折込チラシは日常生活の身近な媒体として役立っている

掲載日:2018年6月8日

折込チラシ全体の需要は年々減少傾向にあるが、スーパーマーケットや小売店など、地域住民の生活に密着した業種では依然として宣伝媒体としての役割が大きい。

●ターゲットを絞りサービス内容を明確に
電通の「2017年日本の広告費」によれば、日本の総広告費は6兆3,907億円、対前年比101.6%で6年連続プラス成長となった。その中で折込広告費は4,170億円で対前年比93.7%となっている。しかし、ドラッグストアや家電量販店、小型スーパーなどの業種では前年並みか前年を上回り、折込広告の5割を占める流通業種では生活者との接点が近い主要媒体としてのポジションを維持しているという。
折込チラシは地域住民の生活の便利に寄与している。折込チラシは商品などをPRすることが大きな目的であり、その対象・サービス内容等を明確にして訴えていかないといけない。重要なのは顧客がいかに興味をもってくれるかというキッカケをつくることで、そのためにはキャッチコピー・リードコピー・ボディーコピー・オファー・連絡先の5つの情報を有効に活用することが必要だ。

●人の五感に訴えるデザインを
最も伝えたい情報を簡潔な言葉で表示するのがキャッチコピーであり、さらに顧客の関心を高め、どれだけ役立つものなのかを訴えるのがリードコピーである。そしてボディコピーで商品の説明をして「使いたい」「食べたい」「行きたい」など顧客の関心を高める。
オファーは、プレゼント、割引、サポートなど顧客が注目するポイントなので、特典を付けることでどうやってお得感をもってもらい、購買動機につなげるかを考えないといけない。
これらの情報を整理し写真や図版を多く使って「正しく」、「わかりやすく」人の五感に訴えられるようにデザインする。内容を顧客に認識してもらい、「電話での問合せにつなげる」「ホームページを見てもらう」「お試ししてもらう」といった次の段階に進めれば販売促進につながる期待も大きくなる。
この他に折込チラシの効果を高めるためには目的に応じた用紙サイズや紙質の選択・配布時期を決める等、考慮することはたくさんある。いろいろなトライ&エラーを重ねながら効果測定していくことで、トータルとして折込チラシの宣伝効果を高めることにつなげなければならない。JAGATでは効果的なチラシを効率的に作成するためのノウハウを学ぶためのセミナーを実施しているので、興味のある方は是非参考にしていただきたい。                        
(CS部 伊藤禎昭)
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     2018年7月18日(水)13:00~18:00