第24期クロスメディアエキスパート試験総評

掲載日:2017年10月31日
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2017年8月27日実施第24期試験結果総評を掲載する。

1.結果概要

学科試験と論述試験を併せた最終合格者は45名(合格率36.0%)
第24期試験統計レポート

2.学科試験

新出題項目を加えて全75問(259設問)の出題により実施した、
第24期新出題テーマは、下記の通り。

コミュニケーション分野
クラウドファンディング/デジタルネイティブ世代の動向/炎上とリスク/キュレーションメディア/インターネット広告/ソーシャルメディア/デジタルサイネージ

経営分野
マーケティングオートメーション/データドリブンマーケティング/アウトバウンドマーケティングとインバウンドマーケティング/コンテンツマーケティング/モバイルアプリを使用した販促・プロモーション/C2C/Webの行動履歴とDM/マーケティング施策の立案
/購買行動プロセスモデルの変遷/カスタマージャーニーマップ

情報技術分野
AR・VR

当日試験には85名が取り組み、うち64名が合格となった。(学科合格率75.3%)

3.論述試験

『ハウスウェディングによるブライダル事業』を与件テーマに設定し、コミュニケーション施策の企画提案書を記述する出題とした。
過去2年以内に学科試験に合格した学科試験免除者40名を含む計125名が当日試験に臨み、うち50名が合格となった、(論述合格率40.0%)

論述試験結果講評

クロスメディアエキスパート試験における人材像

統計レポートにあるように、クロスメディアエキスパート試験に臨む方々の職種は、営業職だけでなくデザイン制作職、企画職に及んでいる。
論述試験の与件にあるような「顧客課題のヒヤリング」「提案業務」といった点から、顧客との対話や接点のある場面で営業職を中心に発揮する能力と捉えられがちであるが、実際に本試験への取り組みを開始している企業では、「デザイン部門が直接客先に出向いてその課題を聞き、デザイン面を含めた提案に活かしている」といった声も聞かれる。

印刷業の新たな展開を見据えたときに、顧客企業の戦略を踏まえて、その課題を解決する施策のシナリオを描き、ビジネス化する力は、重要性を増すと思われる。深い専門性を持ちながらも、これまで各々の領域と思われていたデザインや技術的スキルとビジネスとしての観点を重ねあわせ、一つのプロジェクトをかたちにできる人材が求められている。

JAGAT資格制度事務局