光村グラフィック・ギャラリー企画展開催のご案内

掲載日:2022年9月2日

美術家、曽谷朝絵の絵画とインスタレーションによる展覧会

曽谷朝絵展 “Topia”
Asae Soya Exhibition “Topia”

美術家、曽谷朝絵の展覧会を2022年10月7日(金)~11月5日(土)の期間、
光村グラフィック・ギャラリー(以下、MGG)にて開催いたします。

Title:Spring Burst
Size:81×81cm
Material:パネルに紙、水彩/ Year:2021


千変万化の色と光の空間が、今秋MGGに出現

包み込まれるような光と色彩とダイナミックな造形感覚を併せ持つ美術家、曽谷朝絵。その活動は平面作品のみならず、色彩と空間が共鳴し合うインスタレーションや映像作品など幅広いジャンルに及んでいます。
会場では、日常の中に非日常を見出すような、洗面器や海などをモチーフとした長さ4mの大作を含む油彩画やパステル画、コロナ禍で都市に生い茂った雑草を描いた水彩画などの絵画群約30点に加え、曽谷のアイディアの源となっている色鉛筆によるドローイング約70点も展示します。
またギャラリーを取り囲む長さ約35mのガラス壁を使った、フィルムによるインスタレーションとその夜間ライトアップも行うなど、曽谷の多面的な作品世界を紹介します。
雑草の森や洗面器の中に見る海など、小さなものと大きなものをイマジネーションの力で繋ぐような作品群を通して、日常の輝きや人間の創造する力を感じ、光と色彩を浴びるような体験をしていただければと思います。

-曽谷朝絵展 “Topia”に寄せて-

ここ数年の災厄のなかで、あと少し、あと少しでこのトンネルを抜けると思いながら皆が過ごしてきたと思うけれど、8月になった今も世界のざわざわは鳴り止まず、むしろ巨大になってきている。

だけど、実はそこかしこで日常は光を放っている。例えばコロナ禍で開発が止まった空き地に出現した雑草の森。洗面器の窪みの中の光と影の劇場。それらは別に私達のためにあるのではなく、私達がいなくなっても(というより植物なんかはむしろ人間がいなくなったほうが)生き生きと、平然とそこにあり続けるだろう。

でも一方で、その輝きは私達の心が作り出したものでもあるし、表現されないと永遠に忘れ去られてしまうものでもある。辺りかまわず輝いている彼らは忘れられたって別に気にしないだろうけど、私は作品に捕えたいと思う。

ユートピアにもディストピアにもなり得るこの場所を、少しでも良い場所にするために。

—————————————— 曽谷 朝絵



本展の見どころ

 

〈絵画〉                                                                                                          

-日常の中に非日常を見出すような油彩やパステル画-

ギャラリーに入ると、まず2.4 x 4mの巨大な油彩作品《fuwari》が目に飛び込んできます。本作は曽谷のこれまで最大の作品で「コロナ禍での散歩中に出会った横浜の海」と「洗面器の中の水たまりの中に見出した海」が合わさって出来上がったものと言います。光のかたまりが波打ち、解体しながら浮かんでいるようなその作品は、最大のものを象徴する「海」と最小の日常を象徴する「洗面器」を繋ぐものとして、観るものを包み込むような光を放っています。その横には夜から朝までの様々な光の状態で描かれた洗面器をモチーフとしたパステル画《Washbowl》シリーズがまるで《fuwari》の衛星のように展示されます。他、窓から投影された光をモチーフとした油彩画なども展示され、宇宙や海という巨大なものと日常の物事が光と色彩でつながるような空間が出現します。

Title:Washbowl
Size:41×38cm
Material:紙にパステル
Year:2020
Title:fuwari
Size:240×400cm
Material:パネルに綿布、油彩
Year:2022



-コロナ禍で都市に生い茂るようになった雑草を描いたシリーズ

Title:Shower
Size:162×97cm
Material:パネルに紙、水彩
Year:2022


そこを抜けると、植物を色鮮やかな水彩で描いた作品群が展示されています。これらはすべて、コロナ禍で出現した都市の空き地に生い茂った雑草を描いたものです。
かねてより植物の構造や生命力の強さに「人間の創造力」との共通点を感じて描いてきた曽谷は、その雑草たちに「ひとたび人間の力が弱まれば、すぐにでも都市を征服してしまいそうな脅威的なパワー」を改めて感じたと言います。
つまりこれらの作品は、どんな状況でも消えない人間の創造力を、都市の伱を突いて生い茂る植物に準えて描いたものでもあります。
まるでスターの全身写真のように、人間の等身大ほどの画面に描かれた作品《Blow》《Shower》や、まるで宇宙を漂う色彩の森を覗き込んだような円形の作品《Spring Burst》、そして新たな展開である風が吹き抜ける森を描いた作品などが展示され、光と色彩に満ちた植物の楽園のような空間が出現します。



Title:Topia
Size:21×29.7cm / Material:紙に色鉛筆
Year:2021

-曽谷のアイディアの源となっている、
色鉛筆によるドローイング作品約70枚

今回、曽谷のアイディアの源となっている色鉛筆によるドローイング作品約70枚も展示し、その創作のプロセスを楽しんでいただけます。



〈インスタレーション〉                                                                                  

-ギャラリーの外壁を囲むガラスウィンドウにカッティングシート作品-

Title:鳴る色
Size:サイズ可変 / Material:ガラス壁にフィルム
Location:JR新山口駅 / Year:2021 / Photo:Satoru EMOTO,SARUTO Inc.

長さ約35メートルのガラスウィンドウを彩るのは、曽谷の持つ色と音の共感覚をモチーフにした作品です。光により色が変わる虹色のフィルムで作った水の波紋の形のオブジェクトを貼って、光と水の光景をつくり出します。昼は太陽光の変化で刻々と表情が変わり、夜は照明演出でギャラリーの外にまで光の形が溢れ出します。昼と夜とで表情が変わる、光の反射や透過が映し出す色彩豊かな波紋の中で遊ぶような体験をしていただけます。




アクセス

本社地図

光村グラフィック・ギャラリー(MGG)
東京都品川区大崎1-15-9 光村ビル1F
企画・運営:光村印刷株式会社http://www.mitsumura.co.jp/