JAGAT info」カテゴリーアーカイブ

『JAGAT info』2020年4月号

JAGAT info 2020年4月号表紙

■特集
印刷ビジネスの動向と展望
2019-2020を取り巻く状況

■特別企画|page2020セミナー報告
日本印刷学会共催「色評価用LEDガイドライン」とカラマネ・照明の基本

カラーマネジメント概論
日本印刷学会 標準化委員会 笹沼 信篤

色評価用LEDの現状とガイドライン作成の進捗
大日本印刷株式会社主任研究員/工学博士 杉山 徹氏

■私の若手社員時代
29歳で社長を引き継ぎ、第2創業で本業と社会貢献を両立する会社へ
猛烈に働いた20代、30代の働き方を支えた弘久社のDNA
株式会社弘久社 代表取締役社長 平野 芳久氏

■デジ印奏論
<embrace the future>

■マーケティング情報
コロナショックが印刷経営に与える影響と対応の考察
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が招いた不況について

■技術トレンド/クロスメディア
規制の動きが強まるクッキー活用

■技術トレンド/グラフィックス
小ロット出版を実現するデジタル印刷

■Education
印刷工場の働き方改革と多能工化
page2020セミナー「印刷工場の生産性向上実践① 〜多能工化編〜」より

■エキスパート資格
ビジネスゴールに向かうための制作人材

■森裕司のデジタル未来塾
CCデスクトップアプリを使いこなす

■デジタル印刷最前線
印刷工程を内製化。
「デジタル印刷愛」でブックオブワンを実現したブランドオーナー
キヤノンメディカルシステムズ株式会社

■特別レポート
業務改革への足掛かりに用紙EDIに取り組む
大光印刷株式会社

■DTPエキスパートのための注目キーワード
3Dプリンターとモデリング

■クロスメディアエキスパート試験でも役立つ課題解決入門
音声で操作する時代 <AIアシスタントの市場動向>
影山 史枝

第6期 工場マネージャー養成講座のご案内/『みんなの印刷入門』のご案内/『印刷白書2019』のご案内/巻頭言/印刷界OUTLOOK/図書のご案内/Keyword2020/西部支社便り/JAGAT印刷総合研究会のご案内/『印刷産業経営動向調査2019』のご案内/ニュースラウンジ/JAGAT通信教育のご案内/印刷営業20日間集中ゼミのご案内/『DTPエキスパート受験サポートガイド』のご案内/印刷経営ウォッチング/消息

2020年4月15日発行 A4判

JAGAT info 最新号
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印刷工程を内製化。「デジタル印刷愛」でブックオブワンを実現したブランドオーナー

JAGAT info 4月号ではキヤノンメディカルシステムズ株式会社(以降、キヤノンメディカル)が取り組む、ブランドオーナーによる印刷・製本工程内製化の現状について報告した。
今回はその一部を抜粋して紹介する。

自社製品マニュアル内製化プロジェクトが始動
 キヤノンメディカルは、東芝グループに属していた東芝メディカルシステムズが2016年にキヤノンの子会社になった企業である。医療機器事業としては100年以上の歴史を持ち、世界の医療機器をリードしている企業である。
 各装置には一つの製品につき10〜15種類ほどの冊子が必要になることもある。印刷物は量、種類ともに膨大な数に上っていた。そんな中、印刷物の大部分を内製化するプロジェクトが立ち上がる。ブランドオーナー自らが印刷を内製化した場合のメリットや課題、そして今後の印刷会社の役割について、ドキュメンテーション部 印刷・製本センター主任の兵藤伊織氏にお話を伺った。

 

省人化された設備でコンパクトに運用
 印刷・製本センターでは、本文印刷用にはインクジェットロールプリンターでCanon Production Printing(旧Océ。以降、CPP)のColorStream 6700 Chroma、表紙用には電子写真カットシートタイプのimagePRESS C10000VPを使用している。製本ラインでは、ホリゾンとフンケラーの製本機がSmart Binding Systemでつながっている。
 マニュアルはブックオブワンになっており、厚さの違う印刷物が次々に吐き出されていた。トラブルさえなければ最小2名で運用可能である。必要なものを適時に印刷し、各部署に配送。印刷機の稼働時間は一日平均4時間ほどで、毎日20万ページ、多いときには50万ページ以上を印刷している。

 

徹底した標準化でトラブル回避
 では、このセンターはどのように運営されているのだろうか。印刷が分かっている人は兵藤氏だけだった。印刷業務をこなしていくために、トラブルが起きにくい環境を整備している。
 例えば使用している紙は三菱製紙のインクジェット専用紙一種類だけである。サイズはA4とA5に絞っている。徹底的に標準化して同じ仕事が続くようにデザインされている。
 合理化はプリプレスの領域でも行われている。現在は作成されたマスターデータをWorkspace ProというソフトのAsuraという機能に投げ込むと、閲覧用PDFと印刷用PDFが吐き出される仕組みになっている。Asuraで19時から翌日の3時までの間に2000以上のデータを作成し、朝から印刷ができる準備をしておくという流れになっている。
 ポストプレスではジクス社の自動検査装置が完備されている。不良品はリジェクトされ、再印刷の指示が出される。再印刷や、至急の印刷物に関してはキヤノンのimagePRESS C850、C800といった機種で対応している。この部分は近日中にCPPのVarioPrint i300を増設し、より生産性を高めていく。
 一連のシステムによって、リードタイムは 2日短縮、生産コストは従来比約30%削減。生産工数は従来の半分になった。印刷内製化のプロジェクトは無事成功を収めたのである。

 

デジタル印刷でビジネスモデルを構築する
 兵藤氏は東芝時代から印刷と関わる部門で働いており、デジタル印刷の仕事を始めてから16年目のベテランである。JAGATのDTPエキスパートも10年ほど前に取得しており、理解できない設問があれば、JAGATの講師に問い合わせをして一つ一つ学んでいった。 デジタル印刷機は動かすだけならスキルレスで稼働できるが、何かあったときには知識の土台が必要である。今後は職場全体でレベルアップし、日本のデジタル印刷といえばここ、という場所に育てていきたいとのだと兵藤氏は語った。
 デジタル印刷の場合、上流でデータを奇麗にまとめることが重要である。この点ではブランド自身が内製化する方がやりやすいのは事実である。しかし、Asuraのような入稿データを自動で整形するシステムを使えば、ある程度はカバーできる。
 紙やサイズを統一することは、印刷会社の側から提案するのは難しい。しかし、コストダウンや納期短縮と合わせて提案すれば、ブランド側にとってもメリットのある話である。
 デジタル印刷の大きな魅力はビジネスモデルをつくれる点にある。小ロット化やブックオブワンで部数自体は減少し、売上高は減るかもしれない。しかし、人件費の削減などで結果的に利益が増えるような形に変えていくことができる。ビジネスモデルを組み替えて、売り上げが減っても利益が出るような構造に変えていくことは、印刷会社が成長性を担保していく上で有効な方法ではないだろうか。その具体的な方法として、キヤノンメディカルの取組は注目すべき事例であると言えるだろう。

(「JAGAT info」2020年4月号より抜粋)

(研究調査部 松永 寛和)

『JAGAT info』2020年3月号

JAGAT info 2020年3月号 表紙

■特集 page2020基調講演報告
「デジタル×紙×マーケティング」決定版

■DTPエキスパート認証試験制度改定のお知らせ
DTPエキスパート認証試験、2020年3月より2段階制に改定

■特別企画 page2020展示会レポート
「デジタル×紙×マーケティング for Business」で
印刷ビジネスの具体的指針を提案
〜展示会場ではシステム提案からビジネス提案へのシフトが鮮明に
株式会社バリューマシーンインターナショナル 取締役副社長 宮本 泰夫

■私の若手社員時代
独自ノウハウを見生み出し、高品質組版を実現するために
奮闘した若手時代
―自分の得意分野を持つことが自信につながる―
寿印刷株式会社 代表取締役社長 井下 精二氏

■デジ印奏論
page2020のニューカマー

■マーケティング情報
持続的に収益性の高い印刷会社の戦略と思考を知る
第41回「JAGAT印刷産業経営力調査」が始まる

■技術トレンド/クロスメディア
なぜウェブサイトからの自動返信がエラーになって届かないのか?

■技術トレンド/グラフィックス
デジタルワークフローの生み出す価値

■Education
社員の能力を発揮させるための人材育成方法
〜社内勉強会を習慣化できる社員の気質〜

■エキスパート資格
「デジタル×紙×マーケティング」の実践力を磨く

■経営情報
印刷会社の「外国人雇用」を考える-II
株式会社GIMS 阿部 隆

■デザイントレンド
中小企業の将来を見据えた事業デザイン
2019年度 東京ビジネスデザインアワード

■デジタル印刷最前線
page2020基調講演
「デジタル×紙×マーケティング」決定版 ディスカッション報告

■森裕司のデジタル未来塾
page2020のセミナーを終えて

■DTPエキスパートのための注目キーワード
和欧混植の組み方

■クロスメディアエキスパート試験でも役立つ課題解決入門
顧客体験の未来 〜アバターロボット 影山 史枝

2020年度 新入社員研修のご案内/JAGAT通信教育のご案内/第6期 工場マネージャー養成講座のご案内/『印刷白書2019』のご案内/印刷界OUTLOOK/図書のご案内/Keyword2020/西部支社便り/印刷営業20日間集中ゼミのご案内/『DTPエキスパート受験サポートガイド』のご案内/JAGAT中部大会2020開催報告/ニュースラウンジ/JAGAT印刷総合研究会のご案内/印刷経営ウォッチング/ニューメンバー

2020年3月15日発行 A4判

JAGAT info 最新号
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『JAGAT info』2020年2月号

JAGAT info 2020年2月号表紙

■特別インタビュー
マンガの力で印刷ブームを起こしたい
ウェブ連載中の『今日も下版はできません!』作者 奈良 裕己氏

■DTPエキスパート認証試験制度改定のお知らせ
DTPエキスパート認証試験 2段階制に改定 2020年3月より実施

■特別企画
JAGAT大会2019特別講演報告
「商売と経営〜売れて・喜ばれて・儲かる」
高倉町珈琲 代表取締役会長 横川 竟氏

■私の若手社員時代
独自ノウハウを見生み出し、高品質組版を実現するために奮闘した若手時代
―自分の得意分野を持つことが自信につながる―
寿印刷株式会社 代表取締役社長 井下 精二氏

■マーケティング情報
ライト出版の誕生と広がりに関する考察
商業出版と同人出版の間に生まれた新たな出版スタイル

■デジ印奏論
2020年に日本のデジタル印刷は花開くか?

■技術トレンド/クロスメディア
AIを組み合わせた「進化系AR」でコスメのオンライン販売が身近になる

■技術トレンド/グラフィックス
徹底した情報開示と教育が変革のエンジン
〜オープンブック・マネジメント

■Education
新入社員教育の重要性

■エキスパート資格
実技試験はどう変わる?

■デザイン・トレンド
印刷・加工技術を応用した新素材の提案
第10回 高機能素材Week/第29回 液晶・有機EL・センサ技術展

■森裕司のデジタル未来塾
2020のバージョンアップ

■デジタル印刷最前線
好調のハコプレビジネスを強化する新デジタル印刷機プライムファイア106を導入
共進ペイパー&パッケージのプライムファイア

■DTPエキスパートのための注目キーワード
ワークフローの情報交換

■クロスメディアエキスパート試験でも役立つ課題解決入門
小説投稿サイトの動向とデジタルファースト出版
影山 史枝

『みんなの印刷入門』のご案内/『印刷白書2019』のご案内/『印刷産業経営動向調査2019』のご案内/印刷界OUTLOOK/Keyword2020/西部支社便り/印刷業のための新入社員研修のご案内/『DTPエキスパート受験サポートガイド』のご案内/第6期工場マネージャー養成講座のご案内/印刷営業20日間集中ゼミのご案内/『クロスメディアエキスパート受験サポートガイド』のご案内/JAGAT印刷総合研究会のご案内/JAGAT通信教育のご案内/図書のご案内/印刷経営ウォッチング/ニューメンバー・消息

2020年2月15日発行 A4判

JAGAT info 最新号
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第42回「JAGAT印刷産業経営力調査」ご協力お願いします

本調査は、経営・戦略・設備という3つの視点から総合的に印刷会社経営を捉える唯一の調査です。回答社にはレポートを提供、JAGAT会員企業の特典として、この機会にぜひ本調査をご活用ください!

2020年4月現在実施の調査票はこちらからダウンロードいただけます 。

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「JAGAT印刷産業経営力調査」とは

本調査は、以下3点から総合的に印刷会社の状況を捉える唯一の調査です。

(1)経営面 (2)戦略面 (3)設備面

JAGATの調査は経営面だけでなく、戦略面や設備面も調べている点で他の調査と異なります。経営数字だけを見ても、なぜその経営成績が生まれたのか分析できません。経営成績と戦略や設備との相関が重要です。

特に戦略は、経営成績や設備投資を決めるキーファクターです。JAGATは本調査において、どのような戦略を選ぶと、どのような経営成績になるかの相関を明らかにしようと取り組んでいます。

回答社への特典

回答社には、自社の回答結果と詳細な調査結果レポートをすべて無料でフィードバックしています。

(1)レポート『JAGAT印刷産業経営動向調査』 印刷会社を経営面、戦略面、設備面から総合的に捉える業界唯一のレポートです。

(2)自社と業界の経営成績比較チャート 加工高や生産性など、自社の業績の優位点や課題をチャートでわかりやすく。

(3)自社の戦略と課題一覧表 自社の戦略と課題が、財務、顧客、生産・営業・マーケティング、人材と変革の視点からバランススコアカード形式の一覧表に。

JAGAT印刷産業経営動向調査を読むと、印刷会社の経営動向、戦略、設備の状況を把握できます。継続的な回答社も多く、各種レポートは印刷会社の経営計画策定に必須との声を多くいただいています。

戦略面の調査は、選択肢を選んで回答すると、自社の戦略や課題がバランススコアカード形式で一覧表になって返送されます。回答過程では自社の現状を振り返って将来に考えを巡らす好機になるでしょう。

業績向上や戦略策定に役立つ調査結果や解説をたくさんフィードバックします。本調査はJAGAT会員企業限定の特典でもありますので、ぜひご活用ください。

問い合わせ先: 研究調査部「印刷産業経営力調査」係 担当:松永・古田 電話(03)3384-3113