凸版印刷、音声翻訳サービス「VoiceBizR(ボイスビズ)」で自治体や学校での多言語コミュニケーションを支援

掲載日:2019年5月10日

凸版印刷株式会社は、急増する訪日外国人や外国人就労者などとの多言語コミュニケーションを支援するソリューションとして、音声翻訳サービス「VoiceBizR(ボイスビズ)」を2018年6月から提供してきたが、2019年4月から、8つの自治体・学校に採用され、順次導入されている。

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     ・自治体向けの定型文画面           ・学校向けの定型文画面治体向けの定型文画面      ・学校向けの定型文画面1

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導入の背景

出入国管理及び難民認定法(入管法)が改正、今年4月より施行され外国人労働者の受け入れ拡大に伴い、在留外国人の更なる増加が見込まれている今、自治体窓口では様々な言語に対応するスキルやシステムが不足している。また学校現場においては、保護者との面談や生徒とのコミュニケーションにおける言葉の壁が大きな問題になっている。
「VoiceBizR」は、このような多言語コミュニケーションにおける課題を解決。専門用語も正しく翻訳することが可能。また学校向けには、学校生活で使える固有名詞、定型文を登録。家庭訪問や三者面談など、様々なシーンでのコミュニケーションに活用できる。

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サービス概要

「VoiceBiz」は、急増する訪日外国人や外国人就労者などとの多言語コミュニケーションを支援する音声翻訳サービス。スマートフォンやタブレット用の専用アプリに音声やテキストを入力すると、30ヵ国語の中から選択した言語に自動で翻訳し、音声やテキストを出力する。翻訳エンジン(日本語と英語の間)は、NICTが開発を進めている深層学習を用いたニューラル機械翻訳(NMT)技術を採用。翻訳精度の向上に向けて、今後は他の言語もNMT対応を進めていく。

また、少人数からサービスの利用を可能にするため、IDとパスワードによる認証と台数管理機能を実施。窓口での接客など、タブレットでも使用しやすい横向きのランドスケープモードや、翻訳された文字を大中小の3段階で表示する機能などで、ユーザビリティを高めている。あらかじめ翻訳した観光名所、商品名、施設名などの固有名詞や、利用頻度の高い定型文は、翻訳サーバに登録することで、より使いやすいサービスにカスタマイズすることが可能。さらに、個人情報保護など、よりセキュアな環境でのサービス利用も実現している。

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翻訳可能な言語

・音声翻訳で選択できる言語:11言語
 日本語と、英語/中国語(普通話)/韓国語/インドネシア語/タイ語/ベトナム語/ミャンマー語/ポルトガル語(ブラジル) /フランス語/スペイン語  ※スペイン語、フランス語は音声入力のみ
・テキスト翻訳で選択できる言語:30言語
 日本語と、英語/中国語(簡体字)/韓国語/台湾華語(繁体字)/アラビア語/イタリア語/インドネシア語/オランダ語/スペイン語/タイ語/デンマーク語/ドイツ語/ヒンディ語/フィリピン語/フランス語/ベトナム語/ポルトガル語/ポルトガル語(ブラジル)/マレー語/ロシア語/ミャンマー語/ウルドゥ語/クメール語/シンハラ語/トルコ語/ネパール語/ハンガリー語/モンゴル語/ラーオ語 ※OS/端末によってキーボードの設定やキーボードアプリのインストールが必要な言語があります

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利用方法

専用アプリをストアからダウンロードし、IDとパスワードの入力で認証を行えばサービスの利用が可能。

今回、導入した自治体・学校

<自治体>
・大阪府大阪市役所  政令指定都市の中で外国人住民の人口・比率共に全国最多 
・神奈川県綾瀬市役所  自動車関連の企業が多く集まっており、外国人比率は県内で3番目 
・群馬県大泉町役場  外国人住民の比率は18%超、中でも日系ブラジル人の比率が高い 
・山梨県甲府市役所  ICTを活用した市民サービスとして「外国人相談窓口」で活用
・岐阜県岐阜市役所  企業の工場等が多く、ベトナム人の技能実習生などが増加傾向 
・静岡県袋井市役所  在住外国人や訪日外国人客が増加、ラグビー・ワールドカップも開催

<学校>
・大阪府大阪市立南小学校  生徒の約半数は外国人児童、生活指導や保護者面談等で活用
・神奈川県綾瀬市教育委員会  市内の小学校・中学校の国際教室などで利用

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○詳細、お問合わせ先 多言語音声翻訳サービス VoiceBiz(ボイスビズ)