新入社員の成長を促す「コミュニケーション力」

掲載日:2017年3月17日

新入社員がのびのびと力を発揮し、自信をもって仕事に取り組んでいくために、コミュニケーション力を伸ばすことが大事である。

間もなく新入社員を迎える時期である。企業の人手不足感が高まる中、中小企業においては新卒の人材確保が難しい状況が続いている。コストと時間をかけてようやく採用した人材であれば、企業側は1日も早く一人前になってほしい、長期にわたって貢献できる人材になってほしいと望んでいるはずである。

一方、入社して早々の新入社員は期待と同様に不安も抱えている。社会人としてどうふるまえばよいのか、教えられたことができるのか、戸惑うことも多いだろう。人間関係で悩んだり、組織のルールになじめないなど、さまざまな理由で自信をなくしてしまうことも少なくない。
仮に、判断に迷った時や自分一人では解決できないようなときに、上司や先輩とスムーズにコミュニケーションがとれ、相談できるような人間関係が構築できていれば、不安も解消され、成長も早まるにちがいない。

どんな仕事も一人ではできない。多くの人々に支えられて、達成することが可能になる。
社会人、組織人として、会社の先輩、上司、関係先、そしてお客様とうまく協調しながら仕事に取組み、成果を上げるには、良好な人間関係を築くための「コミュニケーション力」を身につける必要がある。

コミュニケーション力を高めるためには、新入社員の間は出来るだけ、「聞き上手」になることが早道でもある。上司から指示を受けた時、お客様からの電話を取り次ぐ時、メモをとる、あいづちをうつ、内容を復唱するなど簡単なことだが、「相手の話す内容をしっかり受けとめ、理解している」というサインを表現することは、信頼関係を深める第一歩になる。

また「聞き上手」は「相談上手」でもある。ビジネスマナーや仕事のルールを一通り習っただけでは、すぐには思うような行動がとれないことがままある。最初のうちは現場でのやり方がわからず、見よう見まねで実践を重ねていくことが多いのではないだろうか。そのような時期に、周囲から的確なアドバイスをもらえるような環境づくりにも、コミュニケーションは役立つ。

新入社員は会社の成長を支える財産である。これからの印刷ビジネスを広げてゆく人材として、「コミュニケーション力」を伸ばし、自信をもって仕事に取り組んでいってほしい。

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                                                CS部 原 淳子