意味ですか(079)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:機械調整

 

胴中と版胴というのは同じ意味ですか(079)

【概要】
 胴中と版胴というのは同じ意味ですか?

 【解決方法】
 胴中とはシリンダードラム(版胴・ブランケット胴・圧胴)に版やブランケットを張り上げた所です。即ち,版とブランケット・ブランケットと圧胴が接触している部分を言います。

 
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裏移りの防止対策(079-2)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:機械調整

 

裏移りの防止対策(079-2)

【概要】
 裏移りの防止対策はどのようにすればよいですか?

 【解決方法】
デリバリー部の紙の不揃いは裏移りの原因になります。また,紙揃えが良くても,静電気が起きた印刷物同士が互いにくっつき合うと裏移りが発生するので,静電気の除去も必要です。

 

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遠距離操作での見当調整幅(079-4)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:機械調整

 

遠距離操作での見当調整幅(079-4)

【概要】
 「遠距離操作で前当などを動かして、見当を調整をすることができるのはどの程度が普通ですか。 【解決方法】
 菊半切多色機で+-各1mm以内は可能です。

 
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針引量の適直範囲(079-5)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:機械調整

 

針引量の適直範囲(079-5)

【概要】
 用紙を引く量は3mm~6mmの範囲でといわれますが,ひどい場合は大きくズレていなくても用紙を動かす必要があることもあると思うのですが?

 【解決方法】
 針引量は通常3~6mmとありますが,用紙の厚さによって引き量を変える必要が生じます。例えば0.04mm厚さの紙の場合引き量は3mmにします。やや厚い用紙(0.10mmk以上)は5mmになっても問題は起きないでしょう。どのような用紙でも6mm以上の引き量になると針見当に問題を起こすでしょう。

 

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「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

バックラッシュはどの位のものなのか(080)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:機械調整

 

バックラッシュはどの位のものなのか(080)

【概要】
 単色ダブリが発生し,駆動部の点検を行ったところ金属の粉が下にたまっていました。ギアのバックラッシュというのは径によっても差違があると思われますが,どれ位のものなのでしょうか?

 【解決方法】
メインギヤのバックラッシュは,3~5μmで3/1000~5/1000mmの隙間で調整されていることもあります。
 軽印刷機の場合は30~50mmの隙間で調整されていることもあります。このような場合は,ギヤの面当たりがスムーズではなく,互いの歯を削る事もあります。
 大型機ではオイルシャワーの油が途切れない限り,ギヤに問題は発生しないでしょう。

 

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ショック目が治らない時は業者に依頼すべきですか(081)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:機械調整

 

ショック目が治らない時は業者に依頼すべきですか(081)

【概要】
どんな事をしても,ショック目が治らないときは業者に頼むしかないものでしょうか?

 【解決方法】
 業者に依頼するしかありません。
ショック目にも色々な種類があります。種別が判らないと調査の方法がありません。

 

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「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)

高速回転で調子が薄くなる(084)

※本記事の内容は掲載当時のものです。

印刷技術情報:機械調整

 

高速回転で調子が薄くなる(084)

【概要】
オフ輪で高速回転になるにつれ,調子が薄くなります。また,停止した後,インキセットレシオを調整しないでスタートすると,調子は濃くなります。特に絵柄の少ない仕事がひどい状態です。
 湿し水については(ノンアルコール),特に回転数に応じたインキローラーの冷却装置の管理などは行っていません。

 【解決方法】
 高速回転にインキの供給が追いつかないのではないかと思います。原因として,第1に考えられるのは,ローラニップ幅設定の不良です。ローラ圧が強過ると,インキの転移が悪くなる傾向があるのでローラニップ幅が機械の標準設定通りになっているかチェックし調整して下さい。
 第2に考えられるのは,インキの不適性です。インキの流動性が悪いため,スムーズに転移していかない場合がありますので,現状のインキよりも流動性の良いインキを使用しテストしてみて下さい。

 

「本記事の内容は、JAGATが印刷の技術者を対象として行なっている通信教育講座「印刷技術者トラブル対策コース」
「オフセット印刷技術者コース」の受講生から1993年から2000年までの8年間に寄せられた質問とその回答の中から編集しました。

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)