page2017のみどころ

掲載日:2017年2月9日

2017年2月8日に開幕したpage2017の初日は、カンファレンス・セミナー、技術展示や印刷パートナーゾーン、みどころツアー、フリーペーパー展示など多彩なイベントが繰り広げられ予想を超える来場者数で賑わった。

“page”の開催意義とコンセプト

“page”の開催目的は、情報グラフィックコミュニケーション・デジタル系印刷関連技術のトレンド展示と未来考察である。デジタル時代の本格到来でメディアとコミュニケーションを巡る革新は加速、先端の技術トレンドに触れる必要性はますます高まっている。page2017のコンセプトは”ビジネスを創る”。書籍『未来を創る(2015年JAGAT刊)』の流れを汲むと同時に、受注産業にありがちな受身的表現”仕事をもらう”の反対語をイメージしたものである。こうしたコンセプトを反映した初日の基調講演「ザ・マーケティング」は150人を超える参加をいただいた。
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3フロアから構成される展示会、初の試み”印刷パートナーゾーン”が活況

展示会はフロア別に、2Fはグラフィックアーツとグラフィックコミュニケーション、デジタルワークフロー、3 Fは印刷全般、4Fは印刷関連ソリューション。2Fはクリエイティブゾーンが今回もクリエイター・DTPオペレーターから人気を博している。3Fはデジタル時代の印刷ワークフローがみどころ。4Fは初の試みとなった印刷会社など23社からなる「印刷パートナーゾーン」が活況だ。2度目の技能五輪出場を決めた亜細亜印刷(長野)、印刷通販プリウスなど幅広い印刷サービスを展開する土山印刷(京都)、地域特化型電子書籍ポータルで全国24地域をネットワークする(一社)ジャパンイーブックス、製本・紙加工の田中紙工(東京)など全国からの多彩な出展者が所狭しと並ぶ。印刷の「ビジネスを創る」ための具体的なアイデアやインスピレーションに満ちている。
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印刷の未来を議論するカンファレンス/セミナー、印刷の価値を社会に訴求する特別展示

カンファレンスは情報コミュニケーションや印刷ビジネスはもちろん、デジタル印刷・地域活性ビジネス・クロスメディアなど、多くの未知の先進的なテーマを取り上げている。初日(8日)の基調講演『ザ・マーケティング』はアメリカからマーケティングの第一人者Ron Jacobs氏を招き、講演と活発な議論を通じてこれからの印刷ビジネスの方向性についてマーケティング視点から考察した。初日は終えたが3日間で50以上のカンファレンス・セミナーを開催、クローズドな空間ならではの議論と講演が多く展開され、”page後”のコンセンサスと方向性が多くの聴講者とともに共有される。特別展示は全国の印刷会社のフリーペーパー展。全国の印刷会社のフリーペーパーを一堂に集め、印刷会社のクリエイティビティや単に受注産業にとどまらない保有能力を訴求するコーナーの位置づけである。
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通算30回を迎えた”page”

1988年に第1回を開催したpageも、おかげさまでいよいよ30回目。第1回のテーマは「変革のページネーションとエレクトロニック・パブリシング」だった。当時の開催案内には「WYSIWYG(what you see is what you get. 見たままを画面上に表現する、ことの意)」、今となっては幻の日本製OSとなった「TRON」、当時の技術動向の焦点だった「pagenation」といった言葉が多くみられる。パーソナルコンピュータやワークステーション、DTPの実用性や将来性について展示したり議論したりしていたようだ。領域は「コンピュータがページを創る/デスクトップパブリッシングからカラーページネーションまで」。pageが当初とほとんど規模を変えることなく30回続いてきたのは、当初から機材展ではなく技術展とカンファレンスによる議論や思考が重視されてきたらからであろう。機械全盛だった頃にソフト重視のpageを構想した諸先輩方、支援してくれた多くの方に敬意を表するとともに、30回目のpageがどんな形の開催になっているか、多くの方に関心を持っていただければ幸いである。
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(JAGAT研究調査部 藤井建人)

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