表組のケイ

掲載日:2015年6月1日

日本語組版とつきあう その43

小林 敏(こばやし とし)

表組のケイ

 

表組では、項目の区切りとしてケイをよく使用する。
主として表ケイが使用されているが、特別なケイは、種類を変えることもある。例えば、一番上のケイは裏ケイや中細ケイなどでアクセントをつけることも行われている。

表組はケイの使用をできるだけ少なく

普通の表組では、できるだけケイの使用を少なくした方が読みやすい表組になる。
一般に、横組の表組、特に数字を主にした表組では、横に読んでいくのではなく、縦に数字を見ていくことも多い。したがって、項目を区切る横ケイがあるとかえって煩わしいこともある。
最近のDTPでは、項目に色を付けたり、網伏せにすることが簡単にできる。そこで、横に項目を配置した行をはっきりさせるためか、1行おきに色を付けたり、網伏せにする表組を見かけることも多い。こうした表組を縦向きに読んでいく場合、こうした表組はあまり読みやすいものではない。

表組にケイを配置した例

図1にケイを使用した表組の例を示す。
(1)は、全てにケイを用いた例である。これは、ケイが多すぎるように感じる。
(2)は、(1)から、1行目の見出し項目を示すケイ以外の横ケイを削除したものである。このように横ケイを削除しても、表組として十分に読むことができる。
(2)から、最左端と最右端のケイを削除したものが(3)と(4)である。縦のケイは残すが、1行目以外の横ケイを削除してある。(3)と(4)の違いは、最下端のケイがあるか、ないかである。このように、最左端と最右端のケイも削除できそうである。
最下端のケイは、意見の分かれるところであろう。この表組では注が下端についている。このような場合は、区切りも必要で、最下端のケイは、あった方がよいかもしれない。
(5)と(6)は、縦ケイも削除した例で、(5)と(6)の違いは、最下端のケイがあるか、ないかである。
表組では、このように縦のケイも削除できる。英米の書籍の表組では、このような表をよく見かける。
日本では、(3)の形式のものをよく見かける。

zu43_1

(図1)

 

見開きの表組のケイ

表組が大きくて、見開きに配置する場合もある。この場合は、縦のケイが入った表組では、一般に縦のケイが入る箇所で区切る。この区切りの箇所では、どちらのページにケイを配置するのかが問題となる。
ここでは、横組の表組について考えてみよう。
横組の表組では、左側から右側に読んでいく。したがって、左側のページ(偶数ページ)に配置した表組が完結していないこと、つまり、右側のページ(奇数ページ)につながることを示す必要がある。
表組が完結していないで、次につながることを示す1つの方法としては、以下がある。
この方式では、(1)や(2)のような表組では、左側のページ(偶数ページ)に配置した表組の最右端には縦のケイを配置しないで、右側のページ(奇数ページ)に配置した表組の最左端に縦のケイを配置すればよい。完結した表組では左右の端にはケイがあるのに、見開きの左側のページ(偶数ページ)では、その完結するケイがないことにより、続きがあることを示すことができる。
(3)や(4)のような表組では、逆に左側のページ(偶数ページ)に配置した表組の最右端には縦のケイを配置し、右側のページ(奇数ページ)に配置した表組の最左端に縦のケイを配置しないようにすれば、続きがあることを示すことができる。

表組では、ケイの用い方によって読みやすさに差がでるので、表組がどのように読まれるのか、そのことを考慮して、ケイの使用を工夫していくとよい。 

日本語組版とつきあう (小林敏 特別連載)