「実践!デジタル×紙×マーケティング」~JUMP中国・四国2019、JUMP九州2019開催報告

掲載日:2019年11月15日

JUMP東北(9月6日)に続き、今年度JAGAT地域大会の第2弾JUMP中国・四国2019を9月27日(金)にアドバン@貸し会議室(広島市中区)において、第3弾のJUMP九州2019を10月19日(金)に福岡印刷会館(福岡市博多区)で開催した。

JUMP中国・四国は38人が参加、中国地区印刷協議会会長の中本俊之氏(中本本店)の開会の辞に続き、JAGAT副会長の網野勝彦(研文社)の挨拶で幕を開けた。同様にJUMP九州は21人が参加し、JUMP九州企画推進メンバー代表の大迫雅浩氏(宮崎南印刷)の開会の辞と、JAGAT会長塚田司郎(錦明印刷)の挨拶があった。

今年度、講演会の第1部は、JAGAT研究調査部部長の藤井建人による「印刷ビジネスの最新動向」で、JAGATの最新調査研究レポート「JAGAT印刷産業経営動向調査2019」や「印刷白書2019」を踏まえ、各種統計から読み解く業界動向や、アンケート等でわかる印刷の経営戦略、ビジネスの方向性についの解説を行った。

第2部特別講演では、アビームコンサルティング/アウトブレインジャパン顧問の本間充氏が「実践!デジタル×紙×マーケティング~今こそ印刷ビジネスの新たな利益の源泉を発掘しよう」と題し講演した。

長年の花王におけるデジタルマーケティングの経験から、生活者のデジタル化によりマーケティングの考え方そのもののが変化しているが、実はマーケターや広告主がそれを理解していないこと。一方で、印刷会社も紙メディアが進化して、もやはデジタルメディアになっていると言ってよいのに、自らはそう思っていないことの指摘から始まった。

そして豊富な「デジタル×紙×マーケティング」の実践例、成功事例を挙げて、これから向かうべき方向は“未知・未踏の世界”なのであり、われわれはマスマーケティングの崩壊=「大量印刷終了」と理解しなくてはならず、その象徴としてゴミ箱に行かないチラシを提案することを考える必要がある。すなわち“未知・未踏”を考え、実践してこそ新たな「発掘」につながると締めくくった。

第3部ではJAGAT専務理事の郡司秀明と本間氏が対談形式で、「デジタル×紙×マーケティング」のビジネスについて議論し、全体総括とした。

次回はJAGAT近畿大会を11月29日に太閤園において開催する。10月に開催したJAGAT大会(椿山荘)で、とても刺激を受けたと高い評価をいただいた本間氏と、AIソリューションを提供するSENSY(株)代表取締役CEOの渡辺祐樹氏によるディスカッションを、さらにバージョンアプさせて再現するのでご期待いただきたい。

(CS部 橋本 和弥)

【JAGAT近畿大会2019】
~「デジタル×紙×マーケティング for Business」で仕事づくりを追求!~

・開催日:2019年11月15日(金) 15:00~19:20
・会場:太閤園