5.その他の鋳造機を理解する

掲載日:2014年9月18日

※本記事の内容は掲載当時のものです。

アナログ博物館:鋳造機の機能と特徴

 

5.その他の鋳造機を理解する

大きな活字やジョスまたはマルトのような大形を鋳込むには,手動機には大台と称する大物鋳造機がある。各自動鋳造機においても,付属設備をつけて大きな込めものを鋳込むことができる。しかし,そのためには機構が大きくなるか,特別の装置をしなければならない。鋳造にあたっては鉛の温度を下げて(320℃)回転をおそくし,たとえば28ポ(約1号)の場合には1分間20本くらい,42ポ(初号)は10本くらいまで下げなければならない。

 また,特殊な機械として数表モノタイプが発表されている。この機械は数字専用のさん孔機と鋳造機の2基から成り立っており,さん孔されたテープを鋳造機にかけると49の母型を選出して数表を組み版する。1分間120本以上の鋳造が可能といわれる。おもに新聞社で利用している。

 

(印刷情報サイトPrint-betterより転載)