[コミュニケーションと印刷ビジネス]5-6-2 Web to Print

  • Web to Printとは、Webブラウザーからデータエントリーや印刷指示を行い、印刷物を制作・納入するシステムや仕組み、およびビジネスの総称である。Web to Printを活用したさまざまなビジネスは世界各国で定着しているほか、国内でも成長している。

B2CモデルのWeb to Print

  • 印刷通販(ネット印刷)は、不特定多数のエンドユーザーを対象としたB2CのWeb to Printである。例えば、パンフレットやカタログ、冊子類、ポスター、名刺やはがき、フォトアルバム、ブログ出版、同人誌などが製作されている。オフセット印刷やデジタル印刷などの印刷方式、用紙や製本、表面加工などを指定することも可能である。

特定企業間(B2B)のWeb to Print

  • Web to Printには、特定の企業間で構築するB2Bモデルもある。定期的、または繰り返し発注される印刷物の受発注、納品、経費管理などを一元管理し、業務を効率化することができる。例えば、大企業における名刺印刷、全国の店舗のキャンペーン用チラシやパンフレット、DMなどの製作において、Web to Printによるサプライチェーンが構築されている。

  • 発注企業にとっては、業務効率化に加えてコストダウンや納期短縮、秘密保持などのメリットがあり、印刷会社側にとっても繰り返し受注が見込まれる。

DTPエキスパートカリキュラム第15版Home