「デジタル×紙×マーケティング」ビジネスに取り組む印刷会社事例

掲載日:2019年6月6日

大量生産・大量消費が中心の時代には、低コストで大量に同一内容のものを複製できる印刷物は、販売促進等のツールとしては効果的なツールであった。

しかし、消費者のニーズや好みは多様化して、デジタルメディア、デジタルツール全盛の時代ではどうだろうか。そのメリットが完全に失われたわけではないが、低コストで大量の印刷物を提供することだけで顧客ビジネスを支援するビジネスモデルは限界にきている。

そんなことは、実際に印刷ビジネスに携わる関係者にとって、ここで指摘されるまでもなく分かり切ったことかもしれない。

それなら、これからの印刷ビジネス展開にどのような視点が必要になるか。何に取り組むべきなのか。その一つの方向性として、JAGATでは2015年に『未来を創る THIS POINT FORWARD』を刊行し、印刷業界にマーケティングオートメーションを紹介、印刷会社もマーケティングを重視する方向に進むべきという方針を打ち出してきた。

2018年は年間を通して「デジタル×紙×マーケティング」をテーマし、page2019でもこのテーマの基にさまざまなカンファレンスとセミナー、展示会場でのゾーン展開とミニセミナーを開催した。しかし、ここでいうマーケティングはずばり、デジタルマーケティングへの対応である。

多くの中小印刷会社でもマーケティングの重要性を認識して、実際に経営戦略に取り入れ始めている状況が散見されるようになってきている。

JAGAT info6月号では、まず自社ビジネスにおいてデジタルマーケティングを取り入れて、バーチャルとリアルを融合したビジネスモデルを確立して、そのモデルを顧客ビジネスにも展開していこうとする土山印刷(京都市)を紹介する。同社ではインバウンドマーケティングと呼ぶ取り組みをいつから始め、どのような体制で、どのようなことを行っているのか。

デジタルマーケティングと印刷やリアルイベントを組み合わせることで新たな価値を生み出し、それによって顧客を支援するビジネスを展開していく。印刷ビジネス激変の時代に挑む同社の取り組みをぜひご一読ください。

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